動画・映像制作用語
【粗編集】
A
arahenshu
「粗編集(あらへんしゅう)」とは、撮影された膨大な映像素材の中から、必要なカットを選別し、物語の流れに沿って大まかに繋ぎ合わせる作業です。
この段階では、カットの繋ぎ目の精度や音響効果などは考慮せず、あくまでストーリーの骨格を構築することが目的となります。いわば、パズルのピースをバラバラに並べて、全体像を把握するようなイメージです。
不要なカットの削除
撮影ミスや重複したカット、物語の流れに不要なカットなどを削除します。
カットの並べ替え
撮影順とは異なる順にカットを並べ替えて、物語の流れを作り上げます。
カットの長さ調整
カットの長さを調整することで、テンポの良い映像を作ります。
不要な素材の削減
膨大な素材の中から、本当に必要な素材だけを残すことで、後の作業を効率化します。
物語の構成
カットの順番や長さなどを調整することで、分かりやすく、面白い物語を構築します。
【当サイト関連ブログ】
【関連用語】
1. ラッシュ
映像制作において、撮影されたばかりの編集前の映像素材のことを指します。
2. 仮編集
粗編集で作った流れをより詳細に作り込んでいく作業です。カットの入り方や出方を調整し、テロップや効果音などを仮で入れて、完成に近い状態に近づけていきます。
3. オフライン編集
仮編集とほぼ同義で用いられることが多い用語です。オンライン編集と対比して使われる場合もあり、高画質の素材を用いずに、比較的軽いデータで作業を行うことを指します。
4. オンライン編集
仮編集で作り上げた映像を、高画質の素材を用いて最終的な仕上げを行う作業です。カラーグレーディング、特殊効果の追加、音響の最終調整など、映像のクオリティを最大限に引き出すための作業を行います。
5. 本編集
オンライン編集とほぼ同義で用いられることが多い用語です。クライアントからのフィードバックを基に、最終的な調整を行い、完成品を作成する作業を指します。