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展示映像とイベント映像

Tomizo Jinno

映像制作業界にとって、このふたつの映像ジャンルは主要な制作品目として古くからあります。ただ、一般の方がこの呼名を聞いて連想するコンテンツは少し違っているのではないかと思うので、今回はこれを整理してみます。


映像業界にとっての「展示映像」

「資料館」「博物館」「博覧会」などのパネルや物品展示と同様に、展示スペースに設置された再生用ディスプレーによって再生する映像(動画+音声)のことです。コーナーに置かれた小さな画面から、専用の大型シアター形式のものまで全てそう呼びます。3D映像やホログラムなどやメカ絡み、各種情報端末とのリンクなど、様々な「仕掛け」と連動したものもこれに含めます。そして、広義にはモーターショーや各種見本市・展示会・ショーイベントなどで、ブースに設置したモニターに流す映像のこともこれに含めます。

  


展示会やショーイベントで流す映像は「イベント映像」

という括りで捉える場合もあります。しかし、イベント映像と言うと「イベント記録」「ライブ映像」「中継映像」「オープニング映像」などもこれにあたるため、状況に応じて使い分けているというのが実情です。また今は「サイネージ」という新たなジャンルが定着してきて、ショールームや店頭に設置されたモニターで常時流れているようなものは展示映像とは呼ばなくなりました。



イベント映像と展示映像の分類は制作者の都合


つくる目的は同じでも

・シアター映像

・オープニング映像

・演出映像(映像展示)

・ライブ配信

・録画配信

・映像記録

etc...


継続的な使用に耐える映像「展示映像」

一定期間継続する催事のための映像 → 継続的に繰り返し視聴される可能性がある


インパクト重視の映像「イベント映像」

短時間で終了する催事・繰り返される催事のための映像 → 原則的に一過性の視聴


つまり、似た目的の映像ではあっても、最大効果を狙うためには映像手法とシナリオにそれぞれ異なる工夫が必要です。

展示映像とイベント映像


プロダクションを測る基準のひとつ

「博展もの」とも呼ばれる展示映像は、一般に大型案件で専門性、公共性が高いため、このジャンルの制作実績がある映像プロダクションは、一定以上の技術水準と信頼性を持っていると考えて差し支えないでしょう。

展示映像、イベント映像を外注したくてネットでキーワード検索する時は、こうした映像業界の風習や実態を知っていると、より知りたい情報、業者を見つけられるかも知れません。


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