top of page
Tomizo Jinno

たかが再生回数、されど

ユーチューバー大活躍!?

動画マーケティングという手法が一般化してきて、小さなショップから地方の小企業、自治体までが「動画制作」を競っています。

その動機はYoutubeやFacebook、Twitter、Instagramなどの無料メディア(ソーシャルメディア)が普及してきたことで、広告はお金がかかるというこれまでの常識が覆されたこと。

しかもこうしたソーシャルメディアは、ターゲットをかなりセグメントして拡散できます。テレビや新聞など、誰が見ているか、読んでいるかわからない時間や空間に、雲を掴むようにばらまくのはとても非効率であることに、皆が気づいてしまった結果とも言えます。


インパクト至上主義

ただし多くの場合、視聴率ならぬ視聴回数をどれだけ稼ぐかが、その動画の広告効果の指標となるため、動画制作を企画した会社や自治体は、制作会社にとにかく「インパクト」を求めます。まず、ブラウザの隅に表示されたサムネイルやタイトルが目を惹き、クリックをさせることが第1。次にその動画を「いいね」や「シェア」させることが第2。第3は友達がした「いいね」「シェア」に、その友達が反応すること。

というように、無限連鎖ごとく拡散させることができれば「大成功!」。

 

ほんとうにそれでいいのか!?

そもそも、広告というのはターゲットあってのもの。視聴回数や「いいね!」の数を集めようとすれば、より広範な票田を狙った切り口となり、本来の訴求ターゲットに対してはインパクトを欠いたものになるはず。


これがいちばんの問題!

「ショッキング」を狙って、主人公の少女を特殊メイクでゾンビにした自治体PRがありましたが、どうみても僕ら大人(年寄り)には不快でした。不快=イメージダウンです。

あなたたちはターゲットではないから、いいのだよ?

WEBは誰もが見ることができるメディアです。誰かを傷つけることが予め明白である手段に同意する自治体って、いかがなものでしょう。

 

インパクトというのは、誰かを傷つける両刃の剣

非常に注意深く扱わなくてはいけません。株式会社映像設計の社是「みなの幸福に貢献する」

動画にしろ映像にしろ、広告、宣伝、広報のために作られるコンテンツには、視聴率や視聴回数と同様に重要なことがあると思います。

それは「視聴者の心に届く」こと。

僕がつくる映像は、いまいち伸びなくても「届いていること」については、絶対的な自信を持っています。

願わくば、せっかくの自信の作品なので、もっと見てもらえるように工夫して欲しいのです

たかが再生回数
たかが視聴回数、然るに視聴回数

 ※本文とは関係ありません

 


閲覧数:2回

Comments


bottom of page