Google検索は役立たず
「映像 制作 名古屋」とか「動画 制作 名古屋」というキーワード検索をすると、上位に出てくるのは、大半が「比較サイト」「おまとめサイト」と言われるページです。 そうしたページで紹介されているプロダクションが、実際に名古屋で代表的で、実績があり、実力もある会社かというと、それら以上の実力の会社を僕は10社以上は知っています。
ネットで拾っただけの情報
どうしてそういう老舗プロダクションが載っていないのかは、簡単なことですね。比較サイトやおまとめサイトのライターは、ネット検索上の情報だけで書いているからです。東京のライターが名古屋のプロダクション事情に詳しくないのはあたりまえ。
しかも「比較サイト」は、特定のキーワード検索で上位に来るプロダクションを意図的に選んで記事を書き、リンクを張ります。そうすると上位表示されているという権威性を多数集めたそのページは、いきなり上位表示されるという仕掛け。
E-A-Tとは
Googleが近年、ページやサイトの有用性の判断として権威性(Authoritativeness)という要素を重視していることは有名なことですが、その権威性もネット上にある情報だけをベースにして判断しています。Googleは、権威性のほかに専門性(Expertise)、信頼性(Trustworthiness)を加えた3本柱(E-A-T)で有用性を評価しているそうです。A.I.が権威性、専門性、信頼性を判断する・・・恐ろしいことです。
ネットの常識は非常識
名古屋の映像制作業界について、ネット上で見える景色は実際の景色と全く異なることでもわかるように、ネット世界の常識はかなり偏った常識と言わざるを得ません。 ChatGPTというA.I.サービスは、ネット上にある情報だけを必死に学習した結果。しかも基本は「多寡を括る」こと。本当に大切なことが必ずネット上にあるとは限らないし、多寡を括る=同調圧力を生み出すと考えれば、これを世に放つことの恐ろしさに慄然とします。
オフラインにこそ事実が隠れている
名古屋の本当の映像業界の景色が知りたい人は、この地方の業界連盟のこちらのページに映像会社の一覧が載っていますので、参考にしてください。 私は加盟していませんが。 中にはテレビ番組しかやっていないとか、機材のレンタル屋さん、まだ社歴の浅い会社もありますので、各社のページを見に行って、企業映像制作も行なっていると書いてあれば、あなたの案件もきっと丁寧に相談に乗ってくれるに違いありません。ただし、YouTuberの下請け編集とか、TikTokの動画を撮って欲しいとかいうのは、たぶん「ガチャン」と切られる(あ、電話とは限らないか!?)と思います。 そうですね、だいたい30万円以上の案件からなら、ひとまず話は聞いてくれるに違いありません。
ただしネット上位会社ならではの良い面も
ネット検索で上位に来る会社は、映像制作会社に限らずSEOを意識してネットからの誘客にチカラを入れています。つまり、「いちげんさんもウェルカム」という営業体制を敷いていますから、それこそ初めてのお使いで連絡をした人にも親切丁寧に対応するに違いありません。対して、プロvs.プロ仕様の営業体制の会社に電話を入れると「はあ?あなた誰?」」なんてことも有りえます。経営自体が顧客との関係で堅固であれば、営業さんが居なことも多いからです。たとえ話ができたとしても、経験が少ない人の漠としたイメージを映像にする水先案内的なコミュニケーションは不得手かも知れません。
「なんでもやりまっせ!」というお調子プロダクションも考えものですが、いちいち「はあ?」なんて顔をされるコミュニケーションもストレスですよね。
私のような中庸なポジションのプロデューサー・ディレクターがちょうどいいですよ(笑
Comments