ラジオ出身なのだ
僕は大学生の頃、ラジオ局でアルバイトミキサー&アシスタントディレクターをしていた。複数のラジオ局に出入りしていて、AM局ではディスクジョッキースタイルの番組がほとんどだったが、FM局では時々、ラジオドラマ風の構成の番組の台本や演出を担当していたことがあり、それが結構好きだった。
台本書くのが楽しい
台本書きはもちろんだが、演出に加えて選曲や効果づけも自分で行い、さらにミキサーもこなしていた。
数人の声のタレントをキャスティングして、クリスマスイブの街を音楽に乗せて彷徨うという、20分くらいのドラマをつくったことを今でも覚えている。
ラジオだからもちろん、音声しかない。
でも、セリフ、効果音、音楽が生み出す空気感、世界観を聴取者がどんなイメージを浮かべて聞いているかと想像するととても楽しいのだ。もちろん、自分でつくった番組だけでなく、他にも様々なタイプの、セリフないしはナレーション+音楽構成番組が当時あったと思うが、今はどうなんだろう。
想像力を育まない映像
映像の仕事をしていながら、こんなことを言うのは気がひけるが、映像は夢がないというか、身も蓋もなく視聴者に見せてしまうから、想像力を刺激しない。僕が音の世界が好きなのは、夢があり、想像力を掻き立てられるからだ。
映像によって、視聴者それぞれに異なる世界をイメージを想像させる、ってできるのかな?歳をとると画面を見ているより、目を瞑って言葉と音に耳を澄ませる、という時間もいいと思う。
商売にはなりそうにないから、趣味で作ってネット放送でもしようかな。
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