1カメで収録するセミナー映像は通常、カメラは適宜パンやズームを行って、その時、あるいは流れにおいて最適な画角を切り取りながら、それを連続的に繰り返して撮影します。また、プロの仕事してはあまり一般的ではないものの、講演者+スクリーンをグループにした構図でカメラFIXのまま、最初から最後まで撮影する、という方法もあります。この場合、講演者の顔の表情があまり目立たたず、起伏に乏しい印象となるため、視聴者が退屈したり、強調したいところが伝わらない傾向があります。ただし、カメラ操作に不慣れな人が撮影するならば、FIXは安全な方法ではあります。そして、この方法で撮ったFIX映像ならではの、修正編集が可能になります。
スクリーンの画像を入れ直す編集
カメラが動きながら撮影した映像は、スクリーンの位置が固定していないばかりか、時にはフレームの外にあり映っていない時もあります。こんな時に講演者の話のキーワードがスクリーン内容にリンクしていた場合、その時の背景にはスクリーンの画像も欲しいところですが、あいにく映っていない!なんてことがあります。
あるいは、撮影当日は気づかなかったけれど、スクリーンの内容が間違っていたので直したい!ということも往々にしてあります。
スクリーンが画面の中で固定していれば、その画像の編集での入れ替えは比較的簡単です。挿入、入れ替えするスクリーンのコンテンツは、
①データで頂く
②撮影当日、もう一台の固定カメラでスクリーンだけを収録しておく
③こちらで作って入れ替える
などの方法が可能です。
スクリーンがはっきり映らない
会場の明るさ、投影装置の明るさ・調整具合によっては、スクリーン内容がよく見えない、読めないということもかなりの確率で発生します。そういうリスクも考え合わせると、「1カメで安く上げたい」+「ちゃんと伝わる動画にしたい」を両立させるには、1カメで寄り引きしながら撮った映像に、時折必要に応じてスクリーン画像(データでいただく)を全面インサートする(画面の中にスクリーンを縮小して入れるのではなく、画面全体にスクリーン画像を入れる)のが、編集コストも安く済み、最もコストパフォーマンスが良いのではないかと思います。
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