※この記事は2020年2月に掲載したものですが、2024/9一部改稿しました。
「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」は高額な手術
民間の医療保険の多くにオプション設定されている「先進医療特約」は、厚生労働省が定める「先進医療」として指定している医療を、認定されている医療機関で受ける医療行為(たいがい手術)に対する費用を保険で支払ってくれるのものだ。
その先進医療のリストから、この4月に外れるのが「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」。もともと「単焦点」であれば、公的健康保険が適用されるが、多焦点になると自費治療なのだ。けっこうな額の手術なので保険適用はとても助かる。
単焦点と多焦点
多焦点と言っても遠近2焦点と遠中近3焦点のものがあり、昨年の秋に3焦点レンズがようやく先進医療でも承認されたばかりだったのに、約半年で多焦点自体が先進医療からはずれることになってしまったのだ。
単焦点だと、遠でも近でもいいのだが、どちらにせよ一定の距離にしか焦点が合わないため、それ以外の距離を見るためには必ずメガネが必要になる。だから、せっかく保険が効くなら多焦点(3焦点)を入れておこう・・・というのが人情だ。
ただし、多焦点にも欠点があり、光を3焦点分に分散するため、全般的にコントラストが低くなってしまうこと。ほんの10数%とのことだが、こればかりは体験してみないとわからない。
しかも、3焦点というのも40センチ、60センチ、5メートル・・・というように、3距離でそれぞれ固定なのだ。つまり3つの焦点距離の画像がいっぺんに目に入ってきて、自分の目の筋肉では調整できない。
眼科医は「それを脳が切り分けるようになるのですよ・・・」と言うのだが、それっていったいどういうことなのか?
映像制作マンが一番気になること
3焦点距離の画像が常時見えている状態とは、果たして映像制作をする私たちにとって、どういう影響を与えるものなのか・・・。一番気になることと言うより、何が起こるのか心配、というのが本音だ。もしかしたら映像ビジネスに致命的な問題でも起こりはしないか!?と。
ネットを検索しても、映像制作を職業としている人の体験記やブログはヒットしない。映像の仕事を長くしていれば、必ず目を酷使しているはずだから、こうした手術を考えなくてはならない人も多い違いない。
ということで、このタイトルとなったわけだ。
昨日右目の手術を終えたばかり
で、昨日の午後、まず右目の手術を行い(日帰り手術)、今朝再度通院して眼帯が取れたばかり。残りの左目は来週の水曜日に手術を行い、翌日に眼帯が外れれば手術は完了となる。
私は今59歳
若い頃は視力両眼2.0という目を持っていたが、30歳頃から老眼が始まり、コンピュータで編集するようになった40代の後半から老眼はさらに深化、その上、遠視、乱視も加わって、老眼鏡(近-近2焦点)と運転用のメガネ(遠視、乱視矯正用)が手放せなくなった。
そして昨年には、疲れてくると老眼鏡でも視力が出ないような状況に陥ったため、今回の手術を覚悟したわけだ。白内障の手術というのが主目的だが、同時に視力の回復(メガネ不要生活)を夢見たわけだ。
で感想は?
前置きが長くなった
さて、まずは右目がサイボーグとなったわけだが・・・。
その見え方がどうなのか、読者の方は(いるかどうか知らないが)気になることだと思う。
だが、左目はまだ肉眼で、右目だけサイボーグなので、左右の目で見ると焦点がぜんぜん合わない。この状態で画面を見ているのは大変辛い。かと言って眼鏡をかけても見えるのは左目だけだし。
疲れて疲れて、思考もままならない。
ということで、この続きは明日。(たぶん)
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