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百聞は一見に如かず。は嘘

Tomizo Jinno

「百聞は一見に如かず」は映像の仕事の核心

ではありますが、映像をつくる者の気持ちとしては少し微妙です。

映像を見るみなさんが、映像に対して「そこに無いものを見せてくれる」「教えてくれる」ことを期待しているのかな? と思うからです。


実写映像は事実を見せているだけ

「百回聞いても納得がいかないことが、ひと目見れば得心がいく」というのが、この諺の一般的な理解ですが、聞いたことを見たところで、そこにある事実には何も変わりがありません。私たち映像制作者は、そこにある事実を目に見える映像にしているだけで、決してそこに無いものを見せているわけでも、そこにある事実を変容させて見えるようにしているわけでもありません。誰が見てもよく見れば必ずそこにあるのに、なかなか見えない(気づけ無い)ものを映像にしているだけです。


この諺には続きがあります

百聞は一見に如かず

百見は一考に如かず

百考は一行に如かず

百行は一果に如かず

百果は一幸に如かず

百幸は一皇に如かず


言い換えると

聞くだけでなく見てみないとわからない

見るだけでなく考えないと意味がない

考えるだけでなく行動するべきである

行動するだけでなく成果を出さなければならない

成果をあげるだけでなくそれが幸せや喜びにつながらなければならない

自分だけだなくみんなの幸せを考えることが大事


映像は罪人

映像を見たから「わかった」と、それでおしまいにしないでください。

映像が見せたオチを鵜呑みにしないでください、それはひとつの意見でしかありません。

見た映像について、自分なりに考えてみてください。

考えたなら行動してください。

みんなの幸せを考えよう、今の時代、特にこれは心に沁みます。

菩薩


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