気になるこの事故
報道情報ではまだ明らかになっていないから、なんとも言えないが、
①クレーンの設置方法は適切だったのか。(ウェイトの計算、地盤の整備など)
②オペレーターにアシスタントは居たのか。
③映像制作会社と特機業者の契約内容は。
④そもそもクレーン下に観客を入れることに問題はないのか。
など。二度と同じ事故が起こらないよう、原因を突き止めて映像業界団体が指針を決めるべきかと思います。
怪我をされた方が無事回復されることを祈ります。
他にもある危険行為
この機会に戒めとして、撮影時にありがちな危険行為を挙げてみます。
不安定な場所での撮影
高所や急斜面などで適切な安全機器を使用せずに撮影すること。
不安定な足場や構造物の上で撮影を行うこと。
交通量の多い場所での無謀な行動
道路上で適切な許可や安全対策なしに撮影すること。
車両の近くで危険な位置取りをすること。
重量機材の不適切な取り扱い
重いカメラやジンバルを適切なサポートなしで長時間保持すること。
機材の設置や移動時に正しい姿勢や技術を使用しないこと。
天候や環境の無視
悪天候(雷雨、強風など)の中で適切な保護なしに撮影を続けること。
危険な野生動物がいる場所で必要な予防措置を取らずに撮影すること。
電気関連の危険
水辺や雨の中で適切な防水対策なしに電気機器を使用すること。
電源ケーブルを不適切に配置し、つまずきや感電の危険を作り出すこと。
長時間労働とオーバーワーク
適切な休憩を取らずに長時間連続で撮影を行うこと。
疲労が蓄積した状態で危険を伴う撮影を続けること。
許可のない立ち入り
私有地や立入禁止区域に無断で入り込んで撮影すること。
適切な保護具の不使用
必要な場面でヘルメットや安全ハーネスなどの保護具を着用しないこと。
これらの危険行為は、時間的制約やクリエイティブな要求、あるいは単純な不注意から生じることがあります。しかし、安全は常に最優先されるべきであり、適切なトレーニングと意識向上が重要です。
撮影現場での安全性向上のためには、事前のリスク評価、適切な安全装備の使用、そして安全ガイドラインの厳守が不可欠です。また、チーム全体で安全意識を高め、危険な状況を認識し、互いに注意し合える環境づくりも重要です。
必携アイテム
長袖の作業着、ヘルメット、安全靴はビジネス映像制作者の必携アイテムとして、いつでも携行できるよう私も持っています。
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