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動画・映像制作用語

【あおり】

A

aori

カメラを下から上に向けて撮影する手法のことです。この手法は、被写体を大きく見せたり、威圧感を与えたりする効果があります。

例えば、建物をあおって撮影すると、その高さが強調され、より大きく、荘厳な印象を与えます。また、人物を下から見上げるように撮影すると、威厳や力強さを表現することができます。

あおりの角度や距離によって、表現したいイメージは大きく変わります。極端な角度で撮影すれば、被写体をより大きく、力強く見せることができますが、自然な角度で撮影すれば、より柔らかい印象を与えることができます。


あおりの効果

  • 被写体の強調: 特定の部分を大きく見せたり、特徴を際立たせたりすることができます。

  • 奥行きと立体感: 映像に奥行きや立体感を与えることで、より豊かな表現が可能になります。

  • 感情の伝達: 角度によって、威圧感、畏敬の念、親近感など、様々な感情を表現できます。


あおりの注意点

  • バランス: あおりすぎると、不自然な印象を与えてしまうことがあります。他のアングルとのバランスを考えながら使いましょう。

  • 目的: 映像で表現したいことを明確にし、それに合ったあおりの角度を選びましょう。


あおりの活用例

  • 製品紹介: 新製品の性能や特徴を際立たせる。

  • 建築映像: 建物のスケール感を表現する。

  • 人物撮影: 被写体の個性を際立たせる。

あおり

​【関連用語】

1. ローアングル(アオリ撮影)


被写体を下から見上げるように撮影する手法を指します。カメラを低い位置に設置して上向きに撮影することで、被写体の威圧感や存在感を強調します。アクション映画での英雄的なキャラクターの登場シーンや、ホラー映画での脅威的な存在の表現など、様々なジャンルで活用されています。建築物の撮影でも、建物の威厳や壮大さを強調するために多用されますが、過度な使用は不自然さを感じさせる可能性があります。



2. ダッチアングル(ダッチチルト)


カメラを意図的に傾けて撮影する手法です。水平線が斜めになることで、画面に不安定さや緊張感をもたらします。1920年代のドイツ表現主義映画で多用されたことから「ダッチ」という名称がついたと言われています。心理的な不安定さ、混乱、緊張感などを表現する際に効果的で、サスペンス映画やホラー映画でよく使用されます。



3. カウンターショット


会話シーンなどで、交互に登場人物を撮影する技法です。「あおり」と「俯瞰」を組み合わせることで、キャラクター間の力関係や心理状態を効果的に表現できます。例えば、上司と部下の会話シーンで、上司を「あおり」で、部下を俯瞰で撮影することで、両者の立場の違いを視覚的に表現することができます。



4. フォースパースペクティブ


遠近法を利用して、実際の大きさや距離感を意図的に歪めて表現する技法です。『ロード・オブ・ザ・リング』などで、異なる大きさのキャラクターを同じフレームに収める際に効果的に使用されました。カメラ位置と被写体の配置を工夫することで、実際の物理的な制約を超えた表現が可能になります。



5. レンズディストーション


広角レンズや望遠レンズによる画像の歪みを意図的に活用する技法です。特に広角レンズでの「あおり」撮影では、被写体が大きく歪み、周辺部が引き伸ばされたような効果が生まれます。ホラー映画やサイケデリックな表現を目指す作品では、この歪みを意図的に活用することで、非現実的な雰囲気を作り出すことができます。

 

 

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