動画・映像制作用語
【リテイク】
R
retake
撮影、録音をし直すことを「リテイク」といいます。
リテイクが必要になる場合
技術的なミス(ピントが合っていない、手ブレ、調整ミスなど)
演技、発声のミス
照明や音響の問題
構図、原稿のミス
リテイクのメリット
クオリティ向上: ミスを修正し、より完成度の高い映像にする。
表現の幅を広げる: 異なる角度や構図や発音で撮影や録音をし、表現の幅を広げる。
リテイクのデメリット
時間とコスト: 撮影時間が長くなり、コストが増加する。
集中力の低下: 同じシーンを何度も撮影することで、出演者やスタッフの集中力が低下する可能性がある。
リテイクは、必要に応じて行うべきですが、出演者の技量によっては返って品位が落ちることもありますので、何度も繰り返すことは避け、効率的に撮影、録音を進めることが重要です。
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【関連用語】
1. OKカット
撮影したテイクが合格で、本編での使用が確定したカットを指します。現場ではディレクターが「OK!」と明確に発声し、全スタッフにその判断が共有されます。特にドラマやCMなど、演出意図が明確な撮影では、演技、カメラワーク、照明、音声など、すべての要素が求める水準に達していることを意味します。OKが出た時点で、そのカットの撮影は完了となり、次のカットの準備に移ります。OKは編集で確実に使用されるカットとして認識されます。
2. NGカット
テイクとして不適切で使用できないと判断されたカットを指します。現場では「NG」の一言で、全スタッフがすぐに認識します。演技の失敗、セリフの間違い、カメラミス、外部音の混入など、理由は様々です。NGの場合、すぐに再テイクの準備に入るため、スタッフは素早い切り替えが求められます。編集作業では使用されないことが前提のカットです。
3. キープ
OKとまでは言えないが、使用できる可能性のあるカットとして保管されるものを指します。現場では「キープで」という簡潔な指示で使われます。より良いテイクを目指して撮影を継続する場合や、編集段階での選択肢として残しておく場合に使用されます。特に表現の幅を持たせたい場合や、複数のバリエーションを確保したい場合に重要な判断基準となります。