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「」に対する検索結果が526件見つかりました

  • 量産による動画制作のコストダウンを考える③

    少人数のチームで制作可能なコンテンツ3種 ①同録撮影素材しか使用しない 講師や教師が一方的にカメラに向かって喋り、図表などは板書する。編集はNG部分の削除と、ほんの少しはインサートも入れる。音声も喋りだけ。音楽は前後タイトル部分やコーナー区切のジングル程度。尺はあまり厳密に制限しなければ、編集もそうたいへんではありませんので、いちばん大変なのは講師のシナリオ作りです。が、これも講師に行ってもらえれば、制作会社としては予算を抑えられます。 ②二次元モーショングラフィックスだけしか使用しない 技能と経験さえあれば、シナリオ、作画、編集までぜんぶ一人でできます。もちろん学習コンテンツですので、一定以上の知能も必要ですし、デザインセンスも欲しいところです。同種、同類のコンテンツを量産する場合「熟練」によるスピードアップは200ー300%くらいの効果があると僕は思っています。3人分の仕事が1人でできるわけですので、関わる人間が少なければ予算も抑えられます。ただし、1人でやるから1/3というわけにはいきませんけど。 ③特定な表現手法をオリジナル開発して、定着させる 「ホワイトボードアニメ」と呼ばれる手法のように、非常に簡便に作成できるオリジナルのアニメ作画法、動画化法を使って映像をつくれば、それまでフルアニメで制作していた予算の半分以下で制作が可能です。オリジナリティに優れていれば、固定視聴者も増え、コンテンツ群としての価値もアップします。 量産による動画制作のコストダウンを考える③

  • 箇条書きからは生まれない映像

    困った時の箇条書き ビジネスプレゼンテーションの定番ソフト“パワーポイント”を使ったことがある人なら、心当たりがあると思います。困った時には箇条書きにしてしまうという経験を。 私自身も「課題」を洗い出したり、「手段」を考えていると、ともすると脳裏に脈略なく浮かんだアイデアを、ただ羅列してしまいます。 しかし、私はPR映像のシナリオライターでもありますから、羅列した項目の中に脈略がないものが混ざっていると、シナリオに収まりきらない事態が起こります。ですから、必ず整理して、項目相互の関係性を明示するようにしています。 箇条書きの罠:思考停止を招く安易なツール ビジネスの現場では、情報を整理し、効率的に伝えるために、誰もが一度は箇条書きを使ったことがあるでしょう。「要点をまとめました」「メリットは以下の通りです」といった具合に、手軽に情報を羅列できる箇条書きは、一見便利なツールです。しかし、安易な箇条書きは、思考停止を招き、ビジネスの発展を阻害する危険性を孕んでいます。ビジネスにおける情報は、単なるデータの羅列ではなく、相互に関連し複雑な意味を持つものです。箇条書きは、その複雑さを単純化し、本質を見えにくくしてしまいます。 箇条書きの限界:情報の断片化と関係性の喪失 例えば、 ◾️売上向上のための施策 新規顧客の獲得 既存顧客の満足度向上 商品ラインナップの拡充 広告宣伝の強化 これらの項目は、それぞれ独立した施策のように見えますが、実際には密接に関連しています。新規顧客の獲得は、広告宣伝の強化によって促進され、既存顧客の満足度向上は、商品ラインナップの拡充によって実現される可能性があります。しかし、箇条書きでは、これらの関係性が明確に示されません。そのため、各施策が場当たり的に実行され、全体としての効果が薄れてしまう可能性があります。 ◾️プロジェクトの課題 予算超過 納期遅延 人員不足 関係部署との連携不足 これらの項目は、プロジェクトの課題を羅列したに過ぎず、それぞれの課題がどのように発生し、互いにどのように影響し合っているのかは示されていません。予算超過は、人員不足や関係部署との連携不足によって発生した可能性があります。また、納期遅延は、予算超過や人員不足によって悪化した可能性があります。しかし、箇条書きでは、これらの因果関係が明確に示されません。そのため、根本的な原因を特定できず、効果的な対策を講じることができない可能性があります。 箇条書きには文脈がほとんど無い 箇条書きリストが伝えることができる論理的な関係(文脈)は、わずか3つに過ぎません。 順番 重要性 メンバー メンバー とは、リストに含まれる要素が、何らかの共通の属性を持つことを示すに過ぎません。これらの関係性は、情報の表面的な構造を捉えるには有効ですが、その深層に潜む複雑な関係性を捉えることはできません。 箇条書きリストは、一度に一つの関係性しか表現できないという制約があります。つまり、 順番 と 重要性 を同時に示すことはできないのです。これは、私たちの思考が、多層的で複雑な関係性に基づいて成り立っていることを考えると、大きな制約です。人間の思考は、多角的、輻輳的な視点から物事を捉え、複雑な関係性を理解する能力を持っています。 箇条書きリストの最大の問題点は、リストされた要素間の重要な関係性を無視してしまうことです。因果関係、前提、背景、分析過程―これらの情報は、箇条書きリストからは排除されます。私たちは、情報の表面的な構造を理解したつもりになりますが、その背後にある文脈を失ってしまいます。ビジネスにおける情報は、単なる記号の羅列ではなく、意味と文脈を持っているはずです。 箇条書きは問題の先送り:思考停止と楽観主義の危険性 箇条書きは、複雑な問題や困難な課題を、あたかも解決済であるかのように見せかけることができます。 事業の将来展望 市場の成長 技術革新 競合他社の動向 法規制の緩和 これらの項目は、事業の将来性を楽観的に示したに過ぎず、具体的な戦略や課題解決策は示されていません。市場の成長は、競合他社の動向や法規制の動向によって左右される可能性があります。また、技術革新は、研究開発投資や人材育成によって実現される可能性があります。しかし、箇条書きでは、これらの不確実性や課題が曖昧にされ、あたかも事業の将来が約束されているかのように錯覚してしまいます。このような安易な楽観主義は、問題を先送りし、将来的なリスクを増大させる可能性があります。 ストーリーで語る:思考を深め行動を促すコミュニケーション 箇条書きの罠から脱却し、ビジネスを成功に導くためには、情報をストーリーで語ることが重要です。ストーリーは、情報を文脈の中で語り、要素間の関係性や因果関係を明確にします。ストーリーは、人間の感情に訴えかけ、共感を呼び起こす力を持っています。それは、単なる情報の羅列ではなく、聞き手の心に響くメッセージを伝えることができます。 例えば、「売上向上のための施策」というテーマであれば、「当社は、近年、売上が伸び悩んでおり、新たな成長戦略が求められています。そこで、私たちは、顧客ニーズの変化を分析し、新たな商品ラインナップを開発しました。また、顧客満足度を高めるために、顧客サポート体制を強化しました。さらに、広告宣伝を強化し、新規顧客の獲得に力を入れました。これらの施策により、顧客層が広がり、売上が大幅に向上しました。」というストーリーを語ることができます。 このストーリーは、各施策がどのように関連し、どのような効果を生み出したのかを明確に示しています。そのため、読者は、施策の背景や目的を理解し、共感することができます。これは、単なる成功事例の報告ではなく、聞き手の心に響く物語となります。 図解の活用:視覚的な理解を促進する ストーリーをより効果的に伝えるためには、図解を活用することが有効です。図解は、情報を視覚的に表現し、複雑な関係性を分かりやすく示します。地図やグラフのように、情報を整理し、全体像を把握しやすくします。 例えば、「プロジェクトの課題」というテーマであれば、課題間の関係性を矢印で示す因果関係図、各課題の発生要因をツリー状に示すロジックツリー、各課題の解決策をマトリックスで示す課題解決マトリックス、という図解を作成することができます。 これらの図解は、課題の全体像を把握し、優先順位や解決策を検討する上で役立ちます。図解は、言葉だけでは伝えきれない情報を、視覚的に分かりやすく伝えることができます。 箇条書きの適切な使用:状況に応じた使い分け もちろん、箇条書きが常に悪いわけではありません。短く、簡潔に情報を伝えたい場合には、箇条書きは有効です。例えば、会議の議事録やタスクリストなど、情報を整理し、共有する場合には、箇条書きは便利です。しかし、重要な意思決定や戦略立案など、深く思考する必要がある場合には、箇条書きに頼らず、ストーリーや図解、そして映像を活用することが重要です。状況に応じて適切なツールを選択することが、効果的なコミュニケーションに繋がります。 弊社の映像は箇条書きからは生まれません 箇条書きの罠から脱却し、ビジネスを成功に導くためには、情報をストーリーで語り、図解を活用し、箇条書きの使いどころを見極めることが重要です。深く思考することで、新たなアイデアや解決策が生まれます。そして、そのアイデアや解決策をストーリーで語り、図解で示すことで、関係者の共感を得て、行動を促すことができます。 そして図解よりもさらに有効な手段が映像です。映像は、視覚と聴覚に訴えかけ、より強い印象を与えることができます。複雑な情報を分かりやすく伝え、感情に訴えかけることで、人々の心を動かし、行動を促すことができます。 映像 ※ は箇条書きからは生まれません。 箇条書きに文脈を与えストリーを描き出すのが、私たちの仕事です。 あなたのビジネスにおけるコミュニケーション手段として、ぜひご検討ください。 ※ 構成・シナリオがある映像。ショート動画やイメージ映像は除きます。

