FHD以上の解像度を要求されることは少ない
大型展示映像設備や大型スクリーンでの上映を前提としない限り、ビジネスで使用する映像制作であればフルハイビジョンでまったく問題ない・・・と、今は考えられています。FHDに対してSDと呼ばれる、720✖️480ピクセル前後の解像度は、スマホやネット上の小さな小窓で視聴するものでないかぎり、NGです。様々な通信手段の通信速度が、FHDの転送に問題ないレベルになった頃に、こうしたシフトは完成しました。
4K→FHD ダウンコンバート
理屈がどうなっているのかわからないけれど、4Kなどの高解像度で撮った映像データをFHDに変換すると、なぜだかFHDで撮った映像よりも綺麗に見える。奥行き感があるような気がします。だから画質重視の一眼大好きカメラマンたちは、大枚をはたいて機材をグレードアップしてでも、4K撮りするようです。アップグレードが必要なのは4Kを編集する機材にも必要なので、けっこうな出費になります。
それはさておき。
4K→FHD切り出し編集
僕はこれにハマっています。昨今はモーショングラフィック調の編集映像が好まれているという理由もあります。4Kで撮っておけば、画面の中を自在にパンニング、ズーミングができ、この手法に使いやすいからです。カメラマンにとっては、どう編集されるのか考えながら撮るということをやめたくなると思うので、申し訳ないとは思っています。
画面のデザインが重視されるので
ほんの少しの構図バランスの違いで、使いにくいカットというものは、必ずありますが、4Kからの切り出しならば、前後のカットとの兼ね合いに合わせて、適切な構図にすることができます。また、シナリオ上、強調したい事物が画面に中にあっても、小さすぎて目に入らない・・・という場合も、拡大して見せることができ便利です。
撮影時までに必要カットを考えておけばいいのだけれど
予算が限られていて、撮影時間も十分に確保できない仕事の場合、少ない撮れ高から、カット数を増幅でき、編集でなんとかなってしまうので、やめられない方法です。
あまり褒められた方法でないことは認めておきます。
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