top of page
Tomizo Jinno

フェイク動画のつくり方

フェイク動画の見分け方




1. ソースの確認


  • 動画が信頼できるソースから提供されているかどうかを確認します。公式のニュースサイトや信頼できる団体からのものであれば、信憑性が高いです。


2. 映像の品質


  • フェイク動画はしばしば不自然な動きや色のズレ、ピクセルの歪みなどが見られます。特に顔の部分や背景の違和感をチェックします。また太陽の位置と影の方向に違和感があったり、影の向きがばらばらの場合は合成が疑われます。


3. 音声の確認


  • 音声が映像と合っているか、音質が一貫しているかを確認します。音声と映像が合っていない場合や音声が途切れる場合は、フェイクの可能性があります。


4. 逆画像検索の使用


  • 動画内の特定のフレームをスクリーンショットし、逆画像検索を使用してその画像が他の場所で使用されているかを確認します。これにより、動画が再利用されたものであるかどうかを確認できます。


5. メタデータの確認


  • 動画ファイルのメタデータをチェックすることで、作成日時や編集ソフトウェアなどの情報を確認できます。メタデータが不自然である場合は、フェイクの可能性があります。


6. 専門ツールの使用


  • Deepfake検出ツールやAIベースのフェイク動画検出ソフトウェアを使用して、動画の真偽を判定することも有効です。例えば、Microsoftの「Video Authenticator」やDeepwareの「Deepfake Detection」などがあります。


7. コンテキストの確認


  • 動画の内容が現実的かどうか、状況や背景が信頼できるかどうかを確認します。現実に即していない状況や過度に劇的なシーンは疑わしいです。

    たぬき


見分け方=欺き方


上記のような見分け方の裏を掻くことがフェイク動画のつくり方です。現在の映像技術を使って根気よく作り込めば、画像の不自然さを0にすることは可能だと思います。僕らプロでも判別不能レベルの映像は現実的に目にします。結局のところ精緻につくられたフェイクは「まず疑って掛かる」ことがなければ、人はあっけなく騙されます。騙されただけでアクションを起こさなければ実害はありませんが、今のSNSの仕組みでは再生回数が増えれば人目に触れる可能性が増大しますので、見てしまっただけですでに加担しているとも言えます。



騙されない方法


自分の全経験、全常識、全知識、全知見を動員してそこに映っている物や事が「なんか変」と気づくことが第一です。面倒ですが日常的に意識レベルを上げておく必要があります。変だなと思ったら「まず信じない」。その上で、その動画がどのような経緯で自分の目に触れているのかを、上記に従って再チェックする。そして集めた情報で判断する。白黒判断がつかないときは、法廷でよく行われる「証拠から除外」。記憶はしておいても、判断材料にしない、という行動しかないと思います。


近年、フェイク動画の技術が進化し、その影響が現実世界にも及ぶ事件がいくつか発生しています。以下はその一例です。


1. ナンシー・ペロシのスローモーションビデオ(2019年)


アメリカの下院議長ナンシー・ペロシのスピーチ動画が編集され、彼女が酔っているかのように見せかけられました。この動画はソーシャルメディアで拡散され、多くの人々に信じられました。


2. ジム・アコスタのホワイトハウス記者会見ビデオ(2018年)


CNNの記者ジム・アコスタがホワイトハウスの記者会見で質問する際の映像が編集され、彼がスタッフに対して攻撃的な行動を取ったかのように見せられました。この動画は広範に共有され、論争を引き起こしました。


3. ゼレンスキーの偽動画(2022年)


ウクライナの大統領ヴォロディミル・ゼレンスキーが降伏を宣言するフェイク動画がロシアとの紛争中に作成され、拡散されました。この動画は短期間で否定されましたが、一部の人々に混乱を引き起こしました。


4. トランプのディープフェイク動画(2020年)


ドナルド・トランプ前大統領のフェイク動画がいくつか作成され、彼が言わなかったことを発言しているかのように見せかけられました。これらの動画は政治的な目的で使用されました。


5. マーク・ザッカーバーグのディープフェイク動画(2019年)


FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグが、Facebookの利用者データを悪用していると自ら認めるフェイク動画が作成されました。この動画は、ディープフェイク技術の危険性を示す例として広く知られています。




閲覧数:86回

Yorumlar


bottom of page