  • インティマシーコーディネーターと品位ある権力者

    映画やドラマの制作現場における「インティマシーコーディネーター」という職種がいま注目を集めています。インティマシーコーディネーターとは、主に性的シーンや親密なシーンの撮影において、俳優の心身の安全を確保し、制作スタッフとの円滑なコミュニケーションを促進する専門家です。 日本においても、日本初のインティマシーコーディネーターと言われる浅田智穂さんが、2020年頃から活動を始め、現在数多くの映画、ドラマ制作の現場、現在放送中の NHKの大河ドラマ「べらぼう」でも活躍しています。 Intimacy coordinator and actors. 具体的な役割 台本の読み込みと性的シーンの特定 俳優と監督の意向の確認と調整 性的シーンの具体的な演出プランの作成 撮影現場での俳優の精神的・肉体的サポート 同意書の作成と確認 撮影後の俳優のケア 直接的な背景 インティマシーコーディネーターの登場は、2017年にハリウッドで起こった数々の性的暴行事件、いわゆる「#MeToo運動」が大きく影響しています。映画やドラマのプロデューサーや監督が、俳優に対して性的な関係を強要したり、不適切な行為を行ったりするケースが数々報告されました。特に、新人俳優や若手俳優が、キャリアを左右する立場にある制作スタッフに対して、NOと言えない状況に置かれ、泣き寝入りするケースも少なくありませんでした。 #MeToo運動をきっかけに、映画やドラマの制作現場におけるパワハラやセクハラに対する批判が高まり、俳優の権利を守るための取り組みが強化されました。その一環として、インティマシーコーディネーターという専門職が導入され、性的シーンの撮影における安全対策が徹底されるようになりました。 時代的背景 (1)力が支配する時代 いま世界は、軍事力、経済力、エネルギー支配、人口(労働力・消費力)・・・これらが相手国を屈服させるカードであり、世界は力関係が全てを支配するようなムードです。 「立場が上であることが勝ち」 相互関係をこうした「上下関係」で捉える思想は、あらゆるビジネス社会、経済社会、政治社会、組織内社会、学校社会、そして市民生活にまで及んでいます。私自身も、採用PR動画を制作するために、企業に就職したばかりの若者にインタビューすると、しきりと「川上に行きたい」「川上企業に就職できて嬉しい」という言葉を耳にしました。 川上への憧れがあるということは、川下であることにコンプレックスを感じるという前提があるようです。 (2)逆転するリスク 現在のインターネット・SNSによるコミュニケーションでは、立場が下の人間・弱き者の声が数を集めることができます。それらの声は力を持っている側・立場が上の人間の弱み(例えば「政治家の弱み」「大企業の弱み」「お金持ちの弱み」「上司の弱み」「親の弱み」など)を巧みに突いて、力を持つ側がむしろ下手に出なくては、社会が安定しない状況を生んでいます。 仲介者による間接的コミュニケーションの拡大 インターネットによって分断された現代の人間関係は、リアルなコミュニケーションを避ける傾向があります。近年、職場を辞める時に「退職代行サービス」の利用が拡大していることも、その証左でしょう。間接的なやりとりは、むしろ齟齬を拡大するものです。しかし実態は、どれだけ相手の不興を買ってでも、そうしたフリクションは避けて通りたい人が増えています。 インティマシーコーディネーターも本質的には代理人です。本来最も信頼関係がなくてはならない、監督と俳優の間に、仲介者として介入するわけですから、例えば俳優側が望んでインティマシーコーディネーターを頼んだ場合、制作者側から見ると、そのことですでに信頼することに不安を感じるサインに映ります。制作者は相互の関係に権力勾配があることに気づいていないからです。 この仕事が徐々に増えている理由は、逆にこれが制作者側の安心材料になっているのかも知れません。訴訟リスクへの対応という側面から捉えれば、制作者はむしろ積極的にこの仕組みを利用すべきかも知れません。 品位ある権力者 私が生業とする、企業映像制作の現場にインティマシーコーディネーターを起用する機会はなさそうですが、映画やテレビドラマの映像制作者(スポンサー、テレビ局、映画会社、プロデューサー、ディレクターなど)は、ある意味で権力者です。しかしその権力は皆から付託されたものであり、その権力にはその力に相応しい品位ある行動が求められることが、20世紀までの常識でした。21世紀の今でも、多くの力ある人はその立場に相応しい人格を備えていると思います。私はそう信じています。 インティマシーコーディネーターはその監視役かも知れません。

