top of page

動画・映像制作用語

【ロケ】

L

location

「ロケ」はロケーションの略ですが、英語のLocationは単に「場所」のことであり、そこに「撮影」という意味は含まれていません。しかし、撮影関係者がロケと言えばロケーション撮影のことになります。

ロケーション=場所


映像制作における「ロケーション」とは、スタジオ以外の実在する全ての場所を指します。派手な観光地でも、地味な社内の会議室でも、等しく「ロケーション」です。

映像制作の現場で使われる「ロケ(ロケーション)」という言葉は、一般に人には「屋外での撮影」や「遠方での撮影」、「観光地での撮影」というイメージを持つ方が多いのですが、それは間違いです。



ロケ=ロケーション撮影


具体的に言えば、企業のPR動画制作でよくある会議室での打ち合わせシーン、工場での作業風景、オフィスでのデスクワーク、社長室でのインタビューなど。これら全ては「ロケーション撮影」であり、その場所が「ロケーション」となります。

「ロケーション」は場所を指す言葉であって、撮影行為そのものを指すわけではありません。「素晴らしいロケーション」は場所が素晴らしいという意味であり、「素晴らしい撮影」は撮影技術や出来栄えが素晴らしいという意味になります。ところが映像関係者が「ロケ」と言えば、ロケーション撮影という意味になるという次第です。


英米でも「Location」単独では「場所」を意味し、撮影行為を表す場合は「on location」「location shooting」のように他の語と組み合わせて使用します。

ロケ

​【関連用語】

1. ロケハン(ロケーションハンティング)


本番撮影の前に行う、撮影場所の下見・選定作業です。ただ単に場所を探すだけでなく、日照条件や音環境の確認、電源の有無、機材の搬入経路、駐車場、トイレなどの確認も重要な仕事です。また、撮影許可を得るための交渉や、地域住民への説明、スケジュール調整なども行います。天候による影響も考慮し、雨天時の代替案も検討します。本番に向けた具体的な撮影プランも、このロケハンの段階で練られていきます。



2. ロケーションコーディネーター


撮影場所(ロケ地)の提案から始まり、撮影場所に関する全ての調整を担当する専門職です。ロケハンで選定した場所での撮影を実現するため、施設管理者や地域住民との交渉、許可申請手続き、各種調整を行います。また撮影当日の進行管理、安全管理、緊急時の対応なども担当。周辺住民への配慮や、環境への影響を最小限に抑えることも重要な役割です。時には警察や消防との調整も必要となり、幅広い知識と調整能力が求められます。



3. ロケ弁(ロケ弁当)


ロケーション撮影現場で提供される弁当のことです。一般的な弁当と異なり、長時間の撮影に耐えうる充実した内容が特徴です。スタッフの人数分を正確に用意し、決められた時間に現場へ配達される必要があります。また、様々な職種のスタッフが長時間の撮影に耐えられるよう、栄養バランスにも配慮されています。食中毒予防の観点から、衛生管理も特に重視されます。現場の雰囲気を和ませる重要な要素でもあります。健康に気をつけている人の場合、野菜類が入っていない弁当は手をつけないことがありますので、できればバリエーションを用意しましょう。



4. フィルムコミッション


映画やドラマなどのロケーション撮影を誘致・支援する非営利組織です。自治体が設置することが多く、地域の映像制作に適した場所の情報提供や、撮影許可申請の手続き支援、地元との調整などを行います。その地域での撮影を円滑に進めるためのワンストップ窓口として機能し、結果として観光振興や地域活性化にも貢献します。エキストラの手配や、地域の撮影関連業者の紹介なども行っています。

 

 

映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ

bottom of page