誰の視点でモノを言っているのか
企業映像でも、行政PRでも、その映像を企画・制作したのが誰なのかを明示することは、僕はとても良いことだと思っています。もちろん責任の在り処を示すという意味もりますが、それよりも視聴者のメディアリテラシーのために重要な情報となるからです。同じ情報でも、言った人が違えば、意味が180度変わることだってあるからです。
では、そこにクレジットされるのはどういう人たちでしょう?
企画:
その映像を立案した人、組織など
制作:
企画に基づき、企画者の意図を汲み映像制作を指揮した人、組織、または実際に制作した人、組織など
協力:
撮影場所や商品、サービス、資料の提供が多いですが、広く様々な意味で使われる表記です
監修:
企画者の指示や制作者の意思で「内容責任担保」のために依頼された人です
企画制作:
企画及び制作を同一人物、組織で行う場合の表記
制作協力:
「協力」は物品やデータの無償(安価)提供のように、ほとんど労力を伴わない場合が多いですが、 「制作協力」と表記すると、大きな割合で共同して制作実務に関わった人、組織になります
人によって使い方が違うことも
いずれも、厳密に定義されているわけではなく、人や組織によって捉え方は微妙に異なります。 例えば、資料を提供いただいたり、撮影許可をいただいた程度でしたら「協力」で良いと思いますが、協力割合が大きいと「制作協力」がよいかも知れません。
利害関係者
「制作協力」や「監修」する人、組織とは、制作過程で随時意見を伺いながら作業を進める必要があります。 企画、シナリオ作成段階で確実に内容承認をもらっておかないと、撮影、編集段階になって、手戻りになる修正意見を言われ、制作が頓挫する恐れがありますので、注意が必要です。
また、こうした協力者とは「著作権」について微妙な関係性になるため、完成品や一部を他のメディアに展開しようとする場合などは、出演者、制作者以外にも、個別に承認を得る必要が生じる場合があります。
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