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Tomizo Jinno

リモート生番組の最大ネック「配信遅延」

画質度外視はいつまで続く?

たぶん半分くらいの映像がスマホのカメラを通じて、携帯電話の通信環境で送られているように見えます。それにしても、なんであれほど汚い映像になるのか?画面が暗いのは照明をあててないからだろうけれど、今のスマホカメラは明るくない環境でも結構、くっきりした映像を映します。日頃スマホで動画を撮って、SNSにアップしている時に見る画質と著しい差があるのはなぜなのでしょうか?


「配信遅延」

実はネット通信にはデジタル通信ならではの遅延があるからです。よく地球の裏側のようなところと生中継でつなぐと起こる、あれです。生放送ですと出演者どうしの掛け合いのタイミングが合わず、出演者だけでなく視聴者側もイライラしますよね?


配信遅延が発生する主な原因


  1. ネットワーク環境:

    • 回線速度: アップロード速度が遅いと、データの送信が間に合わず、遅延が発生します。

    • ネットワーク congestion: 複数のユーザーが同時にネットワークを利用することで、回線が混み合い、遅延が発生します。

    • パケットロス: データが途中で失われることで、再送が必要になり、遅延が発生します。


  2. サーバーの処理能力:

    • エンコード処理: 映像データを配信形式に変換する処理に時間がかかると、遅延が発生します。

    • 同時接続数: 多くのユーザーが同時に接続すると、サーバーの負荷が高まり、処理が遅れて遅延が発生します。


  3. 配信ソフトウェア:

    • 設定: 配信ソフトウェアの設定が適切でない場合、遅延が発生することがあります。

    • バグ: ソフトウェアのバグによって、予期せぬ遅延が発生することがあります。


  4. 配信コンテンツ:

    • 映像品質: 高画質な映像ほど、データ量が多くなり、遅延が発生しやすくなります。

    • ビットレート: ビットレートが高いほど、データ転送量が多くなり、遅延が発生しやすくなります。



遅延が気にならないギリギリの通信レートで生中継

送受信するデジタルデータの情報量を抑えれば、それだけ遅延も抑えられます。高画質での送受信は可能ですが、そうすると遅延がひどく、コミュニケーションが成立しないことになりかねないのです。だから画質を犠牲にして、生コミュニケーションを成立させているわけです。


録画番組ならば編集すればなんとかなる

あちらとここちらのリモート出演者が、遅延を前提にして、相槌をうたず、返答は相手の声を聞き終わってから、というルールで収録して、間の悪い隙間を編集で削除してしまえば、ひとまず視聴者のイライラは回避できます。


でもなんか変

それは避けられません。人間の対話というのは相槌や間を入れない反応などによって、対話の「雰囲気」もつくられているからです。それが無いとなれば、どこか作り事のようなやりとりに聞こえ(見えて)しまうはずです。


誰が進化させるか?

3密回避、交流自粛が終わると、今のリモート番組というスタイルも終了するのか、はたまた新型コロナ災禍のオトシゴとして残るのでしょうか?もし残るものなら、何らかの進化を見せることになるはずです。たぶんこの状況はしばらく続きますから、早ければすぐにでも進化版が登場するかも知れませんね。やっぱりNHKあたりから生まれるのでしょうか。

リモート生番組の最大ネック「配信遅延」
リモート生番組の最大ネック「配信遅延」

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