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動画・映像制作用語

【モーションブラー】

M

motionblur

「モーションブラー」とは、動きのある被写体や動いているカメラで撮影した際に、その動きによって像がぼやけて見える現象、またはその効果を指します。

モーションブラーが起きる理由


シャッタースピード


カメラのシャッターが開いている間に、被写体が動くと、その動きが写真に記録されてしまい、ブレて見えます。


人間の視覚


実は、人間の目も完全には静止画を捉えられず、動いている物体に対しては、ある程度のブレを感じます。



モーションブラーの効果


スピード感の表現


速い動きを表現するのに効果的で、躍動感や迫力を感じさせます。


幻想的な雰囲気


動きを抽象的に表現し、夢幻的な世界観を作り出すことができます。


自然な動き


アニメーションや映像作品では、モーションブラーを加えることで、より自然な動きに見せることができます。リアルな3DCGの映像の中で動くものがある場合、適切なモーションブラーを加えることで、より自然に見えることがあります。これは人間の目に近づけているとも言えます。



モーションブラーによる演出


写真


スポーツ写真や車の走行シーンなど、動きの速い被写体を撮影する際に意図的にモーションブラーを使うことがあります。


動画


映画やアニメーションなど、映像作品全体にモーションブラーを適用することで、より滑らかな動きを実現できます。


ゲーム


ゲームのグラフィックでも、高速で移動するオブジェクトにモーションブラーを適用することで、よりリアルな表現が可能です。



モーションブラーの調整


シャッタースピード


シャッタースピードを遅くするほど、モーションブラーは強くなります。


レンズ


レンズの特性によっても、モーションブラーの量は変わります。


ソフトウェア


写真編集ソフトや動画編集ソフトでは、モーションブラーを後から加えたり、調整したりすることができます。



シネマティックの核心的要素


ビデオ技術、デジタル技術が発明、発達する以前はフィルムにる映画の時代が長くあり、人々は映画の画像のトーンとはそういうものだ、という認識が刷り込まれました。フィルム映画の技術的な基本は秒間24コマであるということ。そして、シャッタースピードはその倍のでした(シャッター開角度180°)。したがってビデオ撮影においても、同様の秒間コマ数(fps)とシャッタースピードで撮影すると、まるで映画のような質感の映像が得られると考えられています(1/2fps.sec.でもOK)。これはまさにモーションブラーの調整そのものと言えます。


とてもわかりやすく説明してくれています  こちら

モーションブラー

​【関連用語】

1. シャッタースピード


シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間の長さを表すもので、1秒間のうちシャッターが開いている時間の割合で表されます。シャッタースピードが速いほど、動きを止めやすく、シャッタースピードが遅いほど、動きをぼかして表現できます。モーションブラーは、シャッタースピードを遅くすることで意図的に作り出すことができます。



2. シャッター開角度


シャッター開角度は、シャッターが1回転する間に開いている角度を表します。シャッタースピードと密接な関係があり、シャッター開角度が大きいほど、シャッタースピードは遅くなります。モーションブラーの量をより細かく調整したい場合に、シャッター開角度を調整することが有効です。



3. ブラー


ブラーとは、画像や映像がぼやけている状態を指します。モーションブラーは、その中でも被写体の動きによって生じるぼけのことです。モーションブラー以外にも、レンズの収差によるボケや、意図的に作り出すボケなど、様々な種類のブラーが存在します。画面内の見えてはいけないのにかける「ぼかし」や「モザイク」もその一種です。



4. テレシネ


テレシネとは、フィルムに記録された映像を、ビデオ信号に変換する技術、またはその装置のことを指します。フィルム映画特有の質感や、自然なモーションブラーを再現したい場合に、テレシネが用いられることがあります。



5. フレームレート


フレームレートとは、1秒間に表示される静止画の枚数を表すもので、単位はfps(frames per second)です。フレームレートが高いほど、映像は滑らかに見えますが、データ量も大きくなります。モーションブラーは、フレームレートが低い場合に、より顕著に見られます。

 

 

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