  • スタートアップ企業の映像制作案件

    あなたは、スタートアップ企業で社運を賭けた新サービスの販売促進計画を任されました。当然ですが前任者がいるわけではないので、そうしたプロジェクトのマニュアルも雛形もありません。アドバイスくれる先輩も同僚もいない場合、あなたが実行したことが前例として残っていきますから責任重大です。 スタートアップのような熱量が高いスタッフが集まった組織では、各論の論議が先行してしまい、肝心のターゲットや目標設定を後回しにして、薔薇色の成果を想像しがちです。 しっかりとしたエビデンスと条件設定、目標設定を行うことが重要なのは言うまでもありません。では、例えばテレビCMを核とした宣伝計画案が持ち上がったとします。 まず企画書をつくるとしましょう。 企画書には以下の要素が必要です 1. 企画概要 CMのコンセプト CM全体を貫くテーマやメッセージを簡潔に表現する ブランドイメージと整合性のある、魅力的で記憶に残るコンセプトにする ターゲット層 年齢、性別、職業、ライフスタイル、価値観など、具体的なターゲット層を絞り込む 放映時期と期間 計画準備期間やCM制作期間との余裕をもったスケジュールをたてる 2. 目的 販売促進、ブランドイメージ向上など具体的な目標 例:ブランド認知度を10%向上させる、販売数を20%増加させるなど) 3. 製品/サービスの特徴 アピールしたい主要な特長や利点 4. クリエイティブ戦略 ストーリーライン キーメッセージ CMの具体的なストーリーを絵コンテや文章で表現する 5. 媒体計画 テレビCMの放映期間、時間帯、頻度などを決定する。 ターゲット層の視聴習慣に合わせて、最適な媒体計画を立てる 6. 技術的詳細 撮影場所等社内に関係する事情がある場合 7. スケジュール 企画立案からCM放映までのスケジュールを詳細に記載する 各工程の担当者や期日を明確にする 制作から放映までのタイムライン 8. 予算 制作費、放映費の概算 9. 期待される効果 視聴率予測 売上や認知度向上の目標値 CMの効果を測るための指標(KPI)を設定する 10. リスク分析 想定される課題と対策 11. 競合分析 他社の類似CMとの差別化ポイント 12. 法的考慮事項 関連する規制や法律への適合性 4.〜8.については外部の制作会社に予め相談して、プランをもらっておくと良いでしょう。ただし、稟議が通らない可能性がある場合には、そのことを予め伝えておきましょう。 こうした計画案が出来上がっていればプロジェクトは力強く前進していきます。 後先になってはいけないこと 現実に、こうした計画的であるべきプロジェクトで、CMの絵コンテだけが先行して決まっているような事案をしばしば目にします。いざ制作が始まってみて、販促計画の全体像に相応しくないことに気づく例です。時間的にも費用的にも大きなロスであるばかりでなく、会社の志気にも悪い影響が出ますので心したいことです。 ほかにも、よくある失敗には以下のようなものがあります 1. ターゲット層の不明確さ 対象となる顧客層を具体的に定義せず、「一般消費者向け」といった曖昧な設定にしてしまう。 2. 差別化要素の欠如 競合他社のCMと似たような内容になり、独自性や記憶に残る要素が不足している。 3. 予算の過小評価 制作費や放映費用を楽観的に見積もり、実際の費用が予算を大幅に超過してしまう。 4. メッセージの複雑さ 短時間のCMで伝えられる情報量を過大評価し、視聴者に伝わりにくい複雑なメッセージになってしまう。 5. トレンドへの過剰な依存 一時的な流行やトレンドに頼りすぎて、長期的なブランド戦略と整合性がとれていない。 6. 効果測定指標の不適切さ CMの成功を測る具体的で適切な指標(KPI)が設定されていない。 7. 法的リスクの見落とし 著作権、肖像権、業界規制などの法的問題を十分に考慮していない。 8. スケジュールの非現実性 制作や承認プロセスに要する時間を過小評価し、実現不可能なスケジュールを組んでしまう。 9. ステークホルダーの考慮不足 社内の各部門(営業、製品開発、法務など)の意見や懸念を十分に取り入れていない。 10. データや根拠の不足 提案内容を裏付ける市場調査データや過去の事例分析が不十分。 11. ブランドガイドラインとの不整合 企業やブランドの既存のイメージやガイドラインと一致していない内容になっている。 12. フォローアップ戦略の欠如 CM放映後の効果測定や次のステップに関する計画が不明確。 まとめ プロジェクトの初期段階から多角的な視点で検討し、社内の関連部署や外部の専門家の意見も取り入れながら、綿密に計画を立ててください。スタートアップでは全社一丸となることが、何よりも重要です。あらかじめ社内のコンセンサスを得た計画案を作り上げてから進めることが、何よりも大切です。

  • 動画・映像はカタチがない商品

    「形ある商品」と「形のない商品」 どちらが売る側にとって楽なのか、という問いは、多くのビジネスパーソンが抱く問でしょう。形のある商品を扱う人からは、形のないサービスやコンテンツを売る私たちが羨ましいと言われる一方で、私たちは形のある商品の安定感に魅力を感じます。 形のある商品は、その実物がそこにあるため、客観的な評価が可能です。例えば、家具であれば、そのデザインや素材、機能性を目で見て、手で触れて判断することができます。しかし、映像コンテンツのような形のない商品は、人の主観や解釈によって評価が大きく左右されます。契約前の企画段階から、納品後の評価に至るまで、常に顧客とのコミュニケーションが不可欠であり、その意味で非常にデリケートな商材と言えるでしょう。 形あるものの悩み 形のある商品には、一見して安定感があるように思われますが、実際には様々な課題が存在します。例えば、耐久性の問題があります。どんなに優れた製品でも、時間の経過とともに劣化は避けられません。また、デザインや機能性に関する顧客の好みは千差万別であり、全ての人々を満足させることは至難の業です。さらに、製造過程や輸送中のトラブルにより、品質に問題が生じる可能性も常に存在します。そのような場合、交換や修理といった迅速な対応が要求され、それに伴うコストと労力は決して小さくありません。 加えて、在庫管理の問題も形のある商品特有の課題と言えるでしょう。需要予測を誤れば、過剰在庫による損失や、逆に機会損失を招く恐れがあります。また、商品の保管にかかるコストや、時代の変化による陳腐化のリスクなども考慮しなければなりません。これらの課題は、形のある商品を扱うビジネスにおいて、常に頭を悩ませる要因となっています。 しかし、私たち映像制作者から見ると、これらの課題は、事前のコミュニケーションによってある程度回避できるもののように思えます。顧客のニーズをしっかりとヒアリングし、具体的な提案を行うことで、誤解やトラブルを未然に防ぐことができるからです。 形ないものを売る仕事の核心はコミュニケーション 形のない商品を扱う私たちの強みは、顧客とのコミュニケーション力にあります。形のある商品の場合、製品そのものが顧客とのコミュニケーションツールとなる側面がありますが、映像コンテンツの場合は、企画段階から納品後の評価に至るまで、常に顧客との対話が必要です。 顧客の頭の中に描かれている映像のイメージを正確に把握し、それを形にする。このプロセスこそが、私たち映像制作者の醍醐味であり、同時に大きな責任でもあります。顧客の期待を裏切ることなく、最高の映像作品を提供するためには、高いコミュニケーション能力と豊かな想像力が不可欠です。 形あるもの、形ないもの、どちらが優れているかという議論は、おそらく永遠のテーマでしょう。しかし重要なのは、それぞれの商材が持つ特徴を理解し、その特徴を活かしたビジネス戦略を立てることです。形のない映像コンテンツは、顧客との共創によって生まれる、まさに「創造の産物」と言えるでしょう。   カタチが無いものを売ってみたいと考えたあなた。 売ってみたいですか? けっこう心が磨り減りますヨ。

