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Tomizo Jinno

SDGsと自動車産業の未来

わたしたちのビジネス環境〜SDGsと自動車産業

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いま私たちが、ビジネスや社会生活の中で、毎日のように目にする、これらの言葉たち。

でも、どれも決して難しいことを言っているわけではありません。 その意味を正しく理解すれば、あなたが特に用語を意識する必要もなく実践できる、

あるいはすでに実践していることに気づくでしょう。 わたしたちが今、置かれているビジネス環境を考える上で役立つのが、Sustainable Development Goals です。

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頭文字をとってエスディージーズと呼ばれていることはご存知でしょう。 これは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択され、

「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、 2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。 この中に、冒頭でご覧いただいたすべての用語を理解する鍵が隠れています。

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「持続可能な」 「ゴール」 そして「ターゲット」です。 この活動が「持続可能な」を目指すということはつまり、 いま世界では「持続不可能な」が繰り広げられていることを意味します。

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「持続不可能な」とは何でしょう。 あなたもその影響を肌で感じているのではないでしょうか。 そう、いま世界で持続不可能と考えられていることのひとつが、 化石燃料を燃やして走る自動車の生産の拡大です。 言うまでもなく、CO2の排出が地球温暖化を招くと考えられているためです。 それに代わって台頭してきているのが電気自動車であることは言うまでもないでしょう。 電気自動車は部品点数が少なく、 新たに電池やモーター、コンピュータ制御や情報通信などが基幹技術となるため、 異業種からの参入が急拡大していて、自動車産業は未曾有の大転換期にあり、 多重下請けの、広い裾野をもつ産業構造そのものが変革を迫られています。 この大転換に関わる活動は、SDGsが示す「持続可能な開発」目標17項目の、 13番「気候変動に具体的な対策を」に該当しますが、

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7番、9番、12番、17番にも関連するものです。 もうひとつの「持続不可能な」こと、それは世界で起こっている「不平等の継続」です。 人と人、社会、地域、国家、経済、宗教、人種、性などによる差別を放置すれば、 経済が限りなくグローバル化していて、 インターネットによって人々のコミュニケーションが一瞬にして世界をかめぐる今、 人間関係やビジネス、地域・国際交流の発展はいずれ壁にぶつかり、破綻します。 いちぶの人々の発展はあっても、世界全体の持続可能な発展は望めません。 こうした問題を解決しようと、SDGsの1から8番、10番、16番にターゲットが示されていて、 SDGsの大半の目標が、さまざまな分野での世界的な公平を目指したものになっているのです。 世界中でいま、世界に残る不平等の根絶を願う声が高まってきていて、 そのことがビジネス社会、企業社会に大きな影響を与えるようになっています。 つまり、これまで資本主義社会では、企業活動の目的は「利潤の追求」が第一でしたが、 今は多くの資本家が、企業の社会的な価値を測って投資をする流れが出来つつあり、 SDGsで挙げられているような目標のために活動する企業を高く評価するようになっているのです。 話を戻しましょう。 SDGsのGsは「ゴール」のG つまり目標です。 SDGsには17のゴールが示されていて、それぞれのゴールに対してターゲット、 つまり2030年までに達成すべき数値目標が、169項目示されています。 もうお気づきですね。 Carbon neutral CASE MaaS Digital transformation Diversity これらの用語はSDGsの考え方でみると、 17のゴールのどれか、あるいはいくつかを実現するための、「手段」を示しているものです。

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これらの用語は決して目的ではなく、 目的に近づくための方法として、さまざまな人が提唱している、それぞれがひとつの手段です。 今、社会で繁く耳にする、さらには私たち自動車産業に関わる者として非常に気になるこれらの用語は、 私たちの自動車産業を持続可能な産業に導くための大切な鍵になるものだと考えてください。 そして、あなたにできることを今から始めて欲しいのです。

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