私も映像制作のことなら何でも相談にのります!と謳っているのだから文句を言うつもりはないのだけれど、ご相談の中には「それは動画にしなくていいんじゃないですか?」と思うことがシバシバあります。
平面媒体向きの情報
いわゆる「平面媒体」と呼ばれる、紙面やネット記事は、写真とテキストをうまくレイアウトすれば、伝えたいことは一瞬で見せられるし、もっと深く伝えたければ、ページや階層を替ええて掲載すれば情報もたくさん載せられます。
動画にすると見るのに時間がかかります
人は面倒が嫌いです。できればひと言で説明して欲しいものです。
動画が有利なのは、その方が写真とテキストよりもリアルで、端的で、説得力があって、時には膨大な情報を短時間に伝えられること。
動画にするメリットが希薄な時、私は「それは紙媒体にした方がいいですよ」と正直にお勧めしています。
静止画&字幕だけの動画ってどうよ
ところでネット上で見かける、静止画とキャプションだけの動画。クリック数とシェアを稼ぐことが目的なので、仕方がないのだけれど・・・。
週間◯春デジタルとか、あれ酷い。
動画ファイルが一個も用意されていないのに、音声も無しで静止画をスライドショーさせて、キャプションの連続。「情報」はこれっぽっちもない。小遣い稼ぎ目的でドーガを粗製乱造しているYoutuberと変わりないやり口。
見てしまったことを後悔
するような動画は、僕はイカンと思うのです。つまりそれは、視聴者に期待させておきながら裏切るから。これをやると、やがて視聴者は動画を見なくなります。
また騙されたら嫌だから。
メディアコンテンツの質を担保しようと言う矜持を待たないのは、メディアとしてかなり問題です。だから◯春さん、せめて動く映像が取材できていないのに、そのニュースを動画にすることだけはやめてください。映像(動画)を馬鹿にしないでいただきたい。
こんなこと書くと◯春砲が飛んでくる!?んなわけないか。
もし飛んできたらそれこそ炎上商法大成功。
動画化に向かないニュースの特徴
1. 情報量が多く、複雑な内容
文字で読んだ方が早い情報: 数字やデータ、細かい情報などが大量に含まれるニュースは、動画で視覚的に表現するのが難しく、かえって視聴者を混乱させる可能性があります。
専門的な内容: 特定の分野の専門知識が必要なニュースは、一般視聴者には理解が難しく、興味を引くことが難しい場合があります。
2. 感情的な内容で、誤解を招きやすいニュース
センセーショナルな内容: 視聴者の感情を煽るようなセンセーショナルなニュースは、冷静な判断を妨げ、誤解を生む可能性があります。
偏った意見や主張: 特定の立場や意見に偏ったニュースは、中立性を欠き、視聴者に不快感を与える可能性があります。
3. 動画化による付加価値が少ないニュース
既に十分な情報が提供されているニュース: 新聞記事やテキストニュースで十分に情報が得られるようなニュースは、動画化するメリットが小さい場合があります。
動画で表現するのが難しい抽象的な概念: 抽象的な概念や哲学的な内容は、動画で視覚的に表現するのが難しく、かえって意味がぼやけてしまう可能性があります。
動画化によって効果が薄れてしまうケース
視聴者の注意を惹きつけられない動画:
画質が粗い、音が聞き取りにくい、編集が雑など、視聴者の注意を惹きつけられない動画は、内容が良くても視聴されません。
視聴者の興味を引くような工夫がされていない動画も、視聴率が低くなる可能性があります。
動画の長さが適切でない:
内容に対して動画の長すぎたり短すぎたりすると、視聴者が途中で視聴をやめてしまう可能性があります。
ニュースの内容に合わせて、適切な長さの動画を作成することが重要です。
ターゲット層に合っていない動画:
ターゲット層の年齢や興味関心に合わせて、動画の内容や表現方法を調整する必要があります。
ターゲット層に響かない動画は、効果的に情報を伝えることができません。
動画化に向いているニュース
視覚的に分かりやすいニュース:
事件現場の様子や、実験の様子など、映像で見た方が分かりやすいニュースは、動画化することでより効果的に情報を伝えることができます。
感情移入しやすいニュース:
人々の生活や社会問題に関するニュースは、動画化することで視聴者の共感を呼び起こし、より深く理解してもらうことができます。
トレンドや話題性のあるニュース:
最新のトレンドや話題性のあるニュースは、動画化することで多くの視聴者にリーチすることができます。
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