  • PR映像の「シナリオ」の役割と意義

    「映像」の特長とは 新聞や雑誌のような紙媒体に掲載される広告、ビルの屋上看板や地下鉄の車内に掲示されているポスターなど、つまり静止している広告や表現物との比較で、「格段に情報量が多い」という特性が「優れている」とよく言われます。 コマ数は情報量を表さない 物理的なスペックで見れば、映像(動画)は一般に秒間に24コマとか30コマ、多いものだと60コマの静止画が入っていますから、たしかに1秒の視聴ですでに紙媒体の数十倍の情報が入っています。 でも、人間の目と脳味噌はそのような超スピードで送られてくる情報を識別できません。 我々映像制作者が、映像を切り取り繋ぎわせる作業(いわゆる編集)を行う際に、1カット(被写体は動いていることもあるし静止していることもあるが、1つの事象を捉えているとする)に映っているものを視聴者にしっかり認識してもらおうと考えると、概ね6秒以上の時間を与えます。つまり秒間30コマとすると、結局180コマは同じ画像が続きます。 だから、多くて1分間で10画像ということになり、例えば雑誌広告が各ページに全面で掲載されていたとすると、12秒でページをめくりながら各ページの画像を見ていくことと、そう変わりません。 むしろ、雑誌であれば気になることがあれば、ページを繰る手を止めれば、さらにしっかり確認できます。 逆に映像の場合は、さっさと次の画像に行ってしまいますから、「あれ?」と思ってももう1度確認するにはかなりの手間が掛かるため、大方はそのまま見送ってしまいます。 情報量が多いことが仇となる映像 こうなってくると、映像だから情報量が多い、ということが返って仇となり、視聴者には結局何がなんだかわからない・・・ということになります。 映像メディアの優位性は、実はコマ数の多寡ではありません。 連続する(動く)画像、ナレーション(言葉)、音楽・効果音などのマルチなチャンネルの情報を同時伝達できるという意味で「映像は情報が多い」のです。経験ある映像制作者であれば、普通こう考えます。 情報を並べ替え組み合わせる これによって「人の感情を動かす」ことができるから映像は優れている、と考えるべきでしょうし、そういう映像を作ることができる人が、プロの映像制作者ではないでしょうか。 映像とは、視聴者を「理解」からさらに「納得」という深さまで連れていくことができる技術です。 B2Bのために制作する映像は、映像企画者(我々におけるクライアント)が伝えたい、伝えなくてはならない情報を、視聴者(クライアントが伝えたい相手)に確実に理解してもらい、そん人たちに次の行動に移ってもらうことが目的です。 シナリオが成否を決める そこで大変重要なのがこの「シナリオ」なのです。 マルチな情報をうまく調和させて、雰囲気や気分、時には「意味」を醸成し、情報量が多いことが「仇」とならないように、流れの速さや順番の指定も、シナリオが行っています。 映像の「シナリオ」とは 企画≒シナリオ 大きなプロジェクトの場合、まず「企画」を提案、策定するところから始めますが、ビジネス映像では「○○を映像でPRする」ということで、すでに企画は決まっているとも言えるため、よほど奇抜なアイデアを求められる場合を除き、実際には企画提案=シナリオ提案となります。 プロジェクトのスタートは共通認識づくり 超短尺映像ではない(1分以上くらいから?)企業映像は、制作する映像に盛り込むコンテンツ(情報)を整理して、クライアントと共通認識を得るところから、プロジェクトは始まります。 要件を箇条書きにたものをクライアントが用意する場合もありますが、そうした場合でもまず取り掛かるのは、その共通認識を得るため「シナリオ作成」です。このシナリオがクライアントと制作会社の制作契約の前提となる、仕様書となります。IT業界風に言えば「要件定義書」です。 共通認識=シナリオ シナリオは「画像」欄と「ナレーション」欄に分けられていて、すべて文字・文章によって作成します。 演劇の脚本とそう変わりません。 シナリオの軸=ナレーション ビジネスに供される映像を制作するためのシナリオは、多くの場合、「ナレーション文」を作文することから始まりますが、ナレーション欄に書いた文章が最後までそのままナレーションとなるとは限りません。いくつかの文章は画像が語ることになり、ナレーション文言は不要になることも多いからです。 シナリオライターという仕事 B2B映像のシナリオライターには2つのタイプがあり、ナレーション作成と同時に画像の流れを考えていて、カット割りに近い記述を映像欄に書き込む人と、画像のことはディレクターに任せることを前提に、ざっくりと画像が捉える対象、狙いだけを書き込む人がいます。 前者は自身も演出(ディレクター)や編集を行う人の場合、後者はシナリオライターだけに徹する人である場合です。 文字シナリオだけで契約成立 以前のB2B映像、VPと呼ばれる10分以上あるような映像のシナリオの場合、前者のタイプのシナリオライター(兼ディレクター)のような人でも、(頭の中には画像ができていても)シナリオの画像欄には大雑把な項目を書くだけで、後者タイプの場合も含め、こうした「文字シナリオ」を完成させればクライアントとの企画共有作業は終了。それを基に見積もり、契約を交わして受注成立でした。 絵コンテ しかし、今はシナリオ+絵コンテを求められます。 さらに最初のシナリオ提案の段階から画像説明欄を実際の絵にして、「絵コンテシナリオ」を求められることも増えてきました。 こうなると、シナリオライター専業という人では絵コンテを作れないので、勢いこうした絵コンテシナリオの作成はディレクターが行うようになりました。時代背景として映像が3分前後と短尺であることが当たり前になってきたこともあり、シナリオ能力(構成力)はあまり必要がなくなってきたことも手伝っているでしょう。 絵コンテで映像が想像できますか? ただし、絵コンテシナリオから、1コマ1コマのカットの尺は読み取れませんし、カットの切り替わりの効果編集、その時の音楽、台詞、ナレーションの相乗効果がどのようにそのシーンを印象づけるかは、一般の方では想像できないのではないでしょうか。 絵コンテはスタッフのためのもの そもそも、絵コンテというのは、実は演出家(ディレクター)がカメラマンや照明マン、ADなどのスタッフと撮影する画像のイメージを共有するための「手段」として、専門知識をもっていることを前提とした表現物です。たった1シーンでもカメラ割り、カット割りによっては、何ページも費やさないと、編集後のシーンの全体像は表現しきれません。 提出物としての「絵コンテ」は異なる クライアントに提案する「絵コンテシナリオ」を、こうした本物の絵コンテに替えたら、たぶん「もっとコマ数減らして!」と言われるに違いありません。 それ以前の問題として、映像の流れ(カット割りや効果)が完全のわかる絵コンテを、撮影前に作成するということは、実際の撮影は完全にその通り進めることができる・・・という前提が必要となり、企業映像の撮影現場の現実(時間の制約、予定の変更に臨機応変な対応を求められる)では実現不可能なことです。全シーン絵コンテ作成というのは、数千万円、数億円の予算を掛けて撮影するCMや映画の世界の話なのです。 映像の文法・文章の文法 映像の文法は文章の文法の逆であることが多々あります。 映像はまず結論を提示して、説明に入る場合が多いです。その方が視聴者を引きつけやすいからです。 ところがシナリオの文章で読んでいくと、この逆転している感じが、むしろ論理的でないように感じて、クライアントに「ここ直してください」と言われることが、多々あります。 絵コンテシナリオでは表現できない 昨日のトピックスで「マルチな情報をうまく調和させて、雰囲気や気分、時には「意味」を醸成し、情報量が多いことが「仇」とならないように、流れの速さや順番の指定も、シナリオが行っています。」と書きましたが、実はクライアントに提出する絵コンテシナリオを読み込んでも、こうしたことがどのように設計されているかは、わからないと思います。 正直に言えば、そのシナリオはディレクターの頭の中にしか無いのです。 いいえ、もっと正直に言えば、ビジネス映像の撮影現場は、ほとんどの場合目論見通りには行きません。想定していた効果も半分くらいは使えなくなります。ですから実際に撮影できた映像を見てから最善、最適な効果を生む編集を考える部分が5割以上なのです。 だから、撮影の現場では、できるかぎりバリエーションを考えて収録しています。 されどシナリオ。 されど絵コンテ。 これだけでクライアントと認識の一致に到るには、不完全。 「クライアントと、事前に制作する映像のイメージを一致させる」 この課題は、この道35年の僕が今も毎日、思案、研究を続けているテーマです。 シナリオの無い映像づくりの時代がきた デジタル一眼カメラのボケみ映像やアクションカメラ、ドローン、タイムラプスなど、最新の撮影技術を駆使した「かっこいい」ことを第一目的に映像制作を求められる機会も多く、そうした場合はシナリオを提出しない、できないことも多々あります。 こうした案件の進め方については、改めて書こうと思います。

