①感想を言っていただけない
これには注釈が必要なのですが、感想をおっしゃらない時は大概「問題がない」「非常に良い」のようです。なぜおっしゃらないかと言うと、「自分は良いと思うが「良い」と言ってしまうと、上司や会社が「ダメ」と言った時に、対応してくれないと困るから」ということらしいです。
「私は良いと思う」
とおっしゃったからと言って、後で会社から異論が出た場合でも、我々がそれに対応しないということはありませんから、ご安心ください。ご担当の方が、ひとまずでも「OK」と言ってくだされば、当方の捉え方に間違いが無かったという面においてホッっとできます。
その後会社が「ここをこうして欲しい」と、これまでのご担当のおっしゃっていた趣旨と違うことを言われた場合は、それはそれです。
「話が違うじゃないですか!」なんて言いませんので、ご安心ください。可能な限り対応いたします。
②一緒に視聴しない
WEB上で動画データを共有して、ご担当の方や上司の方が任意の時間や場所で視聴していただくことがほとんどになりました。とうぜん、試写のために時間と場所を調整する手間が省け、さらに編集後何日も寝かして(日にちを空けて)おく必要がないため、制作期間の短縮ができるという大きなメリットがあります。
ただし、制作会社としてはお客さんの表情が見えないため、どんな評価をいただくか心配ではあります。
「同席試写」
試聴しながら「ここは、こういう趣旨でこうしました」とか、「ここはまだ暫定的です」などと、説明(言い訳)ができ、お客さんもいろいろな面を「割引き」して見てくれますから、昔の初回試写はかなりラフな編集で構わなかったし、ナレーションや音楽、テロップも入っていないことが当たり前でした。
しかし、「送りっぱなし」で「解説なし」「制作者不在」の状態で視聴される場合は、お客さんもかなり冷静に視聴しますので、少々のスキも見逃しません。だから、制作側もかなり完成形に近いカタチでご覧いただけるよう準備を進めるようになりました。
制作スタッフも人間
自分が良かれと思うシナリオをつくり、良かれと思う撮影をして、編集をします。でも、制作するのはあくまでお客様のためです。お客さんに喜んでいただきたいがために、(たまに)寝る間を惜しんで作業をしています。
その成果をご覧いただく初回試写時は、相当に緊張します。いくら自信があっても、他人の頭の中はやっぱりわかりません。「これでよかったかしら?」と心配になります。
精神衛生
ひとえに我々のわがままな理由ではありますが、「いい」でも「だめ」でも構いませんので、評価は表情に出して、口に出していただけると助かります。
良いのか悪いのかわからないまま作業を進めることは、方向性に自信が持てないため、「さらに深めよう」という力を掛けにくくなります。逆に、ハッキリ言っていただければ改善もできます。
どうか、この辺ご忖度(!?)ください。
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