愛情と写真、映像
よく「写真には被写体に対するカメラマンの愛情が表れる」と言われます。
同様に僕は、映像屋の仕事にも愛情が関わっていると思います。
伝えたいという熱意と思い遣り
B2Bの映像制作業は、映像によって企画者の意図を伝えることが仕事です。
だから「伝えるチカラと(対象に関する)想像力」が必要です。言い換えると「伝えたいという熱意と思い遣り」です。
言わなくてもわかるだろう。
そんなことあたりまえだろう。
という田舎おやじをたまに目にしますが、つまりそれは相手に自分との同一的価値観を求め、わからないやつは相手にしなくていい。という考え方です。
世間が狭い、世界には自分と違う価値観で生きている人、なん万通りもの価値世界があることを知らない。狭小な世界に生きている人は、時として他者を理由も無く排除し傷つけます。
交渉なくして社会は渡れない
さて、伝えるチカラとは、異なる価値観を認めた上で、普遍的な基準での同意、合意を取り付ける交渉力のこと。
その交渉には、相手の立場や信条に対する想像力が不可欠です。
その作業は、相手を傷つけてしまうボーダーラインを越えない配慮や、自身のボーダーラインギリギリまで歩み寄るという妥協の繰り返しです。互いが自分のことをとことんさらけ出す覚悟、相手のことをとことん知ろうという熱意なしには交渉は成立しません。
映像制作業、向き不向き
言葉を惜しむということは、人に対する思い遣りの欠如、人として愛情が薄い証拠とも言えます。そういう人にはB2Bの映像の仕事はできません(注:映画は作れます)。B2B映像を創るという仕事は、この「伝えるチカラと想像力」が不可欠です。
つまり「熱意と思い遣り」。
つまりそれは「愛情」。
愛情の豊かさが産み出す創造物、それがB2Bの映像です。
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