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フリーランス・名古屋の映像制作業界でいくら稼げるか

Tomizo Jinno

現在、映像制作業界で働く人たちは、大雑把に言って「動画クリエーター系」と「映像制作会社系」の分けられます。非常にルーズな表現ではありますが、とても的を得ている分類に思えます。

現在、ここ名古屋でも多くの人がフリーランスとして働いていますが、このふたつの系統によって請け負う仕事の相場観が異なります。名古屋の動画・映像制作業界のフリーランスたちの収入の相場観を、このふたつの系統で見てみます。



動画クリエーター系とは


おおよそ2010年頃以降に映像制作の仕事を始めた人で、既存のプロダクションに所属していた経験がなく、カメラないしは編集、CG制作などを軸にキャリアを積み、徐々に仕事の範囲を広げ、制作全般を引き受ける窓口になっている人たちです。制作プロセスの管理は独自のスタイルを持っていて、固定的な仲間との協業でビジネスを進める人が多いです。



映像制作会社系とは


2010年頃以前にプロダクションに所属して、制作進行やカメラ助手、アシスタントディレクターとしてキャリアをスタートさせ、制作・演出系の人はディレクターやプロデューサーとなり、技術系の人たちはカメラマン、CGクリエーターとして1人前になった人たちです。映像制作の一通りのプロセスに精通していて、人的ネットワークも幅広く持っています。




系統による価格体系の違い


動画クリエーター系


動画クリエーター系の制作予算は外形的な条件(撮影日数、尺、ナレーション有無など)によるグロスの予算で仕事を受注することが多いです。したがって見積明細は撮影、編集、録音といった大雑把な項目です。

動画クリエーター系


映像制作会社系


シナリオに基づいて項目別に積算した見積書を提出して予算を確定することが多いです。したがって見積書には詳細な項目について単価や数が記入してあり、それぞれの業務の作業内訳や人工賃がいくらであるかも明示されています。

映像制作会社系


フリーランスとしていくら稼げるか


動画クリエーター系


自分で完パケ受注できるようになることで、フリーランスとして自立したと言うとすれば、この時点での月収(粗利益)は30万円から90万円という印象があります。ディレクター、カメラマン、エディターを兼ねている例も多いため、1ヶ月に制作できる本数に限りがあることがネックになります。


映像制作会社系


映像制作会社を退職してフリーランスになった場合、その職種によって月収の可能性は異なります。

しかし、制作会社時代に身につけた映像制作全般の知識、経験、技能とプレステージにより、一定の付加価値が付与されていて、数をこなせば月収を増やすことができます。

以下、私の収入相場観です。あくまで目に入る範囲内での印象ですので、これを超える方ももちろんいる可能性はあります。


  1. プロデューサー兼ディレクター兼カメラマン兼エディター

月収目安:50-200万円


  1. プロデューサー兼ディレクター兼エディター

月収目安:50-150万円


  1. プロデューサー兼ディレクター

月収目安:50-120万円


  1. ディレクター兼カメラマン

月収目安:50-100万円


  1. ディレクター

月収目安:35-80万円


  1. エディター

月収目安:25-100万円


  1. CGクリエーター

月収目安:25-80万円


  1. カメラマン

月収目安:25-60万円


※東京を中心とした都市圏では、3割から5割の上乗せになります。






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