  • 間違いだらけの動画・映像制作会社選び

    動画・映像コンテンツ制作の発注先を選ぶのは難しいことと思います。実績を見るのがより確実であることは間違いありませんが、その実績がどういう条件で制作されたか、その経緯まではわかりませんし、知ったとしても、それが映像づくりにどのように影響するのか判断がつかないことも多いでしょう。この記事では、動画・映像制作会社の中でもBtoB動画・映像制作会社の「得意分野」「制作実績」というものを、どう見ればいいのか、そのヒントを書いてみました。 目次 第1章 BtoB映像制作会社の探し方 第2章 映像制作会社の傾向分析 第3章 映像制作会社の見分け方 第4章 結論:BtoB映像のプロフェッショナルを選ぶ おまけ「ほんとうのこと」 第1章 BtoB映像制作会社の探し方 1.1 一般的な探し方の常識 ①業界団体(⚪︎⚪︎製作者連盟、日本⚪︎⚪︎制作協会など)の会員リストから探す  理由:一定の品質基準を満たした信頼できる会社が所属している可能性が高い ②過去に自社で取引実績のあるプロダクションの実績を確認  理由:社内での評価や取引面での信頼性が既に確認済み ③同業他社や取引先からの紹介  理由:実績と信頼性が第三者により証明されている ④ネットサーフィンして探す  理由:ベストチョイスの制作会社が見つかるかもしれない    1.2 実情と課題 ①放送局や広告代理店などとの取引が主のため、企業情報の公開に積極的な会社が少なく、情報が少ない。同様の理由で、一見からの問い合わせに対応してくれるか?敷居と予算が高い感じがする ②コンプライアンスの危惧から、過去の取引会社への継続的な発注を避けたい心理がある。 ③「紹介」をすると何かあった時に責任を感じるから、紹介したくないという心理がある。 ④サイトの作りと映像制作のセンスが一致しているかどうかわからない、制作実績が見られないことも多い。 1.3 具体的な対策 ①映像関連業界団体に所属している制作会社の中で、一般企業等から依頼を積極的に受けたいという意向が、その会社の公式ホームページから伝わってくる会社を選ぶ。ネット上の外部の評価は、必ずしも信頼できないので除外します。敷居と予算が高いかも?という懸念については、そうした傾向は否めません。勇気を振り絞ってとにかく一度電話してみて、構想や予算をざっくり話してみて、相手の「食いつき」をみて判断するのがいいと思います。 ②取引実績がある制作会社でも時間が経過していたり、営業担当が替われば対応が大きく変わる可能性があることに留意してください。 ③映像コンテンツの成否を「第三者による証明」を信頼して判断ですべきかどうかはケースバイケースです。 ④直感に頼る。ないしは数社を選択してコンタクトをとり、レスポンスをみて判断するのがいいでしょう。 第2章 映像制作会社の傾向分析 動画・映像制作会社は、功をなし名をあげた中心的なクリエーターにより設立されることが多く、その創立者クリエーターの得意分野の映像により経営基盤を築いたのち、徐々に守備範囲を広げていくのが定石です。では、それぞれの映像ジャンルで誕生した動画・映像制作会社が、その後どのような分野に範囲を広げることが多いのか、傾向をみてみましょう。 2.1 テレビ番組制作専門として設立 特徴: 放送局との強いパイプ 短納期での制作に強い 企画力・演出力が高い 機動的な撮影体制 その後の展開: Web動画コンテンツ制作への展開 インフォマーシャル制作 企業PR映像制作 → 速報性、臨場感のある映像制作が得意 2.2 CM制作専門として設立 特徴: 高度な技術力(撮影・編集) クリエイティブ重視の制作体制 広告代理店とのつながり 高予算案件の経験が豊富 その後の展開: ブランド映像 SNS向けショート動画 プロモーション映像全般 → 商品の魅力を引き出す映像表現が得意 2.3 映画制作専門として設立 特徴: 高度な映像表現力 長編ストーリー構成力 大規模撮影のノウハウ 照明・音響技術が充実 その後の展開: 高品質なPR映像 ドキュメンタリー ミュージックビデオ → 芸術性の高い映像制作が得意 2.4 科学映画専門として設立 特徴: 専門知識の理解力 精密な撮影技術 解説・図解制作力 研究機関とのネットワーク その後の展開: 教育コンテンツ 医療・製薬関連映像 技術解説映像 → 複雑な内容の可視化が得意 2.5 ビジネス映像専門として設立 特徴: 企業文化への理解 コスト意識が高い 効率的な制作進行 企業ニーズの把握力 その後の展開: 採用映像 社内教育動画 IR関連映像 → 目的に応じた効果的な構成が得意 2.6 イベント映像専門として設立 特徴: ライブ撮影の技術 マルチカメラ対応力 即時編集能力 会場設営の知識 その後の展開: オンラインイベント配信 スポーツ中継 ライブコマース → リアルタイム性のある映像制作が得意 2.7 アニメーション専門として設立 特徴: グラフィック制作力 モーショングラフィックス キャラクター制作 3DCG技術 その後の展開: 広告映像 ゲームムービー 建築パース動画 → ビジュアル表現の幅が広い 2.8 IT企業からの映像制作分野への参入 特徴: デジタル技術を活用した制作フロー データ分析に基づいた企画立案 クラウドベースの制作環境 アジャイル的な制作進行 最新のデジタル技術の活用 展開している分野: オンラインコンテンツ Web動画 ストリーミングサービス インタラクティブコンテンツ マーケティング領域 デジタル広告 SNSショート動画 パーソナライズド動画 エンタープライズソリューション 社内教育動画 バーチャルイベント 商品プロモーション 第3章 映像制作会社の見分け方 3.1 「強み」の二面性 その制作会社がどの分野の映像制作に強いかは、第2章のようにその会社のルーツを探ればいいのですが、この「強い」は、良い意味にも悪い意味にもなることがあります。 良い意味:その分野が得意 悪い意味:その分野しかできない これを見分けられないと、「これが得意」という制作会社への依頼は失敗するかも知れません。では、どんな視点で動画・映像制作会社を見分けたら良いのでしょうか。それは・・・ 3.2 BtoBとBtoCの違い さまざまな映像ジャンルがありますが、さらにそれぞれのジャンルにBtoC仕事とBtoB仕事があります。 3.3 BtoCの特徴 お金を支払うクライアント(企業、テレビ局、映画会社など)の意向を反映します。 視聴対象者は消費者や不特定の人々、一般大衆の気持ちを掴めるかどうかを考えます。 3.4 BtoBの特徴 お金を支払うクライアント(企業、団体、組織など)の意向を強く反映します。 クライアントが指定したターゲットの気持ちを掴めるかどうかを考えます。ターゲットが企業や組織であることも多いです。 視聴対象者は特定のビジネスパーソンや組織内の人々であり、その専門性や業界特有の文化を理解した上での映像制作が求められます。 業界用語や専門的な概念を適切に表現できる能力が必要です。 第4章 結論:BtoB映像のプロフェッショナルを選ぶ 企業のビジネス映像制作においては、BtoBの映像制作に特化した実績を持つ制作会社に依頼することをお勧めします。その理由として 4.1 ビジネスの文脈理解 企業文化や業界特有の慣習を理解している 専門用語や業界特有の表現を適切に扱える クライアントの業務プロセスやコンプライアンスへの理解が深い 4.2 効率的なコミュニケーション ビジネス目的に応じた企画提案が可能 クライアントとの意図の疎通が円滑 修正や調整の過程での無駄が少ない 4.3 費用対効果の最大化 目的に応じた適切な予算配分 必要十分な品質レベルの見極め 再利用や展開を考慮した制作設計 4.4 リスク管理 機密情報の取り扱いに長けている 著作権や肖像権などの権利処理に精通 トラブル発生時の対応力がある 4.5 終わりに BtoCを得意とする制作会社は、大衆向けのクリエイティブ面で優れた作品を生み出すかもしれません。しかし、ビジネス映像においては、派手な表現力よりも、クライアントの要望を的確に反映するコミュニケーション力と、目的達成のための的確な表現力が重要です。BtoBに特化した制作会社は、その点において優れた実績とノウハウを持っています。 制作会社選定の際は、過去の実績の中でもとりわけBtoB案件の実績を重視し、そうした案件のコミュニケーション環境に習熟している制作会社を選ぶことを推奨します。 「得意分野」ほんとうのこと BtoBビジネス映像にも会社案内、採用動画、マニュアルなど、数多くのジャンルがありますが、これらの中のジャンルを限定して得意分野をアピールする会社が多いのは、制作会社を探す人の心理を考えているためです。人は「何でもできます」と言われるより「これが得意です」と言われた方が信頼するからです。 しかし、実際は多くの映像クリエーターが、どんなジャンルでも一定以上の品位で映像をつくる自信を持っています。映像づくりには普遍的な技能というものがあり、ジャンルを問わず、本質的な価値が何であるかを知っているからです。 どうか信頼して、相談してみてください。

