教育コンテンツ大増産
緊急事態宣言をうけて学校も休校が続くため、ネットや映像を使った様々な教育プログラムが大増産されています。ただし、映像業界に暮らすものとしてちょっと気になるのが、そんなにバラバラに作るよりも指導要領に沿った全国共通コンテンツがあっても良いのではないかということ。もちろん、学校ごとの特色あるコンテンツも有ったほうが良いことは間違いなのですが。
教育テレビ改めEテレ
考えてみれば日本には日本放送協会・NHKが運営する教育チャンネル「Eテレ」があるじゃないですか!この黄金週間、外出自粛のために家で過ごしていると、どうしてもテレビのスイッチをつけることが多くなるのだけれど、どのチャンネルを見ても同じようなニュースソースの番組と、つまらないコメンテーターの的はずれな大衆受けコメントにうんざりしますよね。
チャンネルころころと替えていくとたどり着くEテレ
そうするとリモコンを手にどんどんチャンネルを替えていくことになるのは、これもどなたも同じでしょう。お気づきになりませんか?Eテレが結構、いえかなり面白いのです。
子供向けにつくられた学習番組であっても決して手を抜かずに、ちゃんと構成ができているし、幼児向けの番組であっても大人が見ても楽しい。こうしたことは以前から知っていましたが、今は新しいプログラムがなかなか作ることができないため、再放送も多いのですが、その選択、編成も放送屋としての矜持を感じる熱意を感じます。
再放送の編成も工夫している
今日は「恐竜が繁栄し、しかし絶滅に至った」ことを教えてくれる番組を見ました。今世界で起こっていることを、どう捉えるべきか考えさせられます。
教育番組は子供向け!と侮るなかれ!むしろ子供向けのものはごまかしが効かないことは、製作者ならよく知っています。しばらくはEテレ視聴時間が増えそうです。
NHKでの教育番組の歴史は、日本の放送の歴史と深く結びついています。
NHK教育番組の誕生と発展
放送開始当初: NHKの前身であるラジオ放送が始まった当初から、教育番組は重要な役割を担っていました。識字率向上や国民意識の統一を目的とした教養番組などが制作され、放送されていました。
テレビ放送開始後: テレビ放送が始まると、視覚的な要素を活かした教育番組が数多く制作されるようになりました。子供向け番組だけでなく、大人向けの教養番組も充実し、国民の学習意欲を高める上で大きな役割を果たしました。
高度経済成長期: 高度経済成長期には、科学技術の発展や社会の変化に対応するため、新しい分野の教育番組が次々と登場しました。
現代: デジタル化が進み、インターネットの普及により、教育コンテンツの多様化が進んでいます。Eテレでは、従来のテレビ放送に加えて、NHK for Schoolなどのオンライン学習サービスも提供し、学習の場を拡大しています。
NHK教育番組が放送される理由
放送法の目的: 放送法には、国民の文化的な教養の向上に寄与することが明記されています。教育番組は、この目的を達成するための重要な手段の一つです。
国民の学習意欲に応える: 日本国民は、生涯学習に対する意識が高く、質の高い教育コンテンツを求めています。NHK教育番組は、そのニーズに応えることで、国民の学習意欲を高めています。
社会の変化に対応: 社会が大きく変化する中で、教育の内容も常に見直される必要があります。NHK教育番組は、社会の変化に対応し、常に新しい情報を提供しています。
公平性の確保: NHKは公共放送であり、営利を目的としていません。そのため、特定の思想や利益団体に偏ることなく、公平な教育内容を提供することができます。
NHK教育番組は日本の放送史とともに歩み、国民の学習意欲を高め、社会の発展に貢献してきました。今後も社会の変化に対応しながら、質の高い教育番組を提供していくことが期待されています。
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