会社紹介や商品CMを制作することになったけれど、予定している日までに完成できるのか?という心配があると思います。私たち外注プロダクションに依頼すると、私たちがまず第1ににお尋ねすることのひとつが「納期」です。
納期までの制作期間が短い場合は、制作自体を諦めなくてはならないこともありますが、多くの場合は、許される制作期間に応じた企画案や制作プランをたてて、ご希望の納期に間に合うような提案をするのも、私たちプロダクションの仕事です。
スケジュールに影響する要素
①企画内容
シナリオ作成の下調べやクライアント部署間の調整、撮影先の探索やアレンジが必要な企画内容の場合、撮影に入るまでに1〜数ヶ月を要することがあります。一方、インタビューメインの構成であれば、下準備もそこそこにぶっつけ本番で収録して、すぐに編集、納品することも可能です。
②ご予算(制作規模)
限られた予算の場合は、ディレクターとカメラマンだけで完成まで担当するという方法もあり、短い場合、1週間で完成させることもできます。一方大掛かりなロケやスタジオセット、タレントが必要なテレビCMのような案件の場合、あるいは高度なVFXなどプリプロダクション、ポストプロダクションの工数の多い制作の場合は、それに応じたスタッフ体制を組み、そのキャスティングから始まり、それぞれの仕事をバケツリレーのように受け渡していく時間が必要になるため、数ヶ月のスケジュールを要する場合があります。
③演出技法
撮影内容に応じた準備期間、撮影期間が必要です。撮影がなくアニメやCGで構成する場合にも、数多くのプロセスがあり、一般的に見て1.5から3ヶ月を見ておく必要があります。
④試写と修正の回数と修正内容
クライアントからの修正回数と修正内容が多いほど、制作期間は長くなります。
⑤映像の尺と編集技法
尺が長いほど、高度な技巧を使用すればするほど編集時間がかかり、さらに修正依頼への対応作業が多くなり、制作期間がさらに長くなります。
⑥提案へのレスポンス
提出したシナリオや見積書、スケジュール案、撮影要望書などの書類への回答、さらに試写に対する修正指示などに要する時間が長い場合は、全体の制作期間も長くなります。
PR映像制作スケジュール例
一般的なPR映像の制作スケジュールの一例を示します。想定期間を全部足すと4ヶ月以上になってしまいますが、あくまで余裕をみたものです。実際に私たちが請け負っている案件では1から2ヶ月くらいでの納品も数多くありますのでご安心ください。
1. 企画段階(2週間~1ヶ月)
ヒアリング: 依頼主の要望、ターゲット層、伝えたいメッセージなどを詳細にヒアリングします。
企画書作成: ヒアリング内容に基づき、映像のコンセプト、ストーリーボード、構成などをまとめた企画書を作成します。
予算策定: 制作費の見積もりを作成します。
2. プレゼンテーション(1週間)
依頼主に企画書をプレゼンし、フィードバックを受けます。
必要に応じて企画を修正します。
3. プリプロダクション(2週間~1ヶ月)
ロケハン: 撮影場所の下見を行います。
キャスティング: 出演者やナレーターの選定を行います。
撮影準備: 撮影機材の準備、小道具の手配などを行います。
4. 撮影(1日~数日)
企画書に基づいて撮影を行います。
必要に応じて追加撮影を行います。
5. ポストプロダクション(2週間~1ヶ月)
アニメ・CG:撮影した素材との調整をしながら作成します
編集: 撮影した素材、アニメ素材を編集し、映像に仕上げます。
グラフィック: テロップやロゴなどを加えます。
6. 試写・修正×数回(2週間)
依頼主に完成した映像を確認していただき、修正指示があれば対応します。
7.MA作業(1日)
音響: 効果音、BGM、ナレーションなどを加えます。
音声の最終調整を行います。
8. 納品
最終的な映像データを納品します。
余裕を持ったスケジュール
弊社の場合、各種提出書類への回答(チェクバック)は中3営業日ないしは1週間後を想定したスケジュール案を提案することにしています。制作期間が限られる場合は、クライアントにお願いしてレスを早めていただいています。また、野外ロケがある場合は、必ず予備日を設定するようにしています。
PR映像の制作は様々な条件下で行われますので、どんな場合でも必ず余裕をみたスケジュールをたてることが大切だと考えています。
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