映像というのは身も蓋も無い
映像制作を生業にしておきながら言うのも何ですが、映像というのは身も蓋も無い創造物・表現だと私は思うのです。
そのむかし、ミュージシャンがプロモーションビデオ(PV)をつくることがまだ定番化していなかった時代(だいたい30年くらい前かな)、ミュージシャンの中には「PVは嫌い」という人が結構いました。その理由は「イメージを限定しちゃうから」。
無限の拡がりを持って欲しい
この気持ちよくわかります。もちろん音楽家は一定のイマジネーションを頭に持ちながら作詞、作曲すると思いますが、一方で歌詞やメロディーは聞き手の想像力によって、無限の拡がりを持って欲しいものです。
マーケティング的にみても、新しい音楽を世にリリースする時、その音楽に映像が付随していた場合、視聴者が記憶する音楽のイメージは、ほぼ必ずそのイメージに縛られ、ターゲットを限定してしまうのではなないでしょうか。
今の時代、映像という解説書付きでないと音楽がよくわからない、ということなのかな?
想像力を掻き立てるラジオの世界
実は私はラジオドラマや、ラジオのトーク番組(静かなやつ)が大好きです。ものすごく想像が広がるから。
そして、私は本を読むスピードが著しく遅いです。なぜならば、私はいちいち文字を映像に置換え、脳裏で映画を上映しているから。この映像を思い浮かべる性質がシナリオライター向きなんでしょうね。
そういえば、PVって昔から、仕事で映像制作する人は演出を請けなかったような気がする。自分のイメージを押し付けるようで、そういうのあんまり好きでない人がこのB2B映像制作業界、案外多いんですよね。
話がとりとめなくなってしまいました。今日はこれでおしまい。
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