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初めての映像制作発注

不安でいっぱいの初取引

これまで取引がない、初めての映像制作会社(プロダクション)に発注すると、そのプロダクションはいったいどんな対応をするのか?とても不安になることと思います。 「丸投げ」で出来上がってくれば確かに楽で良いのですが、継続して何度も取引しているプロダクションでなければ、例えプロダクション側がいいと言ったって「おまかせ」というわけにはいきませんよね。

私たちも長年お付き合いいただいている企業様からは、半ば「おまかせ」でお請けする仕事は多々ありますが、やはり初めてのお客さまの場合は、どのようなお客さんだろう?どういう事業内容なんだろう?と、知りたいことがいっぱいあります。


そこで、初めてのお客様と取引する場合の、初回打ち合わせの内容をご説明しようと思います。一般的で平均的な場合を想定しています、あくまでご参考とお考えください。

お客様から打診を受ける

電話、eメール等で連絡をいただくと、弊社から「映像の目的(テーマ、媒体、ターゲット)」「おおよその予算」「納期」「わかっている条件、要望」をお伺いします。競合見積もり、企画コンペ、プロポーザルコンペかどうかもお伺いします。弊社はこれらの情報から、人的リソースや技能、技術、予算を勘案し判断して、取り組み可能かどうかを速やかに回答します。

・予算(枠)が決まっていない場合も、ご担当の方の「腹積り」を伺います。おおよその予算がわかりませんと、対応可能かどうか判断できないためです。

・お客様が見積額によって発注先を選ぶために、複数のプロダクションに競合見積書をとる場合にも対応します。その場合は「仕様」を仮定するための情報を追加でお尋ねすることがあります。弊社にて仕様(ごく簡単な構成、撮影日数やナレーション有無、尺など)を仮定して提案することも可能です。


初回打ち合わせ

対面(ないしはテレビ会議)にて、オリエンテーションとヒアリングを行います。

・お客様にはできれば「オリエンテーションシート」を作成いただき、その時点で社内のコンセンサスを得た、ないしはご担当様の構想に関してご説明ください。最初の時点よりも、より具体的な方針や条件を示していただくと、その後の進捗が捗ります。

・弊社からのヒアリングとして、オリエンテーションで示されなかった情報や、事情をお尋ねします。制作することになった経緯や、部署の事情など、書類しにくい情報は口頭でお知らせください。そのニュアンスによって弊社の理解がガラッと変わる(正しく理解する)ことがありますので、重要なプロセスです。

・次のプロセスとしてお客様の会社内で必要となる手続きをお知らせください。そのご要望に沿った書類等の準備、調査等を行います。

・一般的に多い次のプロセスは「企画書/シナリオ案の提案」「そのシナリオでの制作見積書の提案」「スケジュール案の提案」ですので、それらの作成に必要な情報、条件もこの打ち合わせで伺うことになります。


・守秘義務、機密保持契約書の取り交わしをこの前段階で郵送で行うことが時々あります。



成立しない相談の方が多い


お仕事紹介会社から「この案件やりませんか?」みたいな紹介(照会)は、その9割が仕事として成立しない打診ばかりです。

 予算が過少で普通のプロダクションでは受けられないのです。

中には、一定の予算は確保しているけれど、映像への期待がはるかに過大で、制作プロセスを開始したとしても途中で頓挫する可能性が高いものもよくあります。ビジネスを映像を使って社会に発信しようと考え始めると、どうしても夢が膨らんで、時には誇大妄想の領域に達してしまうこともあるようです。

一方で、企画が曖昧で「映像をつくればなんとかなるだろう」と、具体的な内容をどなたも考えていない場合も、多くあります。

 

わたしたちBtoB映像制作プロデューサーが「実現する可能性が高い案件」を、どう見分けているかお教えします。

 

1.目的が明確になっているか?

目的があいまいな事案は、打ち合わせの席で質問をしても答えが返ってこず、話が始まりません。

その会社が、その事案をまだ真剣に考えていないことがわかります。

 

2.目的に対して熱意があるか?

目的の理解とマネージメントができる人材を実際に投入して、必要な予算を投入する決断ができているかは、オリエンテーションの席でご担当者が明確なお話をされるかどうかで判断ができます。

 

3.実現可能か?

事実と反すること、途方もないことは実現不可能です。

YouTubeで大ブレークすることを前提とした映像によるプロモーション計画は、相応のマーケティングプラン(予算)との相乗効果があって初めて「企画」となります。

 

4.映像の価値を正しく判断して、決断していける組織かどうか?

前例踏襲、過度な合議制を敷く企業体質は、カタチのないものを評価できないので、企画がまとまらず、制作をスタートできません。あるいはスタートできても、途中で目的からずれていきます。

 

BtoB映像プロデューサーは、このように創作に必要なリソースと条件が何であり、それがどの程度揃っているか、この案件は実現可能なのかをチェックしながら、不確定、未確定な部分があれば、それらについて具体的な提案をしながら穴を埋めていき、企画を成立させ、制作が実現するようリードしていきます。

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