  • 映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら(体験談・その10)

    術後3ヶ月目の視力 【遠く】 右1.0 左1.2 【近く】 40cm 右0.7 左1.0 50cm 右0.8 左1.0 70cm 右0.7 左1.0 視力と見え方は別 視力とは「対象物をどれだけ細部まで見分けられるかの能力を表す基準」だそうです。 つまり、どれだけ判読できるかということであって、「見え方」とは別な指標です。上記の僕の視力を見る限り、裸眼でこれだけ出ていれば文句ないでしょ!?と思うでしょうけれど、僕が見ている「見え方」は、映像を職業とする人間にとっては以前と違う点がいろいろあって、同業者の方に素直に薦めるか?と問われたら「いろいろ考えた上で判断したほうが良い」と言います。 映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら→ 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・ 9 ・ 10 ・ 11 ・ 12 映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら(その10)

  • 私の映像制作における「対話」

    今日から日本で公開になる 映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』 に登場する弁護士が、トランプ氏に指南した3つのルールが以下。 ①攻撃 ②非を絶対に認めるな ③勝利を主張し続けろ 対話? 1.映像制作における「対話」ということ 昨日の日本経済新聞・夕刊に永井玲衣さんという方が 「ききあう対話」と言う記事 を寄稿なさっていて、そこに「対話」の本質的な意味を上手く説明してくださっていました。 私が映像をつくる上でも「対話」は、いつも念頭に置いている大切な概念です。決して出演者同士が対話しているということではなく、視聴者と映像制作者(クライアントであり私)との、心の中での対話です。私が対話を重視する時、最も繊細にコントロールするのが「間」と「余韻」です。間とか余韻は対話における「聞く」と同じで、視聴者はこの間によって、目にしたこと、耳にしたことを咀嚼すると考えるからです。 2.違いを受け入れる 私たちが「対話」と聞いて思い浮かべるのは、たいてい、自分の考えを相手に伝え、相手に自分の考えを理解してもらうことではないでしょうか。確かに対話には自分の意見を表明し、相手と意見交換をするという側面も重要です。しかし、現代社会において、対話にはもう一つの、より重要な側面があると考えています。 それは、「違いを受け入れる」ということです。 3.SNSによる非対話型コミュニケーションの拡大 ここ数年、世界はますます分断が進んでいるように感じます。人々は、異なる価値観や思想を持つ人たちとの間に壁を作り、互いを理解しようとする努力を怠りがちです。SNSの普及により、情報が氾濫し、フィルターバブル、エコーチェンバー現象に加えてフェイクニュースが拡散されることで、人々の間には不信感が生まれ、対立が深まっているように思えます。 このような状況下で、私たちが忘れてはいけないのは、人間は皆、異なる価値観や経験を持ち、それぞれの視点を持っているということです。多様な意見や考え方が存在することは、決して悪いことではありません。むしろ、多様性こそが、社会を豊かにし、発展させる原動力となるはずです。 4.尊厳ある人格として認め合うこと しかし、多様な意見が共存するためには、お互いの違いを認め合い、尊重し合う姿勢が不可欠です。つまり、対話とは、単に自分の意見を主張することだけではなく、相手の意見に耳を傾け、その意見がなぜ生まれたのか、その背景にある考え方や価値観を理解しようとする努力を伴うということです。 相手の意見を理解することは、必ずしも相手の意見に賛成することを意味しません。しかし、相手の意見を理解することで、私たちは自分の考えをより深く掘り下げ、新たな視点を得ることができます。そして、お互いの違いを認め合うことで、より建設的な議論が可能になり、最終的には、より良い解決策を見つけ、共存することができるはずです。 5.力で人を変えることはできない もちろん、異なる意見を持つ人々と対話することは、必ずしも簡単なことではありません。時には、感情的な対立が生まれ、意見の相違が乗り越えられないこともあるかもしれません。しかし、それでも私たちは対話を諦めるべきではありません。なぜなら、対話は、私たちがより良い社会を築くために不可欠なプロセスだからです。民主主義の基盤です。小さなことでも諦めず、少しずつでも、対話を大切にする社会へと変わっていくことを願っています。 力で人を変えることはできない、私はそう思います。 映像の力は人類の幸福のために使って欲しいと思います。 共存したいという願いが対話

