小生は自動車運転免許を取得してはや38年になんなんとする齢。昔の免許有効期限は基本3年、今は優良運転者なならば5年なので、更新講習はたぶん10回以上受けているのではないでしょうか。今日は早めの更新手続きをしてきました。
自動車免許の更新講習と言えば映画
年配の映像制作業の人ならば、ここまででピンとくると思います。そう、講習の中に必ずある映像視聴の時間。これ昔は映画でした。まさにフィルムを映写していました。いつ頃からか「ビデオ」になり、「DVD」になり。今日の上映はノートPCからメディアプレーヤーかなにかで、プロジェクター上映していました。
定番中の定番企画
上映メディアや道具のことはさておき。むかし、この映像が「映画」だった頃のその内容は、毎回「あなたが事故を起こすと、被害者はこんなに酷い目に遭い、加害者であるあなたの人生はこんなにメチャメチャになりますよ」という、まさに恐怖を煽って安全運転を誓わせるという「1テーマ構成」でした。
しかし、上映が「ビデオ」になってきた頃から、あまり大げさに悲惨さを演出することが抑えられてきて、構成も2、3事例をオムニバスに事例紹介するようになったと記憶しています。
制作予算を弾きながら鑑てしまう性
商売柄制作費を計算しながら鑑ていますので、昔のフォルムの時代が500〜1,000万円ならば、ビデオ制作になって500万円程度に下がった印象。
その後時代が今に近づくたびに、シナリオも役者も演出も、どんどんレベル低下。もちろん予算もどんどん低下してきているものと推測。
時代の流れなのか・・・
そして今日上映された映像(データ的にはFHDだったようだけど、スクリーンが正方形だったから上映画面がひどく小さくて見難かった)は約20分(この長さは昔から変わらない?)、冒頭にこそ定番の「事故は被害者も加害者も不幸になりますよ」という実話紹介(?)が数分程度だけありましたが、その後の構成は総花的な形に変化していました。
具体的には以下(メモりながら視聴してた!)
(1)幼い子供を交通事故で死なせた事例(被害者・加害者)
(2)飲酒運転はぜったいやめよう
(3)シートベルトは必ずしよう
(4)もし事故を起こしてしまった場合の対処方法
(5)安全運転の知識
・一時停止
・夕暮れ時の運転
・高速道路の運転
・速度の知識
・歩行者、自転車を守る
(6)危険の予測と回避方法
・右折時
・左折時
・進路変更
これを見ると、以前は講師が教本片手に口で説明していた事項ですよね。「優良運転者講習」などのために、講習時間をどんどん短くしてきた結果、講習内容の平準化と確実な到達のために、「映像で見せちゃえ」って、なってきたんではないでしょうか。
実際に道路を運転していると遭遇しそうなシチュエーションに関して、テクニカルな面での知識を伝える映像・・・そんな印象です。
愛知県、交通死亡事故ワースト1返上を祈って!
この内容は愛知県のものなので、他の県ではどうかわかりませんが・・・。
万年交通死亡事故全国一の愛知県。みんなが映像で教えられた知識を実践して、みんなの力で交通事故を減らしていきたいものですね。
昔は更新講習が終わると、観せられた映画の(恐怖の)余韻で、なんとなくどーんと暗〜い気持ちになっていたように記憶していますが、今は「さあ終わった終わった」て感じでした。明るい気持ちで運転した方が、いいような気もしないではないですね。
さあ、更新講習で観せる映像。あなたならどんな企画を提案しますか?

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