構成と前置き
時間軸を持った表現物には「構成」があり、PRの場合、多くの構成の冒頭は「前置き」として「現状把握と課題の提示」を行います。
この前置きはなぜ行うかというと、これから述べる事柄の前提となる状況について、共通認識を持ってほしいからです。B2BのPR映像で言えば、前置きで提示する内容に共感する人を対象にして制作しています。
話は違いますが
最近テレビで多い「記者会見」を見ていると、記者の質問がいちいち「前置き」をするのが気になります。具体的に書くと色々ご意見もあると思うので書きませんが、その前置きで、大概がその記者ないしは報道機関の「意見」が陳述されます。
記者は自分がしようとする質問の前提条件を提示した上で、見解を求めるわけです。前提条件が事実として認定されなければ、その質問は意味を失うものです。
これはどういうテクニックかというと、質問を受ける壇上の人が迂闊に、質問にだけ回答してしまうことを誘っているのです。素直に質問に答えると、壇上の人は前提条件を認めたことになってしまうのです。
あなたの意見は訊いていない
僕が気になるのは、新聞社や通信者が「国民の代表」のようなつもりで自社の意見を陳述するその姿勢です。僕ら国民はあなたがたに意見を代表してもらっているつもりはありません。事実を引き出してほしいだけです。ポイントを突いた質問だけしていただければいいのです。
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