出版物(本)による企業PR
出版物(書籍)のひとつの分野に「企業本」があります。
ところで、書籍(小説)にはフィクション、ノンフィクションという区分があります。
けれども、今日の話題はフィクション・ノンフィクションということではなくて、もし企業PRのための「企業小説」をあなたが外部の作家に発注するとしたら、どうしますか?というお話。
企業(PR)小説はノンフィクション要素が重要
自分の生い立ちや自分の会社を題材にした小説を、誰か作家に書いてもらおうとしたら、まずは作家に、自分や会社のことを知ってもらおうと・・ノンフィクションとしての「事実」を理解してもらうため・・・膨大な資料を用意して、時間をかけて説明、話し合い、時には現場に案内して理解を深めてもらおうとするに違いありません。
作家は事実を把握、理解したその上で、演出上、表現上、フィクションも織り交ぜてストリーに深みや、洞察を誘導する仕掛けを盛り込むでしょう。
素人相手ではないのだから
半分がフィクションの小説になるかも知れないとしても、業界関係者や読者にとって読み応えある小説にしなくては、制作する意味がありません。よくある、業界常識を無視した「こんな時にこんなこと言わないよね」みたいなのは、恥ずかしいですよね。
「正確な「事実」の把握」「課題の理解」「社会的な立場」「今、未来の方向性、指向性」「つくる目的」「手段」などについて、作家は発注者と同レベルの理解をもたなければ、発注者が満足するような小説は書けません。つまりお金はいただけません。
では「映像をつくって欲しい」と発注するとしたら
あなたならどうしますか?
映像の場合も、我々のようなB2Bのための広告映像であっても、ノンフィクションとして制作することも、フィクションとして創作することも、ふたつとも有効です。
広告映像は会社や事業、商品の紹介なのだから「フィクションはダメでしょう?」と思うかも知れませんが、仕組みや機能を説明するときは、比喩的にフィクションを設定して、視聴者の理解を手助けする、ということはよくあります。
でも、大事なことは大前提として「事実を全部知っている」ということです。
沢山知っていなくてはならないことがる
映像制作の場合も企業小説創作と同様に、「事実の把握」「課題の理解」「社会的な立場」「今、未来の方向性、指向性」「つくる目的」「手段」などは、すべて事前に必要な情報だということを、知っていただけると嬉しいです。
・自動車会社のPRならこういう作り方
・流通業のPRならこういう作り方
なんて、決まっているわけではありません。
ワンパターンの作り方で、すべての商材や企業の宣伝ができると考える映像制作マンが居たら、それはインチキだと思った方がいいです。
そういうのを「多寡を括る」と言います。
「とにかく見積書をちょうだいよ」
というのは「多寡を括ってちょうだい」と言っているようなもの。
あなたのビジネスは、そういう「多寡を括った」ような誰にでも想像がつくビジネスでしょうか?
ぜひ、これは避けていただいて、ご面倒でも「事実の把握」「課題の理解」「社会的な立場」「今、未来の方向性、指向性」「つくる目的」「手段」などは、口頭でも結構ですのでお聞かせください。
想像を働かせるにしてもヒントは必要
私たちはお客様の、様々な質問に対する回答から「想像を働かせます」。
頭の中がまとまっていないお話でも大丈夫です。
お客様に成り代わって頭の中を整理するのも、我々映像制作屋が得意な仕事です。
というか、それができないと映像シナリオは書けません。
どうぞ、いちど我々にお任せになってみてください。
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