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動画・映像制作用語

【BGM】

B

bgm

映像におけるBGM(ビージーエム)とは、映像作品の中で、セリフや効果音以外の音楽のことです。映画、ドラマ、アニメ、CMなど、あらゆる映像作品で活用されており、映像の内容をより豊かに表現する上で重要な役割を果たしています。

映像につける音楽をBGM(バックグランド音楽)と表現することには、多くの映像制作者は抵抗を覚えています。音楽は背景に埋もれているものではなく、大切なひとりの出演者だと考えるからです。ここでは一般的な理解を述べます。


BGMの役割

  • 雰囲気作り: 映像の世界観や雰囲気を表現し、視聴者に特定の感情やイメージを喚起します。例えば、ホラー映画では不気味な音楽、ラブストーリーでは切ない音楽などが使われます。

  • シーンの印象付け: BGMによって、シーンの重要度や印象を強調することができます。例えば、クライマックスシーンでは高揚感のある音楽が使われます。

  • テンポの調整: BGMのテンポによって、映像のテンポを調整することができます。速いテンポの音楽は、活気のあるシーンに、遅いテンポの音楽は、落ち着いたシーンに適しています。

  • 視聴者の感情を誘導: BGMは、視聴者の感情を揺さぶり、物語に引き込む効果があります。

  • 視覚情報の補完: 映像だけでは伝えきれない情報を、音楽で補完することができます。


BGMを選ぶ際のポイント

  • 映像の内容と一致させる: 映像の世界観やシーンの雰囲気に合ったBGMを選ぶことが大切です。

  • 視聴者に与えたい印象を考える: 視聴者にどのような印象を与えたいのかを明確にし、それに合ったBGMを選びます。

  • 著作権に注意する: 無断で音楽を使用すると、著作権侵害となる可能性があります。著作権フリーの音楽素材や、ライセンスを購入した音楽を使用しましょう。


BGMの種類

  • オリジナル楽曲: 映像作品のために特別に作曲された楽曲です。

  • 既存曲: 既存の楽曲をアレンジして使用する場合もあります。

  • 効果音: 音楽だけでなく、効果音もBGMとして使用されることがあります。


BGMの選び方

  • 音楽配信サービス: iTunes、Spotifyなど、様々な音楽配信サービスで、映像に合いそうな楽曲を探すことができます。

  • 著作権フリー音楽サイト: DOVA-SYNDROME、魔王魂など、無料で使用できる音楽素材を提供しているサイトがあります。

  • 作曲家への依頼: オリジナル楽曲を制作したい場合は、作曲家に依頼することも可能です。

BGM

​【関連用語】

1. フェード(Fade)


音声の音量を徐々に上げる(フェードイン)または下げる(フェードアウト)する技術です。BGMの自然な導入や終了、シーンの切り替わりを滑らかにする際に使用されます。例えば、シーンの終わりでBGMをフェードアウトさせながら、次のシーンのBGMをフェードインさせることで、音楽の切り替わりを違和感なく行うことができます。また、ナレーションやセリフが入る際にBGMを一時的に下げる(デュッキング)際にも使用され、音声の明瞭度を確保しながら、BGMによる演出効果を維持することができます。フェードの長さや曲線(リニア、対数など)を適切に設定することで、より自然な音の変化を実現できます。



2. ミキシング(Mixing)


複数の音源(BGM、効果音、ナレーション、環境音など)のバランスを調整する作業です。各音源の音量レベル、定位(パン)、周波数特性(イコライザー)などを総合的に調整し、最適な音響効果を作り出します。特にBGMは他の音声要素を邪魔しない適切なレベルに設定する必要があり、シーンの展開に応じて細かな調整が必要となります。プロフェッショナルな制作現場では、専用のミキシングコンソールやDAWソフトウェアを使用し、複数のトラックを同時にコントロールしながら、全体的なサウンドデザインを構築します。



3. マスタリング(Mastering)


完成した音声コンテンツ全体の最終調整を行う工程です。全体的な音圧レベルの最適化、周波数バランスの調整、ダイナミックレンジの制御などを行い、様々な視聴環境で適切に再生できるようにします。BGMを含む全ての音声要素が、放送規格や配信プラットフォームの技術要件を満たすよう調整されます。特に、テレビ放送では音量基準(ラウドネス)への準拠が必要で、BGMと他の音声要素のバランスを維持しながら、全体的な音圧を適正範囲に収める必要があります。



4.クロスフェード(Crossfade)


2つの音声を重ねながら、一方をフェードアウトさせ、もう一方をフェードインさせる技術です。BGMの切り替えを自然に行う際によく使用されます。例えば、シーンの雰囲気が変化する際に、現在のBGMから次のBGMへとスムーズに移行させることができます。クロスフェードの長さや形状を調整することで、音楽の拍子を合わせたり、特定のフレーズで切り替えたりすることも可能です。また、同じ楽曲の異なるバージョン(フルバージョンとインストゥルメンタルなど)を切り替える際にも効果的です。



5. ステム(Stem)


音声素材をカテゴリーごとにグループ化したものです。例えば、BGM、効果音、ナレーション、環境音などを別々のステムとして管理します。これにより、後の編集や修正が容易になり、国際展開時の言語変更やリミックスなども効率的に行えます。BGMに関しては、メインメロディー、バッキング、ベースなど、さらに細かいステムに分けることで、より柔軟な音量調整や編集が可能になります。また、権利処理や二次利用の際にも、ステム単位での管理が有効です。

 

 

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