展示映像とは、一定の場所で定期的ないしは長期間上映する、その施設や場所の目的に即した映像コンテンツのことを指します。現代では安価なLEDモニターやタブレット端末の普及によって、小規模なショップの店頭でも、商品のPRやサービス案内に展示映像は活躍します。
広義にはコンサートやショー、式典などのイベントで上映する演出的な映像コンテンツを含める場合もありますが、イベント映像にはそのイベントの告知映像や記録映像も含まれるため、これらは展示映像とは異なるカテゴリーとすることもあります。
どのような施設、場所で上映するか
博物館、美術館、資料館、PR展示館などの常設展示施設
展示会、見本市、ショーイベントなどの仮設ブース
ショールーム、店頭などに置いたモニター、街頭のサイネージなど
イベント、コンサート、特設会場など
展示映像コンテンツの特徴
展示映像コンテンツは、その施設、空間、場所の目的や演出意図に沿って、展示企画設計監督者、舞台監督、空間プロデューサーの指示のもと企画制作されます。小規模の場合には、映像プロデューサーの監督下で企画制作します。
その映像はメインとなる主要なコンセプトを演出したコンテンツと、それ以外の展示要素を解説したり、進行を補助するコンテンツなどが一般的です。
上映システム
シンプルなモニター＋スピーカーだけでなく、大型のプロジェクーを組み合わせたもの、3D装置、起動装置、照明、風、匂いなど、さまざまな演出要素と組み合わせることがあります。視聴者のアクションにより起動するものや、アテンダント/ファシリテーターの進行に合わせて上映するものなど、映像以外の演出要素と組み合わされることが特徴です。
サイネージでは常時上映し続けるのが一般的ですが、そのコンテンツは定期的あるいは恣意的に入れ替えられます。
展示映像の構成演出手法
展示映像には、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション、3DCGなど、およそ映像制作で行われる手法すべてが採用可能です。展示場所、展示施設にはさまざまな小テーマと目的があります。そのための映像コンテンツには、さまざまな手法を検討して採用すべきです。
そして、その映像コンテンツの制作者に重要なことは、展示場所、施設の主体であるクライアントの専門家や、展示企画会社の学芸員と対等にコミュニケーションできることです。知識や学識はもちろん、さまざまなジャンルの映像制作経験や実績がある制作業者に委任すべきです。
展示映像が抱える問題点
博物館や資料館という、いわゆる「箱もの」と呼ばれる施設での展示映像は、その施設が開館する時には建物施設の費用とともに映像コンテンツにも大きな予算が投じられますが、何年後かの更新時にその費用が捻出できない例があります。また、その施設の建設費、装置購入費が高額である割には、映像コンテンツが貧弱であることも多くあります。
大切なのは視聴者がコンテンツを見て理解、感動することであることを考え、施設の企画時点から映像制作関係者に意見を聞くことが重要です。また長期間にわたるリニューアル予算をあらかじめ計画しておくことも重要です。
名古屋映像制作研究所・株式会社SynAppsの最重点カテゴリー
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展示-イベント-記録映像事例 ブログカテゴリー「展示映像・イベント映像」
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