解明できない謎
もうどうしても埋まらない溝を感じるのが表題の問題。
40歳くらいから下の年齢の映像(動画)クリエーターと仕事をすると、3分程度以下の映像作品ならば、まず間違いなく1曲で通してしまいます。
僕は若いころラジオ番組の選曲をしていたからなのか
僕が映像音楽を選曲するとどんなに短い映像でも最低2曲は使う。
しかもジングル(短い効果音楽)やサウンドエフェクト(効果音)もよく入れる。
もし1曲で通す場合はイントロやサビといった「曲の構成」を利用して、映像をその曲線によって盛り上げたり、緊張感や期待感を高めたりする。
しかも単調な曲を好むのはどうして!?
40歳くらいからの下のクリエーターが使う1曲はイントロやサビが無い、一辺倒で単調なリズムの曲を好む。
僕がプロデュースする映像の仕事の大半は、構成・シナリオも自分で創っているので、僕以外の人間に演出を任せた時に、1曲で通すような編集、選曲をしてきたりすると、大変悲しい。
ねえ、どうして1曲で演出し切れると思うの???
僕のシナリオって、起伏が無い?
いやいや、むしろ派手なほど起伏をつけるのが僕のシナリオ。
もしかして読み取る力が無い!?
この問題は、日常的に僕の頭の隅に置いてあって、ことあるごとにこの「現象」の理論的な説明を試みるのだが、未だに結論が出ない。
今のところの解釈
単純に考えると、新しい世代の映像作家たちは音(音楽)による演出効果は狙っていない。むしろ邪魔臭い、くらいに思っているとしか考えられない。
音楽によって映像の伏線や結末を強調、あるいは意味を逆転させるという方法を一切とらないという映像演出って、幅が広がらないし、なんとしても単調だから、勢い短尺なものしか視聴に耐えない・・。だから世の中の映像(動画)はどんどん短くなっていくのか・・・。
でも、たぶん、若い映像作家たちは音楽で演出されるイメージって嘘っぽいと思っているんだろうね。
いや待てよ・・・。
その割に有名な曲、ヒットした曲を付けた映像をカッコいいって言うのは今も変わらないし・・・。
ということで、今日もこの問題には結論が出ずにペンディングは続く。
Claudeさんに聞いてみました
この傾向には複数の要因が考えられます:
制作コストの削減: 音楽使用料や著作権処理にかかる費用を抑えるため、1曲に絞ることでコストを削減できます。
視聴者の集中力維持: 複数の曲を使用すると視聴者の注意が分散する可能性があります。1曲に絞ることで、内容に集中しやすくなります。
ブランディングとメモリアビリティ: 特定の1曲を使用することで、その作品の印象を強く残すことができます。これは視聴者の記憶に残りやすく、ブランディングに効果的です。
ストリーミングプラットフォームの影響: 短い動画が主流のプラットフォームでは、1曲で十分な場合が多いです。
制作の簡素化: 1曲に絞ることで、編集作業が簡素化され、制作時間を短縮できます。
一貫性の維持: 1曲を通して使用することで、作品全体の雰囲気や톤を一貫して保つことができます。
視聴環境の変化: スマートフォンなどでの視聴が増え、音声よりも視覚的要素を重視する傾向があります。
アルゴリズムへの対応: 一部のプラットフォームでは、著作権保護された楽曲の使用が制限される場合があり、1曲に絞ることでこの問題を回避しやすくなります。
これらの要因が組み合わさって、近年の動画作品で1曲のみを使用する傾向が強まっていると考えられます。
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