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動画・映像制作用語

【プロンプター】

P

prompter

プロンプターとは、主に映像制作やプレゼンテーションの現場で利用される、原稿を映し出す装置のことです。

プロンプターの仕組み


プロンプターには大きく分けて2つの種類があります。

  • カメラプロンプター: カメラのレンズの前に設置され、ハーフミラーを通して原稿を表示します。これにより、出演者はカメラを見ながら原稿を読むことができ、自然な表情でカメラに向かって話すことができます。

  • スピーチプロンプター: 透明なアクリル板などに原稿を投影し、演説者などがそれを参照しながら話すための装置です。


プロンプターを使用する時の留意点


表示する文字はある程度の大きさが必要であり、多くの場合、読み上げる原稿を1画面では表示できないため、オペレータがついて、話し手のスピードに合わせて画面をスクロール操作が必要です。話し手のスピードは一定ではないため、臨機応変なスピード調整が必要です。

収録の場合は念入りにリハーサルをしましょう。


また原稿はあらかじめインストールして、文字の大きさ、余白などを調整しておく必要があります。現場でどたばたすると、収録もうまくいきません。できれば前日のうちに準備しておくことをお勧めします。


プロンプターの装置はさまざまなタイプがありますので、セットアップ方法もさまざまです。これについても必ずあらかじめテストしておきます。



プロンプターのメリット


  • カメラ目線を保てる: 原稿を見ながらでも、カメラを見て話すことができるため、視聴者との一体感を高めることができます。

  • 台本を暗記する必要がない: 原稿を見ながら話すことができるため、台本を暗記する手間が省けます。

  • スムーズな進行: 途中で言葉に詰まることなく、スムーズに進行することができます。

  • 正確な情報伝達: 事前に用意された原稿通りに話すことができるため、正確な情報を伝えることができます。


プロンプターの活用シーン


  • ニュース番組: ニュースキャスターが原稿を読み上げるときに使用されます。

  • プレゼンテーション: 長文のスピーチやプレゼンテーションを行う際に使用されます。

  • インタビュー: インタビュアーが事前に用意した質問を確認しながらインタビューを行う際に使用されます。

  • YouTube動画: YouTuberが台本を見ながら動画を撮影する際に使用されます。

プロンプター

​【関連用語】

1. リバースモニター (Reverse Monitor)


プロンプターシステムの一部で、原稿を表示する反転ディスプレイを指します。ハーフミラーに映し出すために、表示内容を左右反転させて表示します。解像度や輝度、コントラストは、スタジオの照明環境や撮影条件に合わせて最適化する必要があります。最新のシステムでは、高輝度LEDディスプレイを採用し、明るいスタジオ環境でも視認性を確保できます。また、バッテリー駆動や軽量化により、フィールド撮影での使用も増えています。プロンプターオペレーターは、このモニターの設定や角度調整を担当し、出演者が最も読みやすい状態を維持します。



2. スピードコントローラー (Speed Controller)


プロンプター原稿のスクロール速度を調整する専用のコントロール機器です。出演者の読み上げペースに合わせて、細かな速度調整が可能です。ダイヤル式やスライダー式など、様々な操作方式があり、オペレーターの好みや使用状況に応じて選択できます。最近のシステムでは、ワイヤレスコントロールや、タブレット/スマートフォンからの遠隔操作にも対応しています。また、プリセット機能により、出演者ごとの好みの速度を記憶させることも可能です。生放送では、急な原稿変更や読み直しにも即座に対応できる操作性が重要です。



3. スクリプトエディター (Script Editor)


プロンプター用の原稿を編集・管理するソフトウェアです。文字サイズ、行間、フォント、色使いなど、表示形式を細かく設定できます。また、原稿の緊急追加や修正、複数の原稿の管理なども行います。最新のシステムでは、ニュース制作システムと連携し、原稿の自動取り込みや更新が可能です。ルビ振りや強調表示、タイムコードの挿入など、読み上げを支援する機能も充実しています。マルチ言語対応や、複数のプロンプターへの同時配信機能を備えたものも増えています。



4. フードマウント (Hood Mount)


プロンプター用のハーフミラーを支えるフード部分の取り付け機構です。カメラレンズの種類やサイズに合わせて、様々なマウントアダプターが用意されています。ワンタッチで着脱可能な構造や、レンズの交換を容易にする開閉機構など、運用性を考慮した設計が特徴です。また、スタジオカメラの重量やバランスを考慮した堅牢な構造が求められます。最近では、軽量素材の採用や、コンパクトな設計により、小型カメラやモバイル機器への対応も進んでいます。



5. オペレーターポジション (Operator Position)


プロンプターオペレーターの作業位置を指します。出演者の表情や動きを確認しながら、適切なスクロール速度を維持できる位置に設定する必要があります。また、ディレクターやフロアディレクターとのコミュニケーションが取りやすい配置も重要です。マルチカメラ収録では、複数のプロンプターを同時に操作できる位置取りが必要になります。緊急時の原稿差し替えやシステムトラブルへの対応も考慮し、機材への素早いアクセスが可能な配置が求められます。スタジオレイアウトの設計時には、このオペレーターポジションの確保も重要な要素となります。

 

 

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