前提条件
そもそそパワポ(Power Point ©️Microsoft)1ページにどのくらいの情報量を入っているのかわからないので、まず前提条件を設定しましょう。通常?一般に?パワポ1ページにどのくらいの情報量(ひとまず「テキスト」とする)入れるでしょうか?
理想的なパワポは?
パワポというのは、ビジネスプレゼンテーションのためのツールですので、その画面を相手に提示しながら「しゃべる」というのが、目的のコンテンツです。
画面を次々にめくりながら喋る様子を想像し、プレゼンされる側の気持ちも考え合わせると、2、30秒で画面を切り替えるくらいが、相手を退屈させないスピードです。
話に集中してもらいながら、視覚がその理解をアシストする・・・。そうすると、1画面にに入れるべきキーワードは、原則ひとつ。他のアイテムはイラストであれ、文字であれ、そのキーワードの理解を深め、印象付けるための添え物くらいに抑えるのがいいでしょう。
キーとなる文章が10-20文字。それを補足する文字数が40-80文字くらいでしょうか?
これをゆっくり読み上げると、だいたい15秒くらい。
余裕を持って計算すると、1ページ平均して20秒。パワポ全体が70ページとしたら、それを動画にしたら23分強という尺になりますね。
お役所的書類(パワポ)
ところが、よくあパワポは、「1枚で(ある程度)見渡せる」ことを構成コンセプトとして考えているため、だいたい1枚に原稿用紙1枚以上の情報量が収められています。
原稿用紙とはふつう400文字を言いますが、作文の基本原則に従えば、文字量は実際には250〜300文字くらいが実際の数。これを人が聞き取りやすいスピードで読み上げると、おおよそ1分です。
「パワポ70ページは動画何分に相当するのか?」
この「喋り詰め」の1ページが70ページ続くわけですから、都合70分の話をノンストップで聞かされる動画できあがります。
しかも、ずーっと喋る続ける声を聞き続けているわけですから、「ちょっと待って」と頭の中を整理する時間は与えられません。
理解できるスピード
では、人の頭が理解をしながら聴けるスピード(テキスト/時間)は、どのくらいだと思いますか?僕は、上に書いたように「ひとが理解できるスピード=原稿用紙1枚/分」と考えていますが、同時にこの原稿の中には、時々前述した文章を整理してリピートしたり、視聴者が考える「間」を含むと考えます。
実際のところ、純文字数で言えば「250/2=125文字/分」くらいが、いいところではないでしょうか。
無茶はやめる
こうして考えると、1ページに250文字の情報量が入っているパワーポイント を視聴者が理解をできる動画にしようとすると、70分×2倍=2時間半 の尺の動画になってしまう、と考えるのが順当でしょう。
「動画は含有できる情報量が多い」のは事実です。
このことは前にも書きましたが、視聴者が動画が持つ情報全てを理解吸収できるわけではありません。人間の頭がものごとを理解できるスピードは、ゆっくり噛んで含めるように喋る言葉のスピードでMAXです。
そこに同時に画像や文字、音楽などが入ってくると、頭はパンク。それらの情報のうちの、ほんの一部が気になって脳裏に残る程度です。
現実的プラン
パワポ70ページを動画にしようと考えるならば、章立てをして全体を7分割、さらにその章を4チャプターに区切る。で1本の動画の尺が2、3分。といったところが妥当な企画になるでしょう。
Comments