  • 映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら(体験談・その後のその後)

    視力は商売道具 映像制作を仕事とする者にとって、商売道具でもある視力を守るため、2020年の春、両目を多焦点眼内レンズに替えてから、ちょうど3年が経過しました。最終のブログ記事が術後半年くらいの2020年9月2日で終わっていて、その後の経過が気になるというメールをいただきましたので、僕自身の記憶の整理もしたいので、つらつらと書き出してみようと思います。あくまで僕の目に起こった事実であり、その事実が何に起因しているかは僕にはほとんど分かりませんので、僕に起こったことが誰にでも起こるわけではないと思います。誰にでも起こるなら・・・かなり問題ですから。 ①見え方の変化 いわゆる「視力」は変化ありません。一時期、右目が見難くなりましたが、その理由は後述します。また「見え方」も変化ありません。ただし、「ハロー・グレア現象」については今(午後3時の日光が入る部屋)「あれ?どうだっけ?」と思うくらいですから、 「あらゆる光源がニジニジと輝き、光源の周辺には核になる象(光源)の周辺に、滲んだような輪が同心円状に重なるのだ。 」 なんて思っていたことが、今は気になりません。もちろん、ニジニジが無くなったという意味ではなく、気にならなくなっただけです。近いところも遠いところも眼鏡なしで見ています。 ②コントラストの低下と輪郭の複線視は映像編集に影響しているか この辺の見え方も、術後半年間の ブログで書いていたとおりの状態 が継続していて、今も変化ありません。僕は主力機PowerBook Proを待ち歩いているので、対策として、オフィス、自宅、別宅に大型モニター(解像度4K)を常置し、解像度を目一杯まで細かくして、必要に応じて細部を拡大してチェックしています。 ③「眼精疲労」を感じない 眼内レンズを入れる前は長時間目を使うと必ず有った、いわゆる目の奥がズキズキするとか、ドーンとする「眼精疲労」は、術後の生活では経験したことがありません。何時間作業していても平気ですが、さすがに夕方には肩が凝ってきて、頭部への血流が滞る感じはあるので、意識的に休憩を入れストレッチをしています。 ④網膜剥離と黄斑上膜で硝子体手術 実は多焦点眼内レンズを入れる手術をしてから、2021年5月(つまり1年+α後)に両目の網膜剥離がおこり、左目:硝子体手術、右目:レーザーのみの手術を行いました。これが多焦点眼内レンズを入れたために起こったのかどうか因果関係はわかりません。そして2022年7月には右目の見え方の悪化が気になり(飛蚊が増えたのかなと思って診てもらったら)「黄斑上膜」が形成されていることがわかり8月に、硝子体手術で膜を除去。術中に小さな網膜剥離もあることがわかり、これも貼り付けてもらいました。 ⑤飛蚊一掃! この2回の硝子体手術によって両目の飛蚊がほぼ一掃されて視界が気持ちよくなりましたが、右目の黄斑上膜の除去時にどこかを傷つけたのか、視野の真正面中心部から少しそれた場所に小さな視野欠損ができ、今も修復されないので、これはたぶん生涯残るものと思います。普通に両目で見ている限り気付きませんが、カメラのファインダを覗くと明白になります。僕はカメラマンではありませんから生活はもちろん仕事にも影響はありませんが、この手の手術のリスクとして覚悟は必要なのだなとは思います。眼内レンズ挿入のための手術で、黄斑上膜のような目の奥を触るわけではないと思いますので、このようなことは心配無用ではないでしょうか。 ⑥ドライアイの原因がわかった! 実はここまで書いてきたこととは別な大きな症状として、眼内レンズ以前からあった「ドライアイ」がひどくなったことがありました。毎日、夕方近くなってくると徐々に違和感がひどくなり、夜9時くらいになると、しょぼしょぼになってきて、目を開けているのが辛いほどでした。「これは酷いドライアイだ!」と思っていましたし、眼科医も目を覗き込んで、ジクアスなどの潤滑系の目薬を出してくれていました。そのほか、朝起きたばかりの時間(30〜60分くらい?)は目に映る画像のぼやけが(3焦点の画像がずれているようなイメージ)大きく、光量が足りていないと感じるため、新聞は手許照明を点けるか、天眼鏡を用いて読んでいました。この感じは日中になると解消するのか、慣れるのか、感じなくなる、というものでした。 それが!この夏前のある日、いつもの眼科医の代診で診てくれた眼科医が「あ、これはマイボーム腺梗塞」ですよ。と言って、実際に画像に撮って油分が固まったつぶつぶが上下の睫毛の付け根に連続している様子を見せてくれました。涙は水分が蒸発しないように表面に油がのっていて、その油を分泌しているのが睫毛の付け根にあるマイボーム腺だそうです。その腺が詰まって油分がでないため、水分がすぐに蒸発してしまい、ドライアイになるというわけです。今思えば僕の場合、そのつぶつぶが眼球に触れていたのか、目の周辺の汚れた皮脂が目に入っているような不快感でした。 眼科医が、その場でつぶつぶをクリーニング?してくれたら、なんとスッキリ!!「さいきんアイシャンプーという商品が市販されていますから、自分でもできますよ」というので、すぐさま購入して帰りました。それ以来、数日に1度くらいアイシャンプーするだけで、あれだけ悩まされていたドライアイの不快感から7割がた解放されたのです。まあ100%ではありませんが、しょぼしょぼして目が開けていられない(辛いので早寝してしていたほど)という状況から解放されただけでも、めっけものです。 といったところです。 網膜剥離も黄斑上幕も、ほっておくと大変ですが、気づいたらすぐに対処すれば、多くは治療方法がありますので、ご安心を。 参考になれば幸いです。 映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら→ 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・ 9 ・ 10 ・ 11 ・ 12

