使い古された導入は視聴離脱効果満点
「現代社会はますます情報化しており、日本社会ではIT環境の整備が企業の明暗を分けるに至っています。そんななか弊社では○○○○を開発して、みなさまのソリューションに貢献しています。」みたいな始まりで始まる企業ビデオが、今でもなんと多いことか!
そんなことではチコちゃんに叱られますよ!
こういう手垢がついた構文、言い回しを平気で書けるシナリオライターは、たぶん経験が浅いか、企業ビデオを舐めているのか!?
なによりもクライアントが希望しているのは、競合との差別化なのですから、他とよく似たことをやっていては駄目です。
まわりくどい言い回し
A.「この動作は、身体機能における能力の向上を実現する・・・」
B.「この動作は、身体機能を向上する・・・」
A.「スポットライトは、舞台にたつ役者を周辺の暗さから際立たせて、聴衆の注目を向けるために使用される照明器具であり・・・」
B.「スポットライトは、舞台の役者を際立たせる照明であり・・・」
ナレーションの背景の映像が、言いたいことをちゃんと映し出していれば、Aで書かれている細かい描写は不要です。どうしても小難しいシナリオの方が上等だと思っているライターもいるようです。
接続詞はほどほどに
「では、次に」「それでは」という、順当に次に進む時に文の頭につけたくなるこうした接続詞ですが、「しかし」であっても「ところが」であっても、手慣れた映像シナリオライターになると、できるだけ使用しないようになります。映像がちゃんと編集されていれば、映像を視ていれば、その映像転換が「それでは」なのか「しかし」なのかはわかるはずだからです。接続詞が必要になるということは、映像の流れが甘いというか、構成が緩いということですので、いくらことばで「接続」を替えたところで、演出としては、ちょっと弱い表現になるはずです。
PRビデオで視聴者が離脱してしまう要因は他にもたくさんあります。
内容に関する要因
ターゲット層への訴求不足:
自社製品・サービスのメリットを、ターゲット層が最も求めている視点から説明できていない。
ターゲット層の悩みや課題を理解していないため、共感を得られない。
競合との差別化が不十分:
競合他社との違いが明確に示されていない。
自社の優位性を客観的なデータや事例で裏付けられていない。
情報過多:
短い時間内に伝えたいことが多すぎて、何が言いたいのかが分からない。
重要な情報が埋もれてしまい、視聴者の興味を引けない。
専門用語の乱用:
ターゲット層が理解できない専門用語を多用し、内容が難解になっている。
かっこつけた表現ばかりで、自然な言葉遣いができていない。
古くさい表現や言い回し:
時代遅れの言葉や表現を使用しているため、視聴者の興味を引けない。
新しい製品・サービスなのに、古いイメージを与えてしまう。
ビジュアルに関する要因
画質・音質の悪さ:
低画質・低音質の映像は、視聴者の集中力を妨げ、不快感を与える。
プロモーションビデオである以上、高品質な映像・音響が求められる。
映像と音声のズレ:
映像と音声のタイミングがずれており、見づらい・聞きづらい。
プロフェッショナルな制作物としての信頼性を損なう。
視覚的な刺激の不足:
映像が単調で、見ていて飽きてしまう。
動きの少ない映像や、同じような構図の映像が続くことで、視聴者の注意を引きつけられない。
デザインの統一感がない:
ロゴ、フォント、色使いなど、デザインに統一感がなく、安っぽく見える。
企業イメージを損なう可能性がある。
その他
長すぎる動画:
視聴者の集中力が続かないため、途中で視聴をやめてしまう。
短く、簡潔に伝えられるように工夫する必要がある。
面白みのない内容:
ストーリー性やエンターテイメント性がなく、見ていてつまらない。
視聴者の記憶に残らない。
強制的な視聴:
スキップできない広告や、長いイントロなど、視聴者の視聴意欲を削ぐ要素がある。
視聴者ファーストの視点が欠けている。
日本語の接続詞の種類と使い方
接続詞は、大きく以下の種類に分けられます。
順接: 前の文の内容が、後ろの文の起こりや結果につながることを表します。
例:雨が降った から、傘を持って行った。
逆接: 前の文の内容と、後ろの文の内容が反対であることを表します。
例:勉強した けれど、試験に合格できなかった。
並列: 複数の文を並べて、同等の内容であることを表します。
例:歌も踊りも得意です そして、絵も描けます。
添加: 前の文の内容に、さらに何かを付け加えることを表します。
例:本を読んだ だけでなく、映画も見た。
対比: 2つの事物を比較したり、対照させたりすることを表します。
例:彼は背が高い のに対して、彼女は背が低い。
選択: 複数の選択肢の中から一つを選ぶことを表します。
例:コーヒー か、紅茶どちらにしますか。
理由: 前の文の内容が、後ろの文の理由であることを表します。
例:風邪を引いた ので、学校を休んだ。
目的: 前の文の内容が、後ろの文の目的であることを表します。
例:健康のために、毎日ジョギングをする。
条件: 前の文の内容が、後ろの文の条件であることを表します。
例:雨が降れば、試合は中止になります。
時間: 前後の文の出来事が時間的にどのように関係しているかを示します。
例:彼が到着する まで、待っていた。
接続詞の選び方
どの接続詞を選ぶかは、文と文の関係性によって決まります。文章の意味を正確に伝えるために、適切な接続詞を選ぶことが重要です。
文脈: 前後の文の内容をよく読んで、どのような関係性にあるのかを考えましょう。
ニュアンス: 同じ種類の接続詞でも、ニュアンスが少し異なる場合があります。
強調したい部分: どの部分に重点を置きたいかによって、接続詞が変わります。
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