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動画・映像制作用語

【.mp4】

M

mpfour

.mp4は、デジタル動画や音声を保存するために広く使用されているファイル形式です。正式名称は「MPEG-4 Part 14」で、Moving Picture Experts Group(MPEG)によって開発されました。

高い圧縮効率を持ちながら、良好な画質と音質を維持できます。映像、音声、字幕などのデータを1つのファイルにまとめることができ、様々なデバイスやプラットフォームで再生可能です。

スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビなど、ほとんどの現代的なデジタル機器で再生することができ、YouTubeなどの動画共有サイトでも標準的に使用されています。

また、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した動画も、多くの場合.mp4形式で保存されます。



特徴


空間的圧縮と時間的圧縮を組み合わせた高度な圧縮技術を採用しています。空間的圧縮では、1フレーム内の似たような色や模様の部分をまとめて処理し、時間的圧縮では前後のフレーム間の違いだけを記録することでデータ量を削減します。

また、可変ビットレート(VBR)に対応しており、映像の複雑さに応じて必要な情報量を動的に調整できます。例えば、動きの少ないシーンではビットレートを下げ、激しい動きのあるシーンでは必要に応じてビットレートを上げることで、効率的なデータ圧縮を実現しています。

音声に関しても、Advanced Audio Coding(AAC)という高効率な圧縮方式を採用しており、人間の聴覚特性を考慮した圧縮により、小さなファイルサイズでも高音質を維持することができます。

さらに、ストリーミング再生にも適しており、ダウンロードが完了する前でも再生を開始できる「プログレッシブダウンロード」に対応しているのも特徴です。

このような特長により、インターネット配信や携帯機器での使用に適した、実用的な圧縮形式となっています。

.mp4

​【関連用語】

1. .avi


Microsoft開発の古くからある形式で、非圧縮での保存も可能です。互換性が高く安定性があり、編集作業に適していますが、ファイルサイズは比較的大きくなる傾向があります。



2. .mov


Apple社が開発した形式で、QuickTime形式とも呼ばれます。高品質な映像を維持でき、プロフェッショナルな動画編集でよく使用されますが、主にMac環境での使用に最適化されています。



3. .mkv


様々なコーデックや字幕、チャプターなどを1つのファイルに含められるコンテナ形式です。高画質・高音質に対応し、複数の音声トラックや字幕を含めることができますが、一部のデバイスでは再生に専用ソフトが必要です。



4. .webm


Google主導で開発されたオープンソースの形式で、ウェブブラウザでの再生に最適化されています。高い圧縮率と低い処理負荷が特徴で、インターネット配信に適していますが、対応デバイスはやや限定的です。



5. .flv(Flash Video)


Adobe Flash Player用に開発された形式で、2000年代のウェブ動画配信で広く使用されていました。低ビットレートでも比較的良好な画質を実現でき、ストリーミング配信に適していましたが、Flash Playerのサポート終了に伴い、現在は使用頻度が大きく減少しています。主にレガシーコンテンツの保存や再生に限定されています。代替として近年では.mp4や.webmなどの最新規格が推奨されています。

 

 

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