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Tomizo Jinno

研修・セミナー動画のつくり方(1カメ収録)

仮定条件

セミナーにしろ授業にしろ、一般的には下記のようなレイアウトで行われます。学校ですとスクリーンではなく黒板やホワイトボードですね。

記録やレポートとしての映像の場合は、客席の方々のリアクションや表情も織り交ぜて収録しますが、客席から壇上への視線を邪魔するようなカメラ位置、カメラワークを避ける必要があり、また同時に観客や生徒の肖像権についても配慮が必要で、カメラアングルには数々の制約があります。

現在は観客や生徒を会場に入れずに、ストリーミング中継や動画配信のための映像づくりが多くなっています。「動画コンテンツづくり」が第一目的の場合は、収録会場はホールや教室である必要はありません。撮影に都合が良いコンパクトな場所で、好きなレイアウトで、“セミナースタイル”にこだわらず、由度高く映像づくりすれば良いのではないでしょうか。

ただし、新型コロナウイルス感染症対策の必要性がなくなってくると、今後は実際のセミナーや授業を題材にして(観客、生徒がいる状態で)教材動画を制作することが多くなると思いますので、ここでは観客、生徒が入っているという前提で説明していきます。


“セミナースタイル”と呼ぶことにします
“セミナースタイル”と呼ぶことにします

カメラの1台で撮ることができること

下記のイラストは1台のカメラで収録する場合です。カメラにはもちろんカメラマンが付いて操作します。会場の大きさによっては、会場の一番後ろから壇上までの距離が遠くなるため、カメラに取り付けるレンズの倍率に注意が必要です。どうしても遠くて、ズームアップしても欲しいサイズが得られない場合は、主催者の許しをいただいて、客席の真ん中に立たせてもらうこともありますが、ひな壇式、スタジアム式の客席でない限り、後方の観客の視線を遮るため嫌われることも多いです。そういう場合は、会場の左右どちらかで、ズームが効く距離まで近づいてカメラを設置しますが、イラストのような構図が欲しいわけですので、会場の端からの画像は講演者やスクリーンを斜めに見たものになり、映像の出来不出来で言うと、ちょっと視ていて辛いものになるかも知れません。

なお、会場後方から壇上を狙う場合も、客席の方の頭が画角に入ってしまったり、スクリーンが隠れることもありますので、収録の前に必ず実地下見を行い、カメラを高く設置する「お立ち台」などを準備しておくことも忘れてはなりません。

セミナースタイルを1台のカメラで収録する
セミナースタイルを1台のカメラで収録する

撮影するのは主に3種類の構図

①講演者 ②スクリーン ③講演者+スクリーン

講演者の話を聞きながら、カメラマン自身、あるいはディレクターの判断で、パンしたりズームしたりして、講演中は終始これらの構図を適宜渡り歩きます。


カメラ操作を誤ったら・・・

人間ですからカメラマンも時に操作を誤ったり、タイミングを間違えたります。しかし、そのトチっている間もスピーカーの話は継続していますので、そこを削除することができません。

そこで、事後編集でできるだけ見苦しい場面を無くすために、講演者が休憩しているようなタイミングで、会場の人たちにカメラを向けて(もちろん事前承諾は必要です)の表情やリアクションを撮影しておくのです。この映像をトチっている場面に編集で映像だけ(音声は差し替えない)挿入します。「事実と違う!」のは事実ですが、動画の視聴者はまず気づかないものです。


上映されていた画像やタイミングを直したい時は?

実際にあったがままのことが収録されますので、会場のスクリーンの中での出来事はなんともできません。でも教育ビジネスに供する動画コンテンツであれば、そこはどうしても修正したい!といこともあり得ます。



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