YouTubeをはじめとした動画SNSの拡大(2015年頃から?)とともに、昨年までに大企業の広報部から個人商店の経営者まで、あらゆるビジネスのPRにおいて、動画を使用することがフツーのことになりました。今年は「動画コンテンツをつくる」ことも特別なことではないという認識を持つ人がますます増えると予想します。そんななか・・・
シネマタッチはマイナーな印象!?
比較的若年層に「カッコいい」と言われる「シネタッチのボケ+じんわり移動撮影」は、近年あらゆるジャンルの映像コンテンツに進出してきましたが、比較的低予算で制作するプロダクションが多く、ベンチャー、中小、ローカル企業が多く採用しています。そのため、昨年ある企業(比較的メジャー)の担当者に「マイナーな会社みたいな印象があるからやめて欲しい」と言われました。
早くも画質のメディアリテラシーが変容!?
画質の持つメディアリテラシーに敏感なこの担当者は、自社が大企業として見られるためには、シネマタッチはダメと考えたわけです。もう随分前に「画質のメディアリテラシー」という記事を書いた記憶がありますが、その時には歴然とあった「フィルムトーン」による高品位ないしは時代感覚の印象操作は、今では視聴者によって印象がバラバラということになり、広告動画においてこのリテラシーを利用した演出・表現はもう使えないことになります。
ちゃんと撮影する大事さ
デジタルスチルカメラで撮るシネタッチ動画は、誰でも簡単にカッコよさげな映像が撮れるのですが、一方で画質に頼ってしまうことで、演出的に稚拙なものを多く見かけます。今年あたりからシネタッチ動画もちゃんと撮影した素材で制作することで、差をつけてくるプロダクションが増えるのではないかと予測します。
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