なぜ仕様書が必要なの?
動画制作を成功させるためには事前の準備が大切です。仕様書はあなたと制作会社の間で、動画に関する情報を共有するための重要なツールです。仕様書を作成することで、以下のようなメリットが得られます。
▶︎目的の明確化
動画で何を達成したいのかを明確にすることで、社内でのコンセンサスの形成が図れると同時に、制作会社との認識のずれを防ぎ、理想の動画に近づけます。
▶︎スムーズなコミュニケーション
詳細な仕様書があれば、様々な局面で指針となり、制作会社とのやり取りが効率化され、トラブルを未然に防ぐことができます。
▶︎コスト削減
仕様書が明確であれば、企画案やシナリオがつくり易く、制作会社は無駄な作業を減らすことができ、コスト削減につながる可能性があります。
仕様書に書くべきこと
仕様書には、以下の情報を盛り込みましょう。
▶︎プロジェクト概要
プロジェクト名(例:新商品紹介動画)
動画の目的(例:商品の認知度向上、購入意欲向上)
ターゲット層(例:20代女性、アウトドア好き)
掲載媒体(例:YouTube、自社ウェブサイト)
納期
予算
▶︎動画の内容
動画の長さ(例:30秒、1分、10分)
表現方法(実写、アニメーション、3DCGなど)
ストーリー(おおまかな動画の流れ)
使用する素材(映像、音声、音楽など)
ナレーション(有無、イメージ)
▶︎その他
撮影条件(撮影が決まっていることなど)
納品物の形式(例:MP4、MOV)
修正許容範囲
著作権
仕様書作成のポイント
▶︎具体的に書く
抽象的な表現ではなく、具体的な言葉で説明しましょう。
悪い例「かっこいい動画」
→ 良い例「10代女性が共感できるような、明るく楽しい雰囲気の動画」
▶︎図や表を活用
図や表を使うことで、複雑な情報を分かりやすく伝えることができます。
▶︎参考動画を提示
理想とする動画のURLを提示することで、制作会社にイメージを具体的に伝えることができます。
▶︎不明な点は相談・質問する
決められない項目や不明な点は、遠慮なく制作会社に相談、質問しましょう。
まとめ
仕様書は、あなたと制作会社の間の共通認識を確立するための重要なツールです。企画競合、見積競合を行う場合は、フェアな競争のために必須です。仕様書に対する概算見積書を比較して発注先を決めてもいいし、構成案やシナリオ、絵コンテの提案を求めて比較検討することもできます。もちろんプレゼン費用の負担については明確にしておきましょう。
丁寧な仕様書を作成が理想の動画への第一歩です。
▶︎できれば以下のような項目を追加しましょう
希望スケジュール: 動画制作のスケジュール(企画、撮影、編集など)
参考資料: 自社の商品カタログ、競合他社の動画など
法務関係: 著作権、肖像権についてなど
その他要望: 特に要望する点があれば、具体的に記載
▶︎補足
上記はあくまで一例です。動画制作の目的に合わせて、内容を調整してください。
専門的な知識が必要な場合は、弁護士や会計士などに相談することをおすすめします。
こちらも参考にしてください。 → 納期まで時間がない時に
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