動画・映像制作用語
【フォロー撮影】
F
fallowshooting
フォロー撮影とは、移動する被写体にカメラを合わせて追いかけるように撮影する技法です。
効果
臨場感: 視聴者に、まるで自分も一緒に動いているような臨場感をを与える。
動きの強調: 被写体の動きを強調し、ダイナミックな映像表現が可能。
視覚的な追従: 視聴者の視線を被写体に集中させる。
活用例
スポーツ中継: 選手の動きをダイナミックに捉える。
ドキュメンタリー: 被写体の行動を追う。
ミュージックビデオ: パフォーマンスシーンなどで活用される。
フォロー撮影は、被写体の動きをダイナミックに捉えることができるため、スポーツ中継やドキュメンタリーなどでよく使用されます。
【関連用語】
1. 併走(へいそう)
被写体と並行して移動しながら撮影する技法です。主に車や自転車、走る人物などの移動する被写体を横から追いかける撮影で使用されます。撮影車両から撮影するケースが多く、「併走カット」とも呼ばれます。車両での併走撮影では、被写体との距離や速度を一定に保つための高度な運転技術が必要となります。また、路面の状態やコースの形状によって撮影車両の揺れが発生するため、スタビライザーやジンバルなどの機材を使用して画面を安定させることが重要です。安全面での配慮も必須で、事前の下見や許可申請、安全管理者の配置なども含めた慎重な準備が必要となります。
2. あおり撮影(あおりさつえい)
ローアングルから被写体を見上げるように追従する撮影技法です。主にスポーツ中継やアクションシーンで使用され、被写体をよりダイナミックに、迫力のある映像として捉えることができます。カメラを低い位置に固定したり、専用のリグを使用したりして実現します。特にモータースポーツの中継では定番の撮影手法となっており、車両の速度感や迫力を表現するのに効果的です。撮影者の安全確保が特に重要で、十分な経験と専門知識が必要とされます。
3. 先回り撮影(さきまわりさつえい)
移動する被写体の前方に回り込んで待ち構えて撮影する技法です。被写体の動きを予測し、最適な撮影ポイントで待機して撮影します。特にマラソンやサイクルロードレースなどの中継で多用される手法です。現場では「先回り」という短い言葉で指示されます。ロケ地の地理や被写体の移動経路、時間的な制約を考慮した緻密な準備が必要で、複数のカメラを使用して連携することも多いです。
4. クレーンフォロー
クレーンカメラを使用して被写体を追従する撮影技法です。高所からの俯瞰的な視点と、縦横無尽な動きを組み合わせた立体的なフォロー撮影が可能です。コンサートやイベント、大規模なバラエティ番組などで使用されます。操作には専門のクレーンオペレーターが必要で、カメラマンとの連携が重要になります。事前のリハーサルや動線の確認が必須で、安全面での配慮も重要です。
5. ステディカムフォロー
ステディカム(カメラ安定装置)を使用した追従撮影です。オペレーターが専用のベストを着用し、機械式の安定装置を使って滑らかな移動撮影を実現します。狭い場所や階段、不整地など、通常のカメラでは難しい場所での追従撮影が可能です。ドラマやバラエティ番組で多用され、特にワンカット長回しでの移動撮影で重宝されます。高度な技術と体力が必要で、専門のステディカムオペレーターが担当します。近年では電子式のジンバルの普及により、より手軽なフォロー撮影も可能になっていますが、ステディカムならではの特徴的な動きは依然として重要な撮影手法として認識されています。