  • 動画・映像のサムネイルのデザイン性

    Thumbnail サムネイル とは、もともとは印刷物に掲載する親指の爪ほどの大きさの画像を指し、その主な役割は紙面や画像の内容を代表し、閲覧者の目を惹きつけることです。サムネイルの起源は必ずしも動画から切り出した一コマという意味ではありません。印刷物や文章の内容を効率的に見分けるために、紙面全体を縮小した画像を指す呼び名として使用されていたのです。動画のサムネイルもプレビュー機能という意味で共通しています。この歴史的背景は、サムネイルの機能が時代とともに進化してきたことを示しています。 アイデアフラッシュ 私が映像業界に足を踏み入れた数十年前には、「サムネイル」という言葉の使用法に興味深い違いがありました。当時、企画の「アイデア」を複数提案する際、それぞれの企画案をサムネイルと呼ぶ人々がいたことを記憶しています。この用法は、アイデアの簡潔な視覚的表現という意味合いを含んでいたのでしょう。 しかし、時代の流れとともに、サムネイルの概念は変化してきました。現在では、主に動画の内容を代表する一コマという認識で統一されつつあります。特に注目すべきは、YouTubeにおけるサムネイルの使用方法です。そこでは、動画の実際の内容には登場しない画像を特別に作成し、サムネイルとして設定している例が頻繁に見られます。このような工夫が施されるのは、サムネイルの魅力度が視聴回数やクリック数に直接影響を与えるからです。つまり、サムネイルは単なる代表画像ではなく、コンテンツの成功を左右する重要な要素となっているのです。 看板に偽りがあるサムネイル YouTubeのプラットフォームでは、動画の内容と無関係な画像をサムネイルとして使用するケースが増加しています。この傾向は視聴者の期待を裏切り、長期的には信頼性の低下を招く恐れがあります。サムネイルは本来、コンテンツの正確な表現であるべきで、誤解を招くような使用は避けるべきです。視聴者との信頼関係を維持し、健全なコンテンツ環境を築くためにも、この慣行は改善されることが望ましいと思います。 ショーケースとしてのサムネイル 映像制作業界において、ホームページは企業や個人の作品をショーケースとして展示する重要な場所です。その中でも、作品実績を示す映像は特に中心的な役割を果たしています。これらの映像作品もまた、サムネイルの質によってクリック率が大きく左右されます。しかし、サムネイルの影響力はそれだけにとどまりません。実は、サムネイル画像自体が、ページを訪れた人々の心理に深い影響を与えているのです。この影響力は、往々にして見過ごされがちですが、ウェブサイトの全体的な印象形成に大きく寄与しています。 サムネイルはホームページデザインのいちぶ ホームページのデザインにおいて、写真や画像が占める面積は非常に重要です。一般的に、画像の面積が大きければ大きいほど、その画像の質がページ全体のデザインクオリティに直結します。この原則は、サムネイルにも同様に適用されます。 サムネイルは、一見すると小さな要素に思えるかもしれません。しかし、ページ内で占める面積は決して小さくありません。そのため、サムネイル画像の質(デザインクオリティ)は、ページ全体の印象を左右する重要な要素となるのです。高品質な映像作品から魅力的な静止画を切り出し、サムネイルとして使用することは、単なる飾りではありません。それは、閲覧者の興味を惹きつけ、クリックを促す重要な戦略です。 さらに、サムネイルの統一感も無視できません。例えば、サムネイルのトーンや雰囲気がバラバラだと、ページ全体の印象が統一感を欠き、センスに欠ける印象を与えかねません。洗練さとの統一感の欠如を指しています。 サムネイルの重要性を軽視してはいけません。インチキや誤解を招くサムネイルを使用することは論外ですが、それ以上に、サムネイルにどれだけ注意を払っているかが、そのプロダクションの美的センスや細部への配慮を表す指標となるのです。つまり、サムネイルは単なる小さな画像ではなく、プロフェッショナリズムと創造性を示す重要な要素なのです。 【関連記事】 動画のサムネイルとインターネットのニュース見出し

  • SDGsと自動車産業の未来

    わたしたちのビジネス環境〜SDGsと自動車産業 いま私たちが、ビジネスや社会生活の中で、毎日のように目にする、これらの言葉たち。 でも、どれも決して難しいことを言っているわけではありません。 その意味を正しく理解すれば、あなたが特に用語を意識する必要もなく実践できる、 あるいはすでに実践していることに気づくでしょう。 わたしたちが今、置かれているビジネス環境を考える上で役立つのが、Sustainable Development Goals です。 頭文字をとってエスディージーズと呼ばれていることはご存知でしょう。 これは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択され、 「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、 2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。 この中に、冒頭でご覧いただいたすべての用語を理解する鍵が隠れています。 「持続可能な」 「ゴール」 そして「ターゲット」です。 この活動が「持続可能な」を目指すということはつまり、 いま世界では「持続不可能な」が繰り広げられていることを意味します。 「持続不可能な」とは何でしょう。 あなたもその影響を肌で感じているのではないでしょうか。 そう、いま世界で持続不可能と考えられていることのひとつが、 化石燃料を燃やして走る自動車の生産の拡大です。 言うまでもなく、CO2の排出が地球温暖化を招くと考えられているためです。 それに代わって台頭してきているのが電気自動車であることは言うまでもないでしょう。 電気自動車は部品点数が少なく、 新たに電池やモーター、コンピュータ制御や情報通信などが基幹技術となるため、 異業種からの参入が急拡大していて、自動車産業は未曾有の大転換期にあり、 多重下請けの、広い裾野をもつ産業構造そのものが変革を迫られています。 この大転換に関わる活動は、SDGsが示す「持続可能な開発」目標17項目の、 13番「気候変動に具体的な対策を」に該当しますが、 7番、9番、12番、17番にも関連するものです。 もうひとつの「持続不可能な」こと、それは世界で起こっている「不平等の継続」です。 人と人、社会、地域、国家、経済、宗教、人種、性などによる差別を放置すれば、 経済が限りなくグローバル化していて、 インターネットによって人々のコミュニケーションが一瞬にして世界をかめぐる今、 人間関係やビジネス、地域・国際交流の発展はいずれ壁にぶつかり、破綻します。 いちぶの人々の発展はあっても、世界全体の持続可能な発展は望めません。 こうした問題を解決しようと、SDGsの1から8番、10番、16番にターゲットが示されていて、 SDGsの大半の目標が、さまざまな分野での世界的な公平を目指したものになっているのです。 世界中でいま、世界に残る不平等の根絶を願う声が高まってきていて、 そのことがビジネス社会、企業社会に大きな影響を与えるようになっています。 つまり、これまで資本主義社会では、企業活動の目的は「利潤の追求」が第一でしたが、 今は多くの資本家が、企業の社会的な価値を測って投資をする流れが出来つつあり、 SDGsで挙げられているような目標のために活動する企業を高く評価するようになっているのです。 話を戻しましょう。 SDGsのGsは「ゴール」のG つまり目標です。 SDGsには17のゴールが示されていて、それぞれのゴールに対してターゲット、 つまり2030年までに達成すべき数値目標が、169項目示されています。 もうお気づきですね。 Carbon neutral CASE MaaS Digital transformation Diversity これらの用語はSDGsの考え方でみると、 17のゴールのどれか、あるいはいくつかを実現するための、「手段」を示しているものです。 これらの用語は決して目的ではなく、 目的に近づくための方法として、さまざまな人が提唱している、それぞれがひとつの手段です。 今、社会で繁く耳にする、さらには私たち自動車産業に関わる者として非常に気になるこれらの用語は、 私たちの自動車産業を持続可能な産業に導くための大切な鍵になるものだと考えてください。 そして、あなたにできることを今から始めて欲しいのです。

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