僕はBtoB映像のプロデューサー
以前にも書いた記憶があるテーマですが、改めて整理してみます。
もちろん、僕が個人的に想っていることですので、一般性があるかどうかはわかりません。
制作総指揮者
一般的に簡単に要約すれば、そういうことだと思います。
対外的にも対内的にも、すべての責任を負う役割です。
「すべての責任」とは経済的、法律的(民事/刑事)、社会的(信用/行政)、ほか社会的責任と呼ばれる事柄すべてです。
品質・労務管理
さらに、BtoB映像制作のプロデューサーの本質的な責任は、制作する映像作品の質を確保しつつクライアントに満足を提供し、制作工程を合理的に管理し、関わるスタッフ(クリエーター)たち個々の創意やモチベーションについても配慮することです。
これだけではやってられない
ただ、これだけの重い責任を負うことだけを責務とするならば、僕は今までプロデューサー職を継続していることはなかったのではないか、と思います。
様々な業種にプロデューサー職は存在します。
たぶん、その方達にも共通にしていることがあると思います。
「企画を創りクライアントに夢を売る」
ここにやりがいがある。そういうことではないでしょうか。
企画とは、実は自分がカタチにしてみたい夢でもあります。
もちろんその夢とは、クライアントに満足してもらうことをベースしている夢です。
BtoBビジネスで働く私たちは、クライアントの意思を無視したものを夢見ることはありません。
夢をみんなのチカラを借りながらカタチにしていく
いわば関係する人と人のコミュニケーションを制御するのが、私たちの仕事の本質です。
なかなか根気が要る仕事です。時には嫌われ役を演じたり、意図的に存在感を薄くすることも多いため、この存在に気づかない人も多くいます。
こういう立場(裏方?)が平気な人間にしかできない仕事です。
BtoB映像プロデューサーの仕事というのは、クライアントが未だ絵にできない漠然とした思想を、目に見える夢という企画(シナリオ)にして提案して、それを共通の夢にする。
そしてクライアントと一緒に見る夢を、クライアントと一緒にカタチにする仕事です。
ここにこそこの仕事の醍醐味があり、それが現実になった時に大きな喜びがあるのがプロデューサーという職業です。
僕の夢、それはただ
人が喜んでいる顔が見たい。
それだけかもしれません。
「科学的な検証手法・論理的な思考能力は、我々ヒトの社会から理不尽を排除し、自由で公平かつ平和なものにするために、できる限り多くの人々が身につけるべきものと言えるでしょう。」
(出典はこちら→https://academist-cf.com/journal/?p=7702)
今朝、僕のFacebookのニュースフィードに流れてきた記事を、ほぼ偶然読んで見つけた一文。うーん、と唸ってしまった。
この文が言っていることは、僕が日常的に意識していることだからです。
映像制作という仕事
BtoB映像は意図を持って、狙った視聴者にメッセージや情報を届けることが使命です。
だから、目的のためには手段を選ばないのか?
と聞かれたら、明確にNoと言います。
まず、間違った情報、偏った見方を、さも王道と言わんばかりに表現することはしません。
それは人を欺く行為だからです。映像化にあたっては原則的に、誰もが納得できる理論、事実に基づいた事物、事象を対象とします。また、誰かを誹謗中傷したり、批判したりすることを材料にした宣伝手法も絶対に行いません。
仕事を通じて見えてくるもの
映像制作の中枢を担って仕事を続けてくると、ものごとの道理や人間の心理がかなり見えてきます。人間の内面に関する洞察なしに、人に響く映像は作ることができません。論理が破綻していて、人を不快にする映像では社会に貢献できません。だから、人間的に成長し続けないと、この仕事も極めることができないと僕は思っています。
道を極めるということ
それはどんな仕事でもそうなのかもしれません。どんな仕事であっても、その道を極めたいと熱意を持って取り組んでいれば、自ずと世の理(ことわり)、人間の本質が見えてくるものではないでしょうか。「真理」を見極めようとするならば、先入観や人の意見に惑わされない目でものを、人を見なくてはならないし、同時に誰の意見や立場もフェアに扱っていかなくては、本当の真実にはたどり着かないでしょう。
科学的な態度
それはどんな仕事、どんな人にも持っていて欲しい。
いや、持っているべき態度だと、僕は思っています。
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