「オチをつけるのは気持ち悪い」
先日テレビのバラエティ番組に出ている若手人気お笑い芸人が
「オチに向かっていく話がイヤ」
という趣旨のことを言っていて、昨今世間で持てはやされる映像コンテンツや音楽の傾向と同じだと思いました。
以前は文脈をもっていたこうした表現物は、今は単語ひとつ、ないしは繰り返しの1シーン完結モノだと考える人が増えているように思います。
動画(ドーガ)という表現物
WEB上でウケる動画も、ほぼ必ず、ストーリーはなく、ただ同じ趣旨のカットが繋がれていて、音楽は「淡々」「大袈裟」「激しく」「静かに」というトーンで、終始一辺倒の楽曲。
つまり起承転結のような構成、シナリオは無いのが普通になっています。
シナリオが無いということは、これもつまり「意味がない」ということだと思います。
非難しているわけでも、悲嘆にくれているわけでもありません。
自分が「意味」を表現することも、人にされることも、
なんとなく「うっとおしい」という時代なのです。
映像はそうはいかない
BtoC目的で制作する趣味の映像なら問題ありませんが、私たちビジネス映像を創る者は、そんなことを言っているわけにはいきません。
映像をつないで、意図する意味を紡ぎ出すことが私たちの仕事です。
映像をつくるなら3分くらいまでで。
今はビジネス映像でもほぼ必ず、このような注文を受けます。
たった3分で人に意味を伝えるのは、10分で伝えるよりもはるかに難しい仕事です。
そういう仕事こそ、我々にお任せください。
無意味なものはつくりません。
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