動画・映像制作用語
【アナウンサー】
A
announcer
「アナウンサー」は、主にテレビやラジオなどの放送局で、ニュースや番組の進行、ナレーションなどを担当します。
アナウンスという言葉には「広く知らせること」という意味もあり、コンサートホールやデパートなどの館内案内もアナウンサーの仕事です。
アナウンサーには、元来中立的な情報伝達者として正確な情報伝達能力、聞き取りやすい声、臨機応変な対応力が求められてきました。
中立性
自分の意見や感情を挟むことなく、客観的な事実を伝えることが求められました。
正確性
言葉遣いや発音に細心の注意を払い、正確な情報を伝えることが重要視されました。
信頼性
社会全体から信頼される存在として、高い倫理観が求められました。
アナウンサーのタレント化
近年の日本の放送界においては、アナウンサーの役割が大きく変化し、タレント化が進んでいると言われています。
多様な活躍の場
ニュースだけでなく、バラエティ番組や情報番組など、様々なジャンルの番組に出演し、司会やリポーターを務めるケースが増えています。
個性重視
中立性を求められる一方で、個性を活かしたキャラクター作りが求められるようになり、視聴者からの人気も重要な評価基準となっています。
マルチな才能
語学力、運動能力、音楽スキルなど、多様な才能を持つアナウンサーが求められるようになり、よりエンターテイメント性の高い番組制作に貢献しています。
タレント化が進んだ背景
視聴者の多様化
視聴者のニーズが多様化し、単に情報を伝えるだけでなく、楽しませたり、共感させたりするような番組が求められるようになりました。
メディアの競争激化
各メディアが視聴率や聴取率の獲得を目指し、個性的なアナウンサーを育成するようになりました。
社会の変化
情報化社会の進展に伴い、情報伝達の手段が多様化し、アナウンサーの役割も変化しました。
タレント化は、アナウンサーの活躍の場を広げ、視聴者を楽しませるという点でポジティブな側面がある一方で、中立性や正確性といった本来の役割が損なわれる可能性も孕んでいます。
【関連用語】
1. ナレーター
映像や音声作品において、その作品の内容を説明したり、登場人物の心情を代弁したりする人(音声)のことです。
主な役割: 複雑な内容を分かりやすく説明したり、背景情報を提供し、視聴者の理解を深めます。
求められるスキル:伝えたい内容や感情に合わせて、声のトーンを調整する。
特徴: 映像や音声作品に深みと広がりを与える、非常に重要な要素です。適切なナレーションを用いることで、作品の世界観をより豊かに表現し、視聴者の心に響く作品を作り出すことができます。
2. 声優
声優は、アニメ、ゲーム、吹き替え映画など、様々な作品でキャラクターの声を担当します。作品の世界観やキャラクターの個性に合わせて、幅広い声色を表現する能力が求められます。
主な役割: アニメやゲームのキャラクターの声、外国映画の吹き替え、ナレーション
求められるスキル: 演技力、声の表現力、台本の理解力、キャラクターへの共感力
特徴: 作品の世界観やキャラクターの個性に合わせて、多様な声を使い分けることができます。
3. 司会(MC)
司会は、イベントや会議など、様々な場で進行役を務めます。場の雰囲気を盛り上げたり、参加者をスムーズに進行させたりする能力が求められます。
主な役割: イベントの司会、会議の進行、プレゼンテーション
求められるスキル: コミュニケーション能力、臨機応変な対応力、状況判断能力、雰囲気を盛り上げる力
特徴: 場の状況に合わせて、柔軟に対応できることが求められます。
4. DJ
DJは、主に音楽を繋ぎ合わせ、聴衆を楽しませる仕事です。選曲、ミックス、パフォーマンスといった技術を用いて、音楽と一体となり、空間全体を盛り上げます。
主な役割: 音楽の選曲、ミックス、パフォーマンス、イベントの盛り上げ
求められるスキル: 音楽の知識、選曲センス、リズム感、聴衆との一体感、機材操作
特徴: 音楽を通じて、人々に感情を伝え、空間を創り出す。
5. 俳優
俳優は、舞台や映画、ドラマなどで、様々な役を演じ、観客に感動や共感を呼ぶ仕事です。台詞、動作、表情など、全身を使ってキャラクターを表現します。
主な役割: 役の理解、感情表現、観客への訴えかけ
求められるスキル: 演技力、表現力、台詞力、身体表現力、役への理解力
特徴: 他の人の人生を生き、観客に感情を揺さぶる。