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Tomizo Jinno

映像制作見積書の要点2「プロデューサー費」

まずプロデューサーとは


誰が訳したのか、洋画のProducerという肩書は、日本語では「制作」と表記されます。制作って、「つくるコト」という意味だから、人の仕事の職名に「制作」っていうのも、なんか変です。じゃあ「制作マン」なら良いかと言えば、これも実際の職務を考えると、どうも合わない。どう合わないかと言うと、プロデューサーは直接的に「つくる人」では無いから。



つくる指示をする人


これが正解?・・・と書くと「つくる指示をする人はディレクターじゃないの?」と言われたりします。違います。ディレクターこそ「つくる人」です。カメラマンは「撮る人」だし。正確には、プロデューサーは制作現場に「つくる指示」をしますが、「お金を出す人との交渉、連携」も大きな仕事です。だから、スポンサーが何を希望しているかがわかるし、制作現場をどうすれば、その希望を叶える映像をつくるよう働くかを、知っている人です。



プロデューサーが居ないとどうなる


お金は大事です。あたりまえですが。制作現場で働く人や資材の調達にはお金が必要で、その配分は映像作品の品質に直結します。そうした配分を考えるのもプロデューサーだし、作品の品位を上げるためにお金が必要なら、スポンサーに交渉するのもプロデューサーです。もし、この役を引き受ける人が居なければ、スポンサーの意思は映像作品に半分も反映されないかも知れません。また、プロデューサーが居なければ、現場のスタッフの労働条件は劣悪になるかも知れません。



プロデューサーはいちばんわかっている


企画案通りに映像ができあがるか、管理するのもプロデューサーです。こうした仕事をするならば、プロデューサーは映像のつくり方を一番知っていなければなりません。少なくともBtoBの映像制作プロデューサーは、演出、撮影、照明、美術、演技、録音、etc…あらゆるパートの仕事内容、仕事の仕方を一通り知っていて、いざとなれば自分でも出来る、くらいの技量があるのが理想です。「どこをどうしたらどうなる」全部お見通しでなくてはなりません。(理想的には・・・ですよ!)



プロデューサー費を払いたくない!


スポンサー(クライアント)が、支出する費用の費用対効果を最大限に高めたいならば、プロデューサーは居たほうが良いです。もし、要らない、もったいない、というならば、ディレクターらと直接コミュニケーションして、作品の質の維持は自分でやることになります。数百万円くらいの予算までの映像制作であれば、直接ディレクターコミュニケーションでもなんとかなりますが、1,000万円を超えるような場合は、プロデューサーが居ないとかなりの確率で失敗します。プロデューサー費は、総予算の10%くらいと言われますが、それで作品の品位が担保されるなら安いもの・・・かも知れませんよ!

プロデューサー
映像制作見積書の要点2「プロデューサー費」

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