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良い映像(写真)を撮るコツ

Tomizo Jinno

私は映像制作のプロデューサーとして、日々、視覚的な表現と向き合っています。そのため、友人や知人から「良い写真を撮影するにはどうすれば良いか」という質問を受けることが少なくありません。しかし、プロカメラマンではない私としては、技術的なアドバイスをするほどの知見を持っていません。

ですが、敢えて答えなければいけない時には「写真は愛ですよ」と言っています。

私が考える、良い写真(映像)を撮る、ほんの3つのコツをお教えしましょう。



1. 良い写真が撮れるまでシャッターを切る


まず、私が最も重要だと考えていることは、「自分が良いと思える写真が撮れるまで、何度でもシャッターを切る」ということです。自分を含め、プロカメラマンではない人が、そう簡単に良い写真が撮れると考えるのは不遜だと思うのです。

デジタルカメラの普及により、フィルム代を気にせず、気軽に撮影できる時代になりました。このことは、写真に対するハードルを大きく下げ、より多くの人々が写真を楽しむことができるようになった一方で、「簡単に写真が撮れてしまう」という側面も生み出しています。だから多くの人が「写真なんて簡単」と勘違いしています。

しかし、私は、この「簡単に」という言葉の裏側にある、写真撮影の本質的な難しさを見逃してほしくないと考えています。

写真は、単に見たものを記録するだけでなく、撮影者の感性や世界観を表現する手段でもあります。一枚の写真の中に、撮影者と被写体(人でも物でも景色でも)の喜び、悲しみ、感動、そして、それらに対する思考が凝縮されています。それらを一枚の写真に納めることが簡単なわけがありません。

そのためには、ただ漫然とシャッターを切るのではなく、自分が何を見ているのか、何を伝えたいのかを意識しながら、何度も何度も撮影を繰り返し、一枚一枚確かめることが重要です。



2. 良い写真を選ぶ


次に重要なことは、「その写真を誰に見せたいのか」ということを意識することです。いいえ、見せたい人がいないならば、どんな写真を撮ればいいのか、決まらないと思うです。

例えば自分の家族写真であれば、家族の笑顔や絆を未来の家族に伝えたいはずです。旅行先の風景写真であれば、その場所の美しさや、自分が感じた感動を家族や恋人と共有したいはずです。

誰に見せたいのか、何を伝えたいのかが明確であれば、自然と狙う表情や構図が変わってくるはずです。

そして、撮影した写真の中から、本当に伝えたいものが表現されている一枚を選ぶことができると思います。


良い写真


3. ファインダーの中にだけ世界を見る


3っつ目は、「ファインダーないしはモニターの中の世界に集中する」ということです。

私たちは、写真を撮る時、ファインダーのフレーム内に収まっている情報だけでなく、無意識のうちに捉えている周辺の情報、さらには自分の過去の経験や記憶などを総合的に処理し、ファインダーとは異なるイメージを脳裏に形成しています。そして、それらが全てフレームの中にあるように思ってしまうのです。プロカメラマン(商業カメラマン)は絶対にこうした間違いを犯しません。

私たちは、普段から非常に広い範囲を目で見ています。そのため、カメラのファインダーやモニターを通して覗いている時でも、無意識のうちに、そのフレームの外にあるものまで想像してしまいがちです。しかし、写真に収められるのは、あくまでもファインダーやモニターの中に映っている範囲だけです。

特にアカの他人が撮った写真を見た人は、フレームの外がどうなっていたかということは知る由もありません。ましてその写真を撮った人の気持ちなどわかりません。

見えるのは写真に映っている事実だけだということをよく考えましょう。




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