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動画・映像制作用語

【シナリオ】

S

scenario

ビジネス映像制作における「シナリオ」は、通常の映画やドラマのシナリオとは異なる特徴を持っています。企業や組織の意図を正確に伝えるためのコミュニケーションツールとして機能し、より実務的で簡潔な記述が求められます。

映像の制作目的やターゲット視聴者を明確にした企画意図から始まり、全体の構成概要、そして各シーンの詳細な展開へと進みます。各シーンにはナレーション原稿、画面の説明、音声や効果音の指示などが含まれ、すべての要素が企業のメッセージを効果的に伝えることを目的としています。


一般的な企業VPやプロモーション動画では、5分から10分程度の尺が多く、1分あたり200字から300字程度のナレーション量が目安となります。この中で、企業メッセージの表現方法、コンプライアンスへの配慮、商品やサービスの訴求ポイントなどを適切にバランスさせる必要があります。


また、クライアントとの密接なコミュニケーションが不可欠で、企業のブランドガイドラインに準拠しながら、必要に応じて柔軟に修正できる構成にすることも重要です。制作費用や実現可能性への配慮も欠かせません。


1. 企画意図・目的


映像の制作目的、訴求したいメッセージ、ターゲット視聴者などを明確に示します。



2. 構成概要


全体の流れを示し、各セクションの時間配分や重要ポイントを記載します。



3. 詳細なシーン展開

  • ナレーション原稿

  • 画面の説明(映像の内容、CG、テロップなど)

  • BGMや効果音の指示

  • 撮影上の注意点や演出意図


4. 時間管理


映画やドラマのシナリオと異なる特徴として

  • より実務的で簡潔な記述

  • 修正の可能性を考慮した柔軟な構成

  • 制作費用や実現可能性への配慮

  • 企業のブランドガイドラインへの準拠

シナリオ

​【関連用語】

1. 絵コンテ


シナリオを視覚的に表現した設計図のような役割を果たす制作資料です。各シーンの構図、カメラワーク、画面の動き、テロップの位置などを簡単なイラストと説明文で表現します。シナリオが文章による表現であるのに対し、絵コンテは映像のイメージをクライアントと制作スタッフが共有するためのビジュアルコミュニケーションツールとして機能します。特にビジネス映像では、最終的な映像イメージを事前に確認し、意図したメッセージが正しく伝わるかを検証する重要な役割があります。また、撮影現場での具体的な作業指示書としても活用され、効率的な撮影進行を可能にします。複雑なCGやアニメーション表現が必要なシーンでは、より詳細な絵コンテが作成され、アニメーターやCGクリエイターへの指示書としても活用されます。



2. 構成案


シナリオの前段階で作成される企画書のような文書です。映像全体の流れ、各パートの時間配分、重要なメッセージポイント、使用する素材(インタビュー、資料映像、CG等)などを簡潔にまとめたものです。クライアントとの初期段階での方向性確認や予算策定の際の基礎資料として使用されます。詳細なナレーション原稿やカメラワークなどは含まれず、むしろ全体の骨格を示すことに重点が置かれています。特に大規模なプロジェクトでは、この構成台本の段階でクライアントと綿密な打ち合わせを行い、本シナリオ執筆前に全体の方向性を固めることで、後工程での大幅な変更を防ぐことができます。



3. シノプシス


映像の企画段階で作成される要約文書です。企画の意図、訴求したいメッセージ、想定される視聴者層、期待される効果などが簡潔にまとめられています。シナリオ執筆の前提となる重要文書として、クライアントとの初期コミュニケーションや、社内での企画提案時に使用されます。ビジネス映像では特に、投資対効果や具体的なマーケティング目標との整合性が重視されます。映像の長さ、予算規模、使用方法(展示会、Web、店頭など)といった実務的な情報も含まれ、プロジェクト全体の方向性を定める重要な役割を果たします。

 

 

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