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動画・映像制作用語

【パイロット版】

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パイロット版とは、テレビドラマやアニメなどの映像作品において、本放送に先駆けて制作される試作品のことです。いわば、作品全体の「お試しの回」のようなもので、制作陣が作品の方向性を固めたり、スポンサーや視聴者の反応を測るために制作されます。

パイロット版とは、テレビシリーズや映画シリーズの本格的な制作に先立って作られる試験的な作品のことです。主にテレビ業界で使用される用語で、シリーズ化を検討している企画の実験的なエピソードとして制作されます。


パイロット版の主な目的は、企画の実現可能性や視聴者の反応を確認することにあります。制作費や放送枠の投資を決定する放送局や出資者に対して、作品の質や潜在的な視聴率、商業的な成功の可能性を示すためのサンプルとして機能します。


また、パイロット版は本編とは異なるキャストやセット、設定が使用されることもあり、実際にシリーズ化される際には大幅な変更が加えられることも珍しくありません。視聴者の反応や制作上の課題を踏まえて、ストーリー展開やキャラクター設定、撮影手法などが見直されます。


成功したパイロット版は本格的なシリーズ制作につながりますが、多くのパイロット版は実際の放送には至らず、テレビ局や制作会社の内部資料として保管されることになります。パイロット版は、テレビ番組制作における重要な企画開発段階として、新しい作品の可能性を探る役割を果たしています。

パイロット版

​【関連用語】

1. 第0話(だいゼロわ)


日本のアニメーション業界やドラマ制作で特によく使用される用語です。正式なシリーズとは別に制作・放送される特別編で、日本独自の形態といえます。本編の前日譚や、後日譚、キャラクターの紹介、世界観の説明などが含まれ、視聴者の興味を引くための重要な役割を果たします。近年では放送枠の穴埋め、劇場での先行上映や、配信プラットフォームでの先行配信など、様々な形での展開が見られます。



2. トライアル


新番組の試験的な放送を指す用語です。パイロット版を実際の放送枠で展開するケースで使用されます。特に地上波テレビ局やケーブルテレビ局で、レギュラー番組化を検討する際によく実施されます。視聴率や視聴者からのフィードバック、スポンサーの反応などを総合的に評価し、本格的なシリーズ化の判断材料とします。通常は1週間から1ヶ月程度の期間で実施され、この期間中に番組の改善点を洗い出し、本放送に向けた調整を行います。近年では、インターネット配信での試験配信なども「トライアル放送」と呼ばれることがあります。



3. ロケハン(ロケーションハンティング)


撮影場所の下見と選定作業を指す用語で、パイロット版の制作準備段階で特に重要となります。作品の世界観やストーリーに合致した撮影場所を探し、実際の撮影が可能かどうかの確認を行います。技術的な観点(照明、音声収録の条件など)だけでなく、許可申請、撮影費用、アクセス、周辺環境など、様々な要素を総合的に判断します。特にパイロット版では、本編でも使用する可能性の高いロケ地を選定することが多く、将来的な展開も考慮に入れた選定が必要となります。デジタル技術の発達により、バーチャル撮影の検討なども含めた、より広い意味でのロケハンとなっています。



4. ゲネプロ(ゲネラルプローベ)


本番前の最終リハーサルを指す用語で、特に演劇、お芝居などの舞台において重要となります。ドイツ語の「Generalprobe」に由来し、日本の演劇界で定着した用語です。照明、音声、出演者の動き、進行表のタイミングなど、すべての要素を本番と同じ条件で確認します。


 

 

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