私が企業映像づくりが好きなわけ
テレビ番組はほとんどが一般大衆を対象にしているので、そこで流す映像は勢い「より多くの人にウケる」ことが求められます。また企画・制作の指揮をとるのはテレビ局や広告会社の社員、メディアに関わる人たちです。「みんながわかる」ということが大切にされる世界です。また今のYouTube動画は、とにかく再生数が大事にされる世界。より広範な人々にクリックされなくてはなりません。
いっぽう弊社が得意なジャンルの映像は、企業活動の中でもBtoBとして括られる営業活動のために、ある限られたターゲットに、一定の条件において、一定の目的を達成する映像をつくる仕事です。いうなれば狙った人を「ニヤッ」とせるための映像づくりです。
「みなにわかりやすく」という呪縛から離れて
みなさんは、映像コンテンツは視聴するメディアが何であろうととにかく「みながわかりやすい」「みんながいいという」ことが前提だと考えていませんか?
いえ、ちょっと違うんです。
世界では、国や文化を越えれば常識も異なることはあたり前だと受け入れているのに、日本国内だと誰もが同じ価値観だと勘違いしていませんか。今の時代、世代、職業、経済状態など、さまざまな不連続面によって様々な価値観が分断して存在している時代です。十束ひとからげ、多寡を括ったメッセージは、むしろ誰にも届かない時代です。
時代が追いついてきた
今年から始まったゴールデンタイムのテレビドラマを見ると、テレビもようやく「オールターゲット」を諦めたように見えます。テレビ番組だってセグメントしたターゲットに深くコミットすることが大切だと考え始めたようです。
もともとBtoBのPRのための映像づくりは、みなのためではなく、ターゲットのためのものです。ターゲットのみなさんに最も効果的にアプローチするには、そのプロファイルに最適な表現が大切です。
映像設計研究所
企業活動が扱う商品やサービス、あるいはその企業そのものがもつ「特有の事実(本質)」が何であるかを見出し捉え、企業活動ためにそれらがどのように資するのかを、狙ったターゲットに届ける。そのための映像設計図を描き、構成を工夫して緻密な映像を制作、ソリューションを完遂していただきたいと思います。
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