ビジネス映像制作の工程管理
BtoB映像の制作は、企業組織から発注を受けることがほとんどですので、そのクライアント企業内で「稟議」をあげ「決済」をもらい「発注」いただくための「書類」が絶対に必要なので、その対策としてシナリオを作りましょう。ということになります。
決済資料不要という案件であれば、シナリオは飛ばしても構いません。むしろ飛ばした方が、制作の自由度が高まり、より良い映像づくりには有利なこともあります。
映像(ムービー)の命はあくまで映像
ナレーションや音楽は、映像のメッセージを補強、補足するものです。
ですから、制作工程にナレーション原稿を利用するのは、実はある意味で「方便」です。
進化するシナリオ
シナリオは度重なる修正の上で、一旦完成はしますが、それでもその後のプロセスで柔軟に修正することが、より良い映像作品制作の秘訣です。
撮影の段取りが、想定と違ってしまった
これは、制作会社内でも起こりますが、それ以上にクライアントの都合で起こります。決まったシナリオ通りにはいかない場合、次善の策を講じて「撮影前最終稿」を作成、提出します。
想定外の映像が撮れた
撮影、作画が終わった段階では、予定通りの撮影ができなかったり、予定外の良い映像が撮れたりすることがあります。せっかく撮れた映像を使わない手はありません。こうした場合には、「編集前最終稿」を提出。
あ、そうだ!と気づいたら
そして、編集しながら、より効果的な演出に気づいたら、試写時には「録音前最終稿」を提出します。
ナレーションは最小限にする
多くの場合、ナレーションは饒舌すぎますので、これらの過程で、言わずもがな、言わぬが華といった部分は、どんどん原稿を削るのが、定石です。
こうすることで、映像作品は映像作品としての品位を高め、映像でなければ伝えられない、心に届くコンテンツとなります。
シナリオは最後の最後まで本当の決定稿にはならない
映像の制作というのは、すべからく予定通りにはいかないこと、こうした柔軟なシナリオ変更に対応いただくことが、より完成度が高く、対外的も評価が高い映像づくりには欠かせないことを、どうかご